皆さま、こんにちは!
梅雨前線が日本海側に移動したせいか、
地元の仙台は只今、青空が広がってました。
明日からしばらくは好天が続くみたいですね。
初夏を感じるなら今か!?
今日は、最近は良いウワサがなかなか聞かれない越美北線から
越前大野(えちぜんおおの)駅の訪問記です。
福井県大野市の玄関口で
越美北線で唯一の駅員配置駅なので、
ここで下車したことがあるっていう同志の皆さん、
きっと多いのではないでしょうかね?
街ナカにある駅なのに、
駅前から越美山地の山並みが眺められるのがスゴイです。
街に来たのに観光まで楽しめるとか、
得した気分になること間違いなしですって!
実は越前大野駅自体が「観光できる駅」なのですが、
それは後ほど触れることにしまして…
越前大野駅は越美北線が開通した昭和35年に開業した駅で、
今ある駅舎は開業当時に建てられたモノを
平成15年にリニューアルしたのだとか。
木造駅舎ではありませんが、
駅舎の手前側に屋外待合所「やすらぎ空間」を増設して
”木造風”を装ってます。
駅舎と「やすらぎ空間」の境がわかりますか?
「やすらぎ空間」に面して
バスの停留所とタクシーの発着所が設けられてました。
雨天時に、傘を差さなきゃいけないバス停は全国各地にあるので、
このような取り組みはどんどん広がってほしいですね。
越美北線は福井駅と美濃太田駅を結ぶ計画で敷設された
国鉄「越美線」の一部であることは有名な話。
美濃太田駅寄りの越美南線が
大正12年~昭和9年に開通したのに対し、
越美北線は昭和35年~昭和47年に開通してます。
越美北線の着工そのものが
相当遅かったのだと思ってましたが、
実は敷設工事は戦前から始まってたみたいで…
下は国土地理院のサイトから転載した
昭和22年撮影の航空写真です。
既に完成していた越美北線の道床が見えますよね。
この写真で気になったのは、越前大野駅の用地周辺です。
用地は現在の駅のカタチに区切られてますが、
用地内が水田なのですよ。
あくまでも個人的な憶測ですが…
越美北線は越美南線と同時期に敷設工事が始まったのに、
太平洋戦争が激化したことから工事は中断。
その後の放置期間が長かったために
水田に転用されてた時期があったのではないでしょうか?
ここからは構内の様子です。
先にも書きました通り、
越前大野駅は越美北線内では唯一の有人駅で
「みどりの窓口」が営業してました。
待合所はこんな感じ。
「旅情大野」のサインがコロンビアの国旗っぽくて
カッコいいですね。
「鐘撞き堂」と「清水」のある駅とありますが、
これがブログの冒頭に書いた「観光できる駅」の要素です。
まずは「清水」の件からですが、
駅舎の脇に「清水広場」がありまして、
「ふくいのおいしい水」に認定された湧水を
誰でも簡単に戴くことが出来るのですよ。
ここに来るならペットボトル必携ですね。
お次は鐘撞き堂ですが…
こちらは駅舎とホームを結ぶ構内踏切のすぐそばにありました。
こちらです。
鐘は越美北線の安全と
ここを訪れる方の無事を祈念して造られたモノらしい。
飯山線・飯山駅のホームにあった「七福の鐘」が
構外に移設された今、
駅構内にある越前大野駅の鐘は貴重な存在だと思いますよ。
鐘をついたかって?
「落雪注意」と書かれていたので今回は遠慮しました。
鐘を鳴らした瞬間に上から雪が落ちてくる、
ドリフのコントのような現象が起きそうでしたので。
越前大野駅は列車の行き違いが可能な
島式ホームを持つ駅です。
どんな豪雪に見舞われても折れなさそうな
頑丈な支柱の上屋が設けられてました。
留置されてるモーターカーはすべて除雪車仕様です。
越美北線は蒸気機関車の時代、
特装除雪列車のキマロキ編成が走ってたんでしたっけ。
ラッチの近くには、
地元名産の里芋を水流によってきれいにする
芋車(DQN車のことじゃありません)が飾られてます。
こちらは鉄道ファン向けの展示物、腕木式信号機ですね。
他にも謎な形状の花壇があったりと、
見どころが満載のい越前大野駅でした。
最後に…
先に書いた「やすらぎ空間」のほかにも
広場にバス待合所があります。
コインロッカーが設置されているので、ここで荷物を預け
昭和49年に廃止された京福電鉄越前本線の
末端区間の廃線跡巡りを楽しむのもアリかも。
レンタサイクルは駅前で1,000円/日でゲットできますのでぜひ!
↑(南福井駅方面)
越前花堂駅
越前大野駅(平成28年12月30日)
九頭竜湖駅
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