皆さま、おばんです！
あっという間に終わってしまった今年の桜シーズン。
以前のブログで、駅のすぐそばで満開の桜が楽しめた
東北本線・油島駅の訪問記をUPしましたけど、
同じ日に別の駅でも桜を楽しむことが出来たのですよ。
満開度合いはこちらの方が上だったかも。
一関市内にあるこちらの駅でした。
東北本線・山ノ目（やまのめ）駅です！
この日、自分が山ノ目駅に来た理由は桜の花を見るため…ではなく、
山ノ目駅そのものを見たかったからでした。
実は自分、ここが有名な桜の名所であることを知ったのは
現地に着いてからのことでして…
山ノ目駅は今まで仕事で何度も利用したことがある駅なのに、
このことは初耳でした。ホントにお恥ずかしいです。
それではどこに桜の木があるかというと、
駅の裏手（東側）を磐井川の支流が流れているのですが、
そこに桜並木が植樹されており、
ホームからその姿を見ることが出来るのです。
ズラリと並ぶ満開の桜の木、見事ですよね。
この桜の木については後ほど触れることにしまして…
まずは本来の目的である駅の様子をチェックします。
山ノ目駅は昭和３年に開設された駅だそう。
現在の駅舎は古い木造駅舎に変わって
平成23年に建て替えされたモノだそうですよ。
自分は木造駅舎の時代に何度も訪れたことがあるのに
１枚も写真を撮らなかった自分、ホントに腹立たしいこと。
中はこんな感じ、山ノ目駅は昭和59年に無人化されているので
新駅舎は出札窓口を持たない簡易駅舎に変わりました。
続いてはホームです。
国鉄時代は相対式＆島式ホームによる複合２面３線構造だったモノを、
中線を撤去して現在は２面２線に変えた模様。
こちらは２本のホームを結ぶ跨線橋と…
跨線橋を降りた所に古い待合室が設けられてました。
なお、待合室には国鉄様式の駅名標が掲げられてます。
岩手県内の東北本線では貴重なモノではないでしょうかね？
そうそう、ホームに
701系電車とキハ110系の停車目標が貼られてましたが、
ここってキハ110系が運行されてましたっけ？
そもそも一ノ関運輸区に配属されてるのは
キハ110系よりも全長が短いキハ100系だし…
コレの正体がすごく気になってましたが、
ご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください。
さて、最初にも書いた山ノ目駅から見える桜並木、
跨線橋の上からですと、より美しい景色を楽しむことが出来ます。
心してご覧くださいね。
これってスゴクありません？
桜の木が奥までキレイに並んでますよ。
ついでに桜並木越しに見える新幹線の高架橋も。
ここで新幹線が通過してくれたら
カッコいい写真が撮れたのかもしれませんが、
待てど暮らせど新幹線は来てくれませんでした。
タイミングが悪いのはいつものことですから。
この桜並木ですが、昭和22年に発生したカスリン台風、
昭和23年に発生したアイオン台風の後、
復興の願いを込めて植えられたソメイヨシノの一部だそうです。
山目地区は、カスリン台風による洪水で100名近くが、
アイオン台風による洪水では500名弱が命を落とされたとのこと。
地元を走っていた仙台鉄道が
この台風が原因で廃止に追い込まれてますので
被害の巨大さは知ってましたが、
山目地区が被災してたことついてはまったく知りませんでしたよ。
その時の教訓を今に伝えるためだと思いますけど
「カスリン・アイオン台風洪水位」の碑が
駅のすぐ近くに置かれているようです。
どのくらいの水位の洪水が街を襲ったのか気になるし…
これは見に行くっきゃありませんよね！
そんなことで、次の電車が到着するまで
駅前周辺を歩くことにした自分。
ところがどこを見回してもそれらしい碑は見つかりません。
地図によると遊水地用地の近くにあるっぽいのですけど…。
そこで、近くにいた日向ぼっこ中のおばあちゃんに尋ねたところ、
「あの碑、理由はわからんけどある日突然引っこ抜かれたのよ」
と教えてくれました。
碑はこの区画の一角に立ってたようですけど…残念！
でもそれって撤去してもよかった代物なのでしょうかね？
その碑が伝えてくれること、いっぱいあるような気がするのですけど。
この後は駅に帰還して満開の桜で彩られた山ノ目駅を後にしました。
桜の花が楽しめる駅は全国各地にありますけど、
ここはマジですごかったですら。
次来る時はちゃんと新幹線が通過する時刻を調べてこよっと！
山ノ目駅（平成31年４月21日）
六原駅
北上駅
村崎野駅
石鳥谷駅
岩手飯岡駅
仙北町駅
盛岡駅
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