皆さま、こんにちは!
今日は4年前に訪れた予土線から深田(ふかた)駅の訪問記です。
上屋を備えた単式ホームがあるだけの無人駅ですけど、
構内に怪しげなモノが残っておりまして…
その様子をとくとご覧くださいませ。
深田駅は予土線・宇和島口の前身である宇和島鉄道の手により
大正3年に開業した駅でした。
深田駅と聞くと、大喜利芸人の深田えいみさんを思い浮かべる自分。
ネット脳で申し訳ありません。
深田駅の読みは「ふかだ」ではなく「ふかた」ですので
念のために言っておきます。
宇和島鉄道は軌間762ミリの軽便線で、
昭和8年に国有化された後の昭和16年に
現在の1,067ミリに改軌されたとのこと。
深田駅もかつては軽便線の駅だったそうですよ。
…となれば気になるのは、現在の深田駅が
軽便線の駅を改修したモノかってことです。
改軌に合わせて駅が移転することはよくある話ですからね。
そこで古い航空写真を確認してみたところ、
深田駅は軽便線時代から位置は変わってなさそうですけど…
上の画像はグーグルマップで見た深田駅周辺ですが、
構内の北側で線路の付け替えが行われていた模様。
鉄橋の強化を目的に昭和30年代半ばに施工されたようです。
さらに北上すると、他にも線路の付け替え箇所が見つかりました。
深田駅、実は廃線跡が付近で楽しめるマニアックな駅でしたのよ。
それでは構内の様子を眺めましょう。
駅前に電話ボックスとジュースの自動販売機があるのが見えますよね?
昔は手前に駅舎があった名残りだそうです。
電話ボックスの位置を変えぬまま駅舎だけを撤去したので、
こんな中途半端な場所にあるらしいですよ。
撤去された深田駅の木造駅舎、結構デカかったんだ。
それにしても、電話ボックスと自販機が並ぶこの光景…
不安定に感じるのは自分だけですかね?
こちらは深田駅の単式ホームです。
上屋の片面に駅便(駅の便所)を備える造りは、
JR四国内の無人駅でよく見かける仕様でした。
上屋というよりは待合所と呼んだ方がイイのかな?
駅舎の代わりに建てられたモノだけあり結構広めな印象でしたよ。
さてさて、冒頭に書いた構内に残る「怪しげなモノ」の件です。
それは構内の北側(窪川駅寄り)にありました。
この構内をよく見ると、ホームらしきモノがあるのに気づきます。
線路の配置から察するに、昔使われていた貨物ホームだと思うのですが…
ひょっとするとこれ、
軽便時代から残るホームじゃありませんかね?
そのように思った理由は、このホームが低く、
予土線用の石積みホームとは違いコンクリート造りだったためです。
ネットで宇和島鉄道の画像を検索すると、
当時のホームはこんな造りだったっぽく。
端部がスロープになっているので
貨物ホームとして使われていたモノで間違いはないと思いますが、
それにしても低すぎると思うのですよね…
これが軽便線の遺構であれば嬉しいのですが、
深田駅の事情をご存知の方いらっしゃいますか?
いらっしゃれば、お礼に大喜利芸人さんのDVDを持参して
お伺いさせていただきます!
宇和島鉄道に触れられてます。
↑(若井駅方面)
深田駅(平成28年10月14日)
↓(北宇和島駅方面)
駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。
新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします!