皆さま、こんにちは!
今日は戦前築の木造駅舎が残る駅の訪問記です。
…と言ってもう~んと古いわけではなく昭和16年に建てられたモノ。
今年で築80周年を迎えますが、
駅舎はソレより古いモノが意外に多く残ってるのです。
予讃線の開通に合わせて開業した駅でしたよ。
予讃線・伊予吉田(いよよしだ)駅です!
吉田町(現在は宇和島市の一部)の玄関口として
昭和16年に開業した駅でした。
宇和島市周辺では昭和16年に
予讃線の卯之町駅-北宇和島駅間が開通、
予土線も宇和島鉄道から引き継いだ軽便線から
1067ミリ軌間の新線に切り替えられ、現在の鉄道網が完成してます。
北宇和島駅を始め、この辺りに昭和16年築の駅舎を持つ駅が多いのは
そんな理由があるみたいですね。
駅舎に昭和16年建立を示す建物財産標が貼られてましたよ。
平成17年に合併し現在は宇和島市の一部となった吉田町ですが、
あの有名な「愛媛みかん」の発祥の地なのだとか。
90%が傾斜地という立地を生かして
江戸時代からみかん栽培が盛んに行われ、
合併前は日本一の「みかんの生産地」だったんですって。
(県別の生産高では、愛媛県は和歌山県に次いで2位)
駅舎に付く車寄せのオレンジ色には
そんな意味が込められているのではないでしょうか?
古い木造駅舎の魔改造が大好きなJR四国ですが、
改装されても国鉄時代の面影がたっぷり残る様相を
印象良く感じるのは自分だけでしょうかね?
特急列車を含めすべての旅客列車が停車しますが実は無人駅です。
JRに移行後も簡易委託駅として窓口業務が行われていたため、
駅舎の改装後も出札窓口が残されてました。
松山駅以南の予讃線内で特急が停まる無人駅はここが唯一ですが、
コロナ禍で省力化が叫ばれてる中、
こんな駅が今後は増えていくのでしょうね。
待合室はこんな感じでした。
伊予吉田駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造、
2本のホームは跨線橋で結ばれてます。
先にも書きました通り、
伊予吉田駅がある旧・吉田町ではみかん栽培が盛んで
昭和35年に貨物の取り扱いが終わるまで
貨車によるみかんの貨物輸送が行われていたとのこと。
駅舎の北側にある広い空き地は引き込み線の撤去跡で、
ここからみかんを出荷していたそうですよ。
他にも駅舎と対面側あるホームの裏に貨車の留置線があったらしい。
下の画像の左、ホームの裏側に見える鉄道用地に注目です。
国鉄時代、ここにみかんを満載した貨車が留置されてたとのこと。
ホームを見ると島式だった痕跡が残ります。
そして怪しげな線路が置かれてまして…
駅を周るとたま~に遭遇しますが、
実はこれ、社員の教育用に置かれた線路や踏切、信号機等々でした。
廃品を再利用したモノだと思いますが
どこで使われていたモノでしょう?
信号機箱に書かれた表記を見ておくべきでしたわ。
最後はホームに設けられた上屋の画像で〆ます。
我が地元の東北地方では見ることが出来ないタイプの上屋なので、
(積雪があるためかセンター1本足タイプは見かけません)
夢中になって写真を撮っちゃいましたよ。
自分は小さい頃はみかんが大好きだったのに、
夢中になって食べお腹を壊して以来、食べられなくなりました。
磯野浪平さんも同じ理由でシナチクが食べられなくなりましたけど、
好物を失う事にもなりかねませんので食べ過ぎには注意しましょう。
宇和島みかんジュース!
伊予吉田駅の改装前の駅舎の写真が掲載されてます。
↑(松山駅方面)
北伊予駅(平成28年10月12日) ・構内改良後(令和3年4月10日)
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伊予吉田駅(平成28年10月14日)
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