いなり、こんこん、恋いろは。(1~12話)
京都伏見を舞台に
神様から誰にでも変身できる能力を授かった女子中学生のお話。
まず、本好き言葉好きの僕としては
毎話のタイトルが、3つの昔言葉(京言葉か?)で綴られているのがうれしい♪
まだ恋が何かわからないような子供から大人の階段を昇る頃の淡い感じがいいですね。
おっさんが、初めて人を好きだと思ったのはいつだったか?
当時はこれが恋心だとはっきりわからず、今思うとあれが恋だったんだろうなって感じですね。
僕が小学4年くらいだったかな~
何か学校のイベントがあると演奏してたブラスバンドの
女子の先輩をセンチメンタル・ジャーニーしてました(笑)
話す事も声を聴いたこともないまま終わりました。
かなりおぼろげですが、彼女の面影は覚えていますね。
↑オッサンの初恋なんか誰が興味あんねん!
と言われそうなので、アニメの感想に戻ります。
登場人物が京都弁で話すんですが関西人のおっさんでも、許せる範囲の関西訛りなのがいい。
関西が舞台の番組で、関東圏の人が話す関西弁って
イントネーションが全然違うので
そこが気になって、関西人のワタクシは話に入り込めないんですよね。
厳密にいうと気になる部分もありますが、十分許せる範囲で気にならないです。
原作者の、「よしだもろへ」さんが、方言指導をされているので
この物語での、京訛りの大切さを伝えたんじゃないかな?
誰にでも変身できるのは便利ですが、不都合なこともあるなと思いました。
それが原因で、関係を悪くしたりデメリットもあるなと。
切なさと温かさが、程よい感じで沁みだしてくる作品でした。
アニメにありがちな尖ったり突き抜けたりという感じではなくて、
ごくごく普段の生活の中に、神様が現れたという感じ。
神様が現れて、神話の世界とつながった、
夏目友人帳のような、押し付けないような思いやりがある作品でした。
いい意味で、バランスが取れていて、安定感があり
色んな項目で80点以上という期待を裏切らない安定した作品でした。
終盤で桑島法子さん「誰よりも大切な人へ」っていう
劇中の歌声が胸に響きました。