皆さま、こんにちは!
前回のブログで
予讃線・宇和島(うわじま)駅の訪問記をUPしました。
前回のブログもチェックくださいませ。
前回は主に構内の様子をUPしましたが、
宇和島駅の魅力はそれだけではありません。
構外にも様々な見どころがあるのですよ。
その中でも有名なのがコチラ。
駅前に鎮座しているので
見たことがあるって方も多いのではないでしょうかね?
宇和島闘牛の銅像です。
宇和島になぜ闘牛の銅像が?
自分は知りませんでしたが
宇和島には市営の闘牛場があり、
定期の闘牛大会が年4回(以前は回数が多かったそうです)
催されているそうです。
銅像は闘牛大会にちなんだモノなんですって。
駅前に闘牛大会のノボリが立っていた理由、
銅像を見てようやく理解出来ました。
宇和島闘牛は17世紀後半からの長い歴史を持ち、
文化庁が採択する「記録作成等の措置を講ずるべき無形の民俗文化財」に
指定されてるそうです。
「闘牛と言えば宇和島」覚えておきましょ。
そしてここには展示物がもうひとつあります。
鉄道ファンにはこちらの方が有名かな?
宇和島鉄道で活躍した1号機関車レプリカでした。
1号機関車は予土線の前身である宇和島鉄道が開通した
大正3年に導入された機関車で大正2年製。
762ミリの軌間を持つ蒸気機関車です。
宇和島鉄道が昭和8年に国有化された後は
1号機関車も国有化され、
形式を軽便鉄道用車両の形式であるケ220に改番。
昭和16年に1067ミリに改軌されるまで
予土線(当時は宇和島線)で活躍したとのことでした。
話がちょいとだけ脱線しますが、
1号機関車が活躍してた時代の宇和島駅に触れます。
現在は北宇和島駅で分岐する予讃線と予土線ですが、
この線形が完成したのは昭和16年のことで
それ以前は予讃線は未開通。
軽便線の宇和島鉄道を引き継いだ宇和島線(現在の予土線)は
宇和島市内を横断する旧ルートを辿ってました。
赤線が昭和16年に廃止された旧線です。
「昭和16年に廃止された宇和島鉄道」と記載しちゃいましたが、
正しくは「昭和16年に廃止された宇和島鉄道が敷設した線路」です。
宇和島鉄道は昭和8年に国有化されてますので
お間違いのないように。
そんでもって、
宇和島鉄道が開通した大正3年から2年間だけ、
宇和島駅は現在地とは違う場所にあった時代がありました。
下は国土地理院のサイトから転載した
昭和23年撮影の航空写真ですけど、
鉄道の道床跡があるのが見えるでしょうか?
初代の宇和島駅はこの場所にあったそうです。
昭和16年に廃止された旧線跡は
大部分が道路に転用されているため、
容易に歩くことが出来ます。
配線巡りの際は、こんな機関車が走ってたと思いながら巡ると
気分が高まりますぜ☆
最後は宇和島駅の北方にある
和霊(われい)公園内で保存されてるC12形蒸気機関車です。
こちらはレプリカではなく
予土線や予讃線、内子線で活躍した本物の機関車でした。
機番は「C12 259」なり。
昭和15年に製造された直後は関西地区に配置され
間もなく宇和島機関区に転属。
以来、昭和43年に廃車になるまで
宇和島地区で活躍したそうですよ。
駅に似た展示場所もそそられます。
駅名標も掲げられてましたが…ここはどこだろう?
機関車のサイドビューも載せておきますね。
蒸気機関車にシールドビームは合わないと思うのは
自分だけでしょうか?
和霊公園のそばに和霊神社があります。
こちらは人気のパワースポットだそうですよ。
神社の前に架かる神幸(みゆき)橋は
戦中の宇和島空襲でも持ちこたえたそうで、
焼夷弾の跡が今も残るそうです。
この情報、現地にいる時に知りたかったなぁ。
神社の正面に立つ大鳥居も注目です。
石積みの鳥居としては日本一の大きさなんですって。
宇和島の地は伊達家との結びつきが強く、
和霊神社も宇和島伊達家藩主の秀宗の家老である
山家清兵衛を祀るために建立された神社だそうです。
仙台市民の自分、
宇和島のことをもっともっと知る必要がありそうですね。
保存機関車や廃線跡、パワースポット…
それに牛の銅像まで揃っている宇和島駅。
ちょっとと寄るだけじゃもったいなさすぎません?
↑(松山駅方面)
北伊予駅(平成28年10月12日) ・構内改良後(令和3年4月10日)
↑
↓
宇和島駅(平成28年10月14日) 前編 ・後編
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