皆さま、おはようございます！
３月４日のダイヤ改正が１カ月先まで迫ってきました。
特急「ライラック」の新設や「スーパーおおぞら」の車内販売廃止など、
今月は釧路に行く予定があるので、ダイヤ改正前に「スーパーおおぞら」に乗れるかな？
動きが多いJR北海道エリアですが、
一番の気がかりは、この機に廃止される10駅のこと。
昨年のダイヤ改正では８駅が廃止、
その後の１２月には留萌本線の末端区間の８駅が廃止されて…
年々、駅の廃止が加速している状況でした。
そんな中で、昨年８月に訪れた
根室本線・上厚内（かみあつない）駅。
こちらも来月で廃止されることが決定済の駅でした。
木造駅舎が魅力的な上厚内駅、今回はこちらの駅の訪問記ですよ。
まず、上厚内駅に着いて驚いたことですが、
駅周辺には人気（ひとけ）がなく数軒の民家があるだけ。
駅前に並ぶ建物は、ほとんどが廃屋でしたの。
はたして、こんな状況で駅が成り立っているのか不思議でしたが、
予想通り、上厚内駅の利用者は皆無のようで
１日の乗車客数は１人に満たないらしい。
これが理由で駅が廃止されるみたいですね。
この先、駅前道路を南方に進むと小学校らしきものがあったのですが…
こちらはかつての上厚内小学校、昭和57年に閉校してしまったそうで。
上厚内地区の人口減少は昭和40年代半ばから始まったらしく、
上厚内小学校の最後の年は児童数は３名だったとか。
駅の廃止は残念ですけど、この環境を見ると仕方なしという印象でした。
こんな上厚内地区のど真ん中にある上厚内駅ですが、
明治43年に開設された信号所が起源で、大正15年に駅に昇格したそうですよ。
駅舎の手前にある建物は現役の駅便。
佇まいが素晴らしすぎて、駅便ファンの自分は震えが止まりませんわ。
駅便だけで20枚近くも写真を撮ったのですが、
これらの写真は日の目を見る時期は来るのだろうか？
こちらは駅便に貼り付けられていた建物財産標でした。
駅舎の改築に合わせて昭和28年に設けられたモノのようですね。
毎回思うのですが「鉄」って屋根のことなの？
駅舎に入ります。
上厚内駅に到着した途端、外は突然の大雨。
雨が止むまで駅舎内でノンビリと過ごしてましたよ。
上厚内駅は地元の皆さんだけではなく、多くのファンからも愛されている駅です。
自分が訪れたのは、上厚内駅の廃止が正式に伝えられる前のことでしたが、
一角にはこんなコーナーが設けられてました。
なんかね、この詩を見てたら泣けちゃってきて…
詩の主人公は小雨が降る上厚内にいたようですが、
自分は今、超土砂降りの上厚内駅におりましたよ。
そうそう、ダイヤ改正前夜はここで、最終列車のお見送りがあるらしいですね。
もちろん、ファンが来駅記念に記帳する駅ノートもありました。
あとはハルヒのラノベも。
雨は一向に止む気配はありませんでしたので、
無謀にも、土砂降りの中でホームの撮影を開始しました。
コンビニで傘を買えというツッコミは受け付けませんぜ。
付近にコンビニなんてありませんから。
上厚内駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム２面２線構造。
元は、列車交換が開設目的の信号所だったのでしょう。
駅舎の根室駅側には貨物側線の跡がありました。
上厚内駅が有人駅だった時代、昭和46年までは
貨物の取り扱いも行われていたようです。
実は自分、駅が存在しているうちにもう一度、
上厚内駅に訪れたい考えていた理由がありまして…
この跨線橋のことをもっと調べたかったのですよ。
道内ではあまり見かけることがない開放式の跨線橋ですが、
どうもこれ、他所から転用されたモノらしく、
銘鈑によれば明治時代に作られたモノだそうです。
この角度から見ると形状が明らかに不自然でして…
ここに運ばれてくる前は手前側にも跨線橋が繋がっていた？
いやいや、鉄道用のガーター橋を転用したモノじゃないかと。
実に謎多き、上厚内駅の跨線橋でしたのよ。
国鉄時代にはこの跨線橋、既にあったっぽいのですが。
こんな魅力的な上厚内駅が見れるのも残り１か月のみ。
さぁ、コタツの中で丸まってる場合じゃありませんぜ！
☆追 記☆ 平成29年２月22日
跨線橋を念入りに見たくて上厚内駅を再訪しました！
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