以前から、大好きだった曲があった。
ある時、私達のベリーのスタジオが、
あるイベントに出演することになり。
そのステージでは、その曲で踊ると
聞いた時は、嬉しかったと同時に。。。
まさか、こういう曲を、
今頃になって踊ることになるとは。。。と。
そんな風にも思っていた。
そして。。。
この曲で踊ることが。
あのスタジオで、私が本格的に
物思いを始てしまうキッカケにもなった。。。
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ベリーダンスというのは、
本来は、「即興」で踊るダンスで。。。
曲、、、音から感じたものを、
そのまま表現するダンス。。。
そして、即興で表現するものは。。。
おそらく、「感情」。
音や歌詞に刺激されて湧き上がってきた
「感情」を表現するものなのだろうと。
そう思う。。。
ミシャールがそうだったのかは、
私にはハッキリ解らないけれども。
でも、彼女はいつだったか、
こんなことを言っていた。。。
「もし、あなたが『怒り』を表現したい時は、
フラメンコがいいわよ」
・・・と。
私はあの、ミシャールのスタジオに
いた時。。。
最初から振付されているものを
そのまま踊るのではなく。。。
即興で。。。
音楽から感じたものを、
そのまま表現することで。
そしてそれを、周りのみんなに
認めてもらえることで、
何かが解放されていき。
それが、女性性の目覚めにも
繋がっていったけれども。。。
でも、そこを超えた何かが、、、
更にその先にあることを、
実感したりもしていた。。。
そこはもうすでに、
「表現」ではなくて、「瞑想」だった。。。
そこには、思考も感情もなく。。。
周囲の人も、そして自分さえ消え去り。。。
ただ、音の振動に、身体の素粒子が
反応して、勝手に動く。。。
みたいな。。。
そういう時、意識の状態は、
まるで瞑想している時のようで。。。
それが、気持ちよくてしかたなかった。。。
「フィギュア・エイト」という動きが、
ベリーにはあって。
それは、腰を「8」の字の形に
動かすものなのだけど。
その動きが、ベリーの基本の
動きの中では、一番古い動きだと。
ある時聞いた。
私はそれを聞いた時、、、
感動した覚えがある。。。
なぜなら、瞑想のようなダンスをしながら、
身体が勝手に動く時、、、
その身体はよく、「メビウスの輪」を
描くことを、私は知っていたから。。。
だからなんとなく。。。
宇宙の法則の中に、
「メビウスの輪」が
あるのだろうな。。。と。
そんな風に感じていたのだけれども。。。
だから。
フィギュア・エイトが一番古い
動きだと聞いて。。。
すごく、納得した。。。
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私の中で、、、
「自分にとってダンスは瞑想」
みたいなところまで、
進んでいた頃に。。。
お姉さん先生のスタジオでは、、、
今までの時間を巻き戻したかのように、
また、「振付されたダンス」を
踊る状況になり。。。
まるで初心者の頃に、
逆戻りしたような感覚に
なりながらも。。。
でも、最初の頃はすべて。
「ま、いっか」
・・・で、済ませていた。。。
私はそこで、
何も求めていなかったから。。。
ただただ。。。
身体がなまってしまうのが怖くて。
ただただ。。。
身体を動かしていたいだけ
だったのだから。。。
でも、この『Awel Maaoul』の
レッスンを重ねるうちに。。。
最初は本心だったその気持ちが。
だんだんと、「嘘」になっていった。。。
そして。。。
それが、嘘になってからは、私はずっと。
自分に言い聞かせていたのだと思う。。。
「ま、いっか」
・・・と。
キッカケは、些細なこと。。。
それが自分にとって、
思い入れのある曲だったから、、、
私の中にはやっぱり。
こだわりのようなものが
あったのかもしれない。。。
私はこの曲からは、それこそ。
「フラメンコ的な情熱」
・・・のようなものを、感じていた。。。
アコースティック・ギターの響きが、、、
そう思わせたのかもしれない。。。
だから、お姉さん先生に振付された。。。
そういった、「動きの制限」のある中で、
なんとかその、「情熱」を表現したいと。
そう思っていた。
けれども。
お姉さん先生の中にある、
この曲のイメージは。
私のそれとは多分、
違っていたのだろうと思う。。。
もしくは。。。
感じるものは同じでも、
表現の仕方に対する「個性」が
違っていたのかもしれないけど。
彼女の中では、きっと。
もっとこう表現してほしい。
みたいなものがあったのだろう。。。
だから、彼女からしてみたら、
私の動きが、違和感だったのだろうと思う。
ある時。
「そこはもっと、
こういう感じでやってください」
・・・と言われた。
でも。
彼女のその、たった一言で。
何気ないその一言で。
私の中の何かに、
ヒビが入ったようで。。。
そこから、どんどん、
溢れ始めた。。。
「不満」
・・・が。。。
あの時、すごく感じたのは。。。
「これじゃあ、まるでバレエじゃん!」
・・・ってことで(苦笑)
先生が振付したもの。
先生の望み通りの表現をする。
先生の指定した衣装を着る。
みんなで合わせて、
「統一感」を出して踊る。
なんか。。。
なんか、違うのぉぉぉ(涙)
・・・と(笑)
そういう思いが、、、
日増しに増えていくようになった。。。
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アコギと言えば、あの時期は。。。
ちょうど、ボイトレでもまた、
発表会ライブがあったりして。。。
あの時私は、、、
今では一部で、悪名高くなっている
マドンナの歌を歌ったのだけど。。。
リハーサルの時に、
アコギ担当の渋いおじさんが。
「僕、やることないから、
コーラスで入ってもいい?」
・・・と。
本番でも、大いに盛り上げてくれて、
ものすごく楽しかった記憶がある。。。
ベリーダンススタジオでは、
日増しにモヤモヤが増えていく中。
こっちのレッスンは、
なんだかんだと、とても楽しくて。
そうやって、バランスがとれて
いたのかもしれない。
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つづく