皆さま、おはようございます！
今朝はごく一部の鉄道ファンが大歓喜する、
あのシーンが見れちゃう駅も訪問記です。
ごく一部というか、本当に極々わずかなファンだけなのですけど。
「みちのくの小京都」と謳われたかつての水沢市（現奥州市水沢区）の
玄関口である、こちらの駅でしたよ。
東北本線・水沢（みずさわ）駅です！
ここはですね、東北本線の主要駅ながら
すぐ近くに一ノ関駅、北上駅という鉄道のターミナル駅があるせいか、
当駅を始発・終着駅とする列車がないために毎回通過するばかりで、
なかなか下車する機会がない駅だったのですよね。
唯一始発駅とする列車が、迷列車の「快速アテルイ」なのだとか。
自分もこの列車に乗るために早朝の水沢駅に来たことがありますけど、
仙台からだとえらく苦労しましたわ。
駅前風景はみちのくの中堅都市らしい賑やかな雰囲気。
雪の日のせいか、人ではちょっと少な目かな？
水沢駅は明治23年に開設された駅とのこと。
駅舎は昭和40年代（ヨンサントー改正前？）辺りに
建て替えされたモノなのでしょうね。
ご当地ポストって呼ぶのかな？
駅前にこんなポストがあり「なぜアンテナが？」と思ったのですけど…
水沢区内には水沢VLBI観測所があり、そこの20ｍアンテナだとか。
ここは国内最古の国立天文台の観測所だそうですよ。
観測所そのものは明治32年に設置されたんですって。
せっかっくなら、ポストの近くに説明書きがあればいいのにね…
自分、これを知るのにえらい時間がかかりましたって。
水沢駅の駅舎の造りはごくごく一般的なモノですけど、
観光地の駅らしい施設が整ってますの。
注目はこの奥でした。
その前に…自分がここを訪れたのは今から３年前ですが、
平成27年の夏に観光案内所は無人化されたそうです。
…で、注目はここ。
水沢駅の待合室には駅そば屋さんがあり、
いつもお客さんで賑わっていたのでした！
待合室で香ばしい出汁の香りを嗅がされりゃ、
誰でもお蕎麦を食べたくなりますよね。
自分も食べたかったのですけど
30分前に北上駅でお蕎麦を食べてきたばかりでお腹がパンパンでして…
普段から「駅そばは飲み物」と豪語してましたが、
嘘を言ってしまい本当に申し訳ありません。
ここの待合室は囲炉裏風、すっごく居心地がいいのです。
水沢駅は相対式＆島式ホームによる複合２面３線構造でした。
跨線橋からの眺め。
さてさて、冒頭に書いた
「ごく一部の鉄道ファン」が唸る光景ですけど…
水沢駅の東側には現役のコンテナ集積基地があるのですよ。
最近はオフレール化（トラック輸送）に切り替えられた駅が多いので、
駅のそばから入れ替え作業が見られる駅は少なくなりましたよね。
うほっ！国鉄コンテナの6000形がある！
ここ、お宝が眠っているんじゃないの？
水沢駅のすごいところはここから。
水沢駅のコンテナ荷役線はすべて電化されており、
本線で運用されてる電気機関車（EH500）が
荷役線にコンテナ列車を押し込む光景が見れるのです。
それだけじゃありません。
コンテナ列車の解結作業が旅客ホームの２番線で行われるので、
目の前で貨車の解放や連結シーンが楽しめるのです。
旅客駅の構内でこんなシーンが楽しめる駅って、
なかなかないのではないかしら？
なお、入れ替え作業には危険が伴うので、
水沢駅は原則的に発車10分前改札が行われているそうです。
今回は駅員さんに承諾してもらい近くで見させていただきましたが、
改札口前からも見れますのでぜひチェックしてみてください。
入れ替え作業が行われるのは１日に３回ですからね。
他にもやたらと古い木造の跨線橋があったり…
これ、跨線橋下の小屋なのですけどヤバくありません？
跨線橋の支柱が古レールで組まれていたりと…
さらっとドイツのウニオン社を仕込ませてくるとは…水沢駅、侮れません！
探せば、もっともっと楽しいモノが見つかりそうな水沢駅でした。
それにしても、ひと昔前までは
全国どこの駅でも貨車の解放シーンが見れたはずなのに…
えっ、そのシーンの良さがわからない？
いいのですよ、それが一般的な方の反応ですから。
山ノ目駅
水沢駅（平成27年１月19日）
六原駅
北上駅
村崎野駅
石鳥谷駅
岩手飯岡駅
仙北町駅
盛岡駅
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