ヴァイオレット・エヴァーガーデン(1~13話) | サブスク♪アニメ感想文♪

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おっさんが、サブスク(見放題)で見たアニメの感想を書くブログです。
老眼で本を読むのが辛くなり、アニメの割合が増えました(笑)
主に、サブスクで見てます。
アニメを見て連想される本(小説、ノンフィクション等)も、たまにオススメします!

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン(1~13話)

  

ヴァイオレット・エヴァーガーデン1 [Blu-ray]

 

戦争で人を殺すための道具、武器として訓練された女の子の物語。

このアニメは、とにかく美しい!

 

まず主人公の女の子「ヴァイオレット」の美しさに目を奪われる。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン4 [Blu-ray]

 

柔らかな金色の髪、宝石のパライバトルマリンのような色を宿した瞳、
そして自動手記人形のコスチュームが抜群にいい!

 

ヨーロッパの中世から近代化に向けての

クラッシックな時代が大好きなおっさんにとって、このドレスはドストライクだ。

[FUREETAE] 実物撮影豪華修正版ヴァイオレット・エヴァーガーデン風 ヴァイオレット・エヴァーガーデン コスプレ衣装+靴下+髪飾り +手甲*道具+ウィッグ+靴

細く絞ったウエストラインから広がったスカート。

そして、そのスカートの後ろ部分の開いているフリルが特徴的な白いワンピース。

その上に、深い青色で腕の部分が白くて少し開いたデザインの上着。

 

上品でシンプルなシルエットでメイド感も少し漂い、僕にとってはこの上ないデザインです。

 

 

「Fate /stay night」のセイバーや

 

バンプレスト Fate/stay night SQフィギュア セイバー Fate/stay night ver.

 

 

「豚のレバーは加熱しろ」のジェスの服装が好きなので

 

TENITOL 豚のレバーは加熱しろ ジェス プラスチック製 塗装済み完成品フィギュア

 

↑青と白で、この手のデザインの服はおっさんの大好物です(笑)

 

フィギュアは持ってないですが、

もし買うなら、ヴァイオレットのフィギュアを一番に飾りますね♪

 

 

 

 

※あっ思い出した!

 進撃の巨人のミサトのfigmaを持っていました↓

 

 

figmaは、関節が動くので、

関節が動かないフィギュアとは違うらしいので許しておくんなまし(笑)

 

 

 

今まで見てきたアニメの女性キャラで

ヴァイオレットが僕の中では一番美しいと思ってます♪

 

 

まあ、おっさんのヴァイオレット愛は、うざいのでこれぐらいにして(笑)

 

 

この作品では、とにかく画面全体のどこを見ても美しいです。

人物、背景、画面に映るすべてを丁寧に描き仕上げた美しさは、
アニメーションの中でも群を抜いていると思います。

人物の、髪の毛1本1本がしなやかに揺れる様子や、瞳のうるみ加減、

涙の膨らみや溢れ方、頬を流れる様子、表情、とにかく美しい。

 

揺れる花や草、木々の葉の揺らぎ、水面のきらめき、

風や空気の流れ動きを感じる描写が素晴らしいです。

 

背景も、CGで描いたような直線的やきれいに整ったものではなくて、

丁寧で繊細に描いた柔らかなラインや素朴な質感で、家や屋敷、道や船や車。。。

全ての建造物、造形物が人が作った良さというか、優しさ柔らかさを感じます。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」には

京都アニメーションが、今まで築き上げてきたものが詰まっていると思います。

僕が初めてこのアニメを見たのは、京アニを襲ったあの悲しく出来事...の前ですが

とにかくこの作品に惚れて本当に感動しました。

 

 

実はそれまでは、

 

「涼宮ハルヒの憂鬱」

 

涼宮ハルヒの憂鬱 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)

 

 

 

 

「けいおん!」

 

けいおん! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

 

 

「中二病でも恋がしたい」

 

中二病でも恋がしたい! コンパクト・コレクション Blu-ray

 

など、京アニ作品は見てきたんですが、

京アニを意識していなかったんです(笑)。。。

今では、京アニ作品はクレジットを見なくてもわかりますけどね^^

 

ついつい、ビジュアル面の感想が長くなりましたが、

ここからはストーリーの感想です↓


敵を殲滅、殺す事だけを教えられ訓練された子供が、どう育つのか?
心が育たないという事が、どういう事なのか?

兵士として上官からの命令に従い任務の遂行(戦闘)のみを
教えられてきた女の子「ヴァイオレット」。


人の人格形成にとって大切な幼少期、青年期に戦闘兵器として扱われ

人としての心が育まれなかった...

 

戦争が終わり、兵士としての生き方しか教えられずに生きてきた彼女は
一般社会での意思疎通が難しく、空気なんて読めない、読むことすら知りません。

 

そんな彼女が、手紙を配達し、その手紙を代筆する仕事に就きます。

 

手紙は、依頼者の思いを乗せて、

喜び、そして哀しみ...様々な思いを乗せて相手に届けられます。
彼女は、その思いに触れる度に、心が動き、そして打ち震えます。
 

笑う事すらなく全く動かなかったヴァイオレットの表情が動き出していく瞬間がたまりません...

 


人生には、どうしようもなかった事、どうする事もできない事に溢れている...

戦争を背景にしながら倫理さえ非条理に埋もれていく時代の中で

人への気遣いも知らず、嘘がつけない彼女のストレートな言葉が

物語の中で随所に、僕の胸に突き刺さりました。

 

真摯な姿勢は、それだけで人に響く。

何も知らなくても、わからなくても、人に対しての真摯な態度は

人の心を溶かしていく。

依頼者の要望を、不器用ながらも健気に叶えようとする姿勢に。

 

生まれた時から、何も知らずに人間としての権利すら奪われ

権利がある事すら知らされず、人間の欲望を叶える武器道具にされた彼女が背負ったもの...

そんな彼女が、人としての心が育つ過程で味わう想像を絶する苦しみ。

地獄の底のもっと底の底......

心が壊される...苦しみ...

 

依頼者の手紙をタイプライターで打ち込んだ時、

戦争の傷跡が残る彼女の指の金属音が奏でる音が切なく響きます。

その音を聞くと、フィクションだとわかっていても胸が震えます。

 

情景のひとつひとつが、切なくて儚くて、温かくてやさしさを感じる。

飾りなんていらない、嘘も何もない本当の心がほんの少しあれば

人を救えるんだなと...

人は救われるんだなと...

 

こんなに心の琴線に触れるアニメがあるだろうか...

 

悲しみとは別の、

いつまでも消えないもの忘れないもの...その哀しみを描いている。

そんな儚さを秘めた、ひとりひとりの心に届くストーリー。

 

愛された事がある人間にしか愛はわからない

愛は人から教えてもらうもの

人から与えてもらうもの

 

それを知らなかった少女が

それを知っていく、そんな物語です。

ぜひ見てほしい作品です♪

 

最後は、おっさんオススメの本。

ヴァイオレットのような境遇の少女が心を取り戻していく本です↓

 

 

 

「シーラという子」トリイ・ヘイデン著

 

図書館で出会った本ですが、この本を読んで

虐待や貧困問題、人格形成、愛着形成など

人の心の成育や形成に興味を持った原点の本です。

この本から、様々な社会の問題、目に触れないような問題を知ろうと思い

たくさんの本を読む、きっかけになりました。