皆さま、こんにちは！
今日は鉄道ファン、廃墟マニアには有名な駅の訪問記です。
駅から南西10キロの地点にはかつて尺別炭鉱があり、
千人以上の住民が暮らしていた街があったとのこと。
駅と炭鉱は専用鉄道で結ばれており、
運炭のための貨物列車や職員列車で駅は賑わっていたそうですよ。
ところが昭和45年に炭鉱が閉山すると
専用鉄道は廃止され炭鉱夫やその家族たちも退去。
街は消滅し、現在は廃墟が残るのみになってしまったんですって。
釧路市音別町にあるこちらの駅でした。
根室本線・尺別（しゃくべつ）駅です！
尺別駅は大正９年に開設された駅。
開業当時は運炭を目的とした貨物駅だったそうですよ。
繁忙期は炭鉱周辺だけでなく、
尺別駅周辺にも炭鉱住宅が建ち並んでいたらしい。
そんな尺別駅に自分が向かったのは一昨年８月のこと。
帯広でレンタカーを借りて駅に向かいました。
駅周辺には数軒の民家しかないと聞いてはいたのですが…
駅に繋がる一本道はこんな感じ。
確かに民家はなく、人の気配はまったく感じられませんでした。
やがて駅が近づく場所まで来ると…
廃墟!!!
ここが本当に駅前なの？という雰囲気でしたよ。
廃墟の中を突き進んで駅に向かいます。
そして尺別駅に到着。
駅前は右を見ても左を見てもこんな感じなのですが…
尺別駅、JRの駅としてこれでいいのか!?
統計によれば１日の利用者数が１人にも満たない駅らしいですけど、
この様子を見たら納得しちゃいますって。
同様の利用者数だった羽帯駅が今年３月に廃止された根室本線。
信号場に格下げとかならなければいいのですが。
駅舎の中は意外や意外、
廃墟だらけの駅前風景に対して非常にキレイな印象でした。
壁にはファンが貼っていったと思われる切り抜きが飾られてましたよ。
それと駅ノートも。
切り抜きの記事は、尺別炭鉱が現役だった頃に
ここから炭鉱近くの尺別炭山駅まで運行されていた
専用鉄道（雄別炭礦鉄道尺別専用線）のモノ。
末期は５往復の炭鉱列車が運行され、
従業員を運ぶ客車が連結された混合列車だったために
当時はファンに人気だったんですって。
次はホームを眺めますが、
この日は台風が道東を直撃する前日で土砂降りの天気。
外に出るのに思わず躊躇しちゃいました。
気合を入れてホームにダッシュ！
尺罰駅は相対式ホーム２面２線構造。
尺別鉄道線の尺別駅は西側（画像右側）の空き地にあったはずです。
２本のホームを結ぶ跨線橋は道内では珍しい上屋が無いタイプ。
積雪が多い日はどうやってホームに渡るのでしょう？
跨線橋の上から尺別鉄道線が伸びてい方向を眺めました。
遺構は見れませんでしたが、
専用線の線路は右側に大きく逸れてたみたいですね。
こちらは西側から見た尺別駅の全景です。
ここに昔は大勢の人々の生活の営みがあったのですね。
この景色を見てるとウソみたいな話にしか思えませんでした。
跨線橋の上から見た駅前の様子です。
マジで廃墟だらけなんですから。
それにしてもこの日の雨の強さときたら。
カメラもよく水没せずに頑張ってくれたなぁって。
今回の旅では、旅中は傘を持ち歩く必要があることを学びましたわ。
最後に…
この半年後、再び道東に向かった際に搭乗した飛行機の中から
雪景色の尺別駅を見ることが出来ました。
上の方に見える丸いモノが
雄別炭鉱尺別線で使われていた転車台の遺構だそうです。
雪が積もったおかげでクッキリ浮かび上がって見えました。
新得駅
十勝清水駅
御影駅
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帯広駅
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尺別駅（平成28年８月30日）
音別駅
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西庶路駅
庶路駅
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釧路駅
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