ジェームズの小説を、、、
原文の英語のままで読んでいた時に、
すごく感じたのは。。。
彼の描く小説は、
まるで、詩のようだ。。。
・・・ということだった。
私も専門家ではないから、
本格的なことはよく解らないけど。
なんだか、ジェームズは。
文章のいろんなルールを、
あえて破っているような気もして。
・・・というか、彼もやっぱり。
「手が勝手に書く人」
・・・のような気がして。
ちょっと、
うまく言えないのだけど。
そして、彼の紡ぐ言葉の中には、
幾重にも幾重にも織り込まれた。
たくさんの次元が見えるようで。。。
言葉に出来ないものを、
言葉を使って表現する時。。。
それを、論理的に説明しようと
すればするほど。
伝えよう、伝えようとするほど。
それは、「本質」から
ずれていってしまうことを。
私は、自身の体験からも、
よく知っていた。。。
だから、言葉で表せないそれを、
どうしても言葉で表現しなくては
いけない時は。
比喩。。。
神話のような「物語」とか、
「詩」というものを使う方が、
良いのだ。。。と。
私は感じている。。。
まぁ。。。
物語を語れば。。。
大抵の人がその、
「表面的な出来事」に
目を奪われてしまうものだけど。
それもまた、それで。。。
それ以上を望んで。
欲張って、
何が何でも伝えようとすれば。
何が何でも解らせようとして、
あれこれ説明すればするほど。
結果。
それは、「本質」から
ずれていってしまう。。。
それが。
私の思いだった。。。
だから。
そういう思いのもと、、、
翻訳をしたかった。。。
ジェームズの文章には、
一見、意味不明なフレーズのようなものが、
たくさん出てくる。。。
本当に。。。
文章をそのまま、額面通りにしか
受け取らなかったら。
それは、意味不明なのだ。
けれども、それは同時に。
「どうとでも受け取れる」
ものでもあり。
それを、どう解釈するのかは。。。
前も書いたけれども。
読み手の「経験」や「深度」によって、
多種多様になる。。。
その、解釈の多様性を。。。
私はそのまま、留めておきたかった。。。
ジェームズがあえて、意味不明に
表現したものは。
日本語でも、意味不明のままの
形にしておきたかった。。。
読み手がそれぞれ。。。
ジェームズの書いた物語と、
自分の人生の物語を照らし
合わせながら。。。
自分の人生の旅を進めていくうちに。
多分、気づく。
ジェームズの書く物語の中にも。
自分の人生の物語の中にも。
同じ法則が。。。
同じ流れが。。。
「生命の樹」が。
あることを。
その旅の途中で、
様々な体験や、様々な気づきを得て。。。
心は深まり。。。
そうやって。
最後の最後には、、、
みんなが、同じゴールにたどり着くと。
私は、信じていた。
だから。
その時解らないものは、
今は、解らないままでもいいんだ。
・・・と。
そう思っていた。
*******
この思いが。。。
翻訳者の彼には、
まったく伝わらなかった。。。
彼も、やっぱり。
その物語と自分の人生に、
シンクロを感じていたようだけど。
彼は。。。
物語の奥にある生命の樹に
触れるというよりかは。。。
もっと、表面の部分に
フォーカスして。
物語に登場する人物に、
自分自身を重ねる。。。という。
そういう、思考法の人だった。
だから彼にはよく。
「自分がネルダで、
あなたはサマンサだ」
・・・という風に。
彼の脳内設定を、
押し付けられていた(苦笑)
以前の「対談」のこともそうだけど。
彼はその、物語の登場人物に、
自分を投影したいのだろうな。と。
私には、そう見えていた。。。
でも。
そういう思考法の落とし穴は。
「だから自分は特別だ。
自分には特別な使命がある」
・・・と。
そう思い込んでしまう
ところだとも思う。
私には、、、
彼のそういうところが、
子供に見えてしかたなかった(苦笑)
だから、そういうことに関しても、、、
彼には散々訴えたりしたのだけど。。。
やっぱり。
ちゃんと、伝わった気がしなかった。。。
*******
彼の中にある、その「思い込み」を、
なんとか取り払わないと話にならない。
けれども、その「思い込み」が、
ある意味、彼の原動力になっている。。。
こういうのもまた。。。
どうしたらいいんだろう?
壊した方がいいのか。
そっとしておくほうがいいのか。
どちらが今後の、
ウイングメーカーの発展のために
なるのか。。。と。
私はそういうことでも、
散々迷いながら。。。
そうやって、彼との翻訳を
進めていたのだけど。
それはもう。。。
私の想像よりもだいぶ早く、
起こってしまった。。。
ある時。
決定的に、彼とぶつかった。。。
*******
例のごとく。
そこに、ジェームズの「意味不明」な
フレーズが出てきて。
彼はそれを、多少、意訳した。
それが、彼の「善意」だったことは、
私にも解っていた。。。
そのままでは、読者が意味不明に
なってしまうだろうから。と。
ある意味、読者のことを
思いやって。
その部分を、彼の解釈で、
ある程度、綺麗な形に整えたのだ。
でも私は。。。
そこを、あなたの解釈で
ひとつの形に固定してしまわないで。と。
そう訴えた。。。
固定してしまうことで。
それ以外の解釈が出来ないような
文章にしてしまったら。。。
ジェームズの真意が、
伝わらなくなってしまうから。
・・・と。
でも。
私のこういう思いこそ。
彼からしてみたら、私の「思い込み」に
見えたのだろう。。。
彼は一歩も、譲らなかった。
実際。
どちらが正解かなんてことは、
誰にも解らない。。。
ジェームズ以外には。
それは解っていたけど。。。
でもあの時は私は。。。
どうしても、引けなかったのだ。。。
それは、彼のほうも同じで。
だから、決裂した。
あの時、しみじみ思った。。。
両極にあるものを、
統合することって。。。
そんな簡単なことじゃない。。。と(苦笑)
それを大切に思えば思うほど。。。
人のエゴというものは。。。
こうまで、固く握りしめて。
手放さなくなるんだなぁ。。。と。
それは、彼だけでなく。
私も同じで。
でも。
だからこそのこの。
人間ドラマで。。。
そして、こういう人間ドラマを
通して。。。
人は思わぬところで、
成長していくのだろう。。。と。
そういうのが。
魂のやり方であり。。。
だから、表面的には、
こんなに揉めていても。
魂の部分では。
彼も私もやっぱり、
手を取り合っているのだろうな。。。と。
*******
翻訳者の彼の色を乗せた
ウイングメーカーが。
そのイメージが、この日本では
定着していて。。。
その色は。。。
私とは合わないと、ずっと思っていた。
たとえ。
本家のウイングメーカーは
大好きでも。。。
彼の色とは合わない。と。
それが、何の因果かある時、
彼と一緒に仕事をすることになり。
これは、何の試練?と。
最初はそう思ったけど(苦笑)
日本のウイングメーカーの色に、
少しでも私の色を混ぜることを、
必要としているのならば。
それは、ウイングメーカーの
意思なのだろう。と。
そう感じていた。。。
でも。
肝心の、翻訳者の彼に。
「混ぜる気なし」
みたいなものを感じてしまったから。
もう本当に。
私がそこにいる意味がなくなった。
そして思った。。。
やっぱり、これは運命だ。
日本でのウイングメーカーの展開は。
この路線でいくのが、
運命なのだろう。。。と。
そう感じた。
そしてそれが。。。
ウイングメーカーの
意志なのだろう。と。
だから、あの時私は。。。
一匹狼。。。ではないけど(笑)
ウイングメーカーに関しては。
私は私の道を。
ひっそりと歩いていこう。。。と。
そう決めて。
その後、彼からは離れることにした。
三度目の正直。。。
そこで、WMFJは辞めたのだ。。。
*******
つづく