Finland旅記録10

 

Rovaniemiの最初の夜。

 

雲が厚くてオーロラは見られそうにないので

 

暖炉に火をつけてぬくもろう!

 

**

説明書がある。

 

もちろん英語である。日本語ではないという意味のもちろんだ。

(フィンランド語だったらもっとわからなかったかも)

 

単語の意味がわからない。

 

Hatchって何?

 

火をつける前の段階でつまづく。

 

なんとなくカンでここはやり過ごす。

 

 

また扉が・・・

 

さて、扉。

 

 

開かない。

 

暖炉よ、オマエもか。

 

押しても引いてもスライドしても開かない。

 

何これ。泣

 

 

白樺の薪は準備されているというのに。

 

 

でも扉が開かないんです。

 

 

説明書に扉の開け方は書いてなかった。

 

こうなったら親愛なるM軍曹にSOSだ。

 

”I'm going to try to make a fire, but I can't open the door!”

(暖炉に火をつけようと思うんだけど、ドアが開けられない!)

 

文章ではわからないからビデオにして説明したいと言うと

 

ちょっと面倒くさそうに出てくれた。(画面をOFFして)

 

扉の前にまず、さっきのよくわからなかったHatch関連を指摘。

 

さすが軍曹さま。

 

Defenseforceで修羅場をくぐってきたので火をつけることなど朝飯前なのだ。

 

私が、これでいいと思うんだけど・・・とHatch?のところを画面で見せると、

 

「まず、最初の状態に戻せ」と言う。

 

えーせっかくやったのに。

 

でも言う通りにする。

 

 

そして扉。

 

「ああ、そこを触るんじゃない。」

 

扉の下についてるレバーみたいのをガシャガシャして怒られる。

 

「上に上げてから引く。ああ、左じゃない、右からだ。」

 

今日は軍曹さま機嫌があまり良くないらしい。

 

ギィ・・・

 

あ、開いた。

 

何だ、そんな仕組みだったのか。

 

内側にもう一つネットの扉があって、その奥に薪を入れるらしい。

 

「奥に手を入れてみろ、もしも風を感じるならHatchの方向はそれでいい。」

 

あー、そういうこと。

 

空気の抜け道がないと”carbon monoxide poisoning”

 

単語の感じからして、一酸化炭素中毒で死ぬぞということらしいな。

 

なるほどなるほど。

 

 

わかった、ありがとう!

 

やってみる。

 

白樺の薪を組み立てて火をつける。

 

すぐにライターのガスがなくなり、マッチに切り替える。

 

全然火がつかなくて「マッチ売りの少女」になった気分・・・

 

紙を燃やす作戦を決行してみるが、ただ紙が燃えただけで

 

薪にはうつらず、結局その夜は火が消えてしまって

 

 

 

チーン

 

 

火が消えていくのを見るのって悲しいね。

 

 

マッチの残骸が悲しい・・・

 

寒くならないうちに早く寝よ。

 

 

心機一転

 

朝!

 

世界でも空気の良い場所の一つ。

 

昨日買っておいた食材で朝ご飯。

 

 

電磁調理器はどうも使いこなせない。

 

今日こそ夜はオーロラを撮りに行くのだ。

 

だから昼は近場で過ごそう。

 

その前に、おっしゃー!今日こそ火をつけるぞ!

 

 

鬼軍曹の指令

 

 

軍曹どのからメッセージ。

 

「Morinig, 昨日は暖炉に火はつけられたか?」

 

多分、一酸化炭素中毒になってないかどうかちょっと心配だったんだろうと思う。

 

私がこの写真とともに、ダメだったことを伝えると

 

 

LOL (Oh my god)・・・

 

 

そしていくつかの指令を出してくれた。

 

・小枝を下に敷いて樹皮を

・その上に薪をハーフテントのようにたてる

・中に風を入れて

 

はいはい、ラジャー、軍曹殿。

 

小枝を集めて。

 

なるべく乾いているものを。

 

 

白樺の薪なら裏にまだたくさんある。

 

 

そして無事、薪が燃えた。

 

やった!

 

色々やったけど、樹皮、これがやっぱり一番良く燃えるんだ。

 

これが消えないうちに大きな薪に火が付けば。

 

 

暖炉でmakkara

 

そうそう、これがやってみたかった。

 

最初はフォークにさして焼こうとしたので手が熱すぎてムリ。

 

 

 

 

暖炉の薪を突っついていた長い棒がちょうど良さそうだったので

 

良く洗ってそれにウインナーをさす。

 

 

あとで動画をみた軍曹殿が、「これはMakkaraではなくNakkiだ」

 

と言っていたけど、いいんだいいんだ、自分で火をつけられたんだから。

 

そしてフォークにさして焼こうとしているのを見て大笑いしていた。

 

 

※Makkaraは大きなソーセージ

Nakkiはやや小さめのウインナー

 

 

 

 

この様子もYouTubeにUPしましたので、奮闘している様子

 

良かったらご覧下さい。

 

キャンプのプロが見たら、目を覆うような惨劇かもしれないけど・・・

 

 

 

まるで「初めてのお使い」をしているような気分のRovaniemi滞在。

 

 

今夜オーロラを撮りに行こうと思っていたけど、どうやら今日も雲がとれなくて

 

ダメそうだとガイドさんから連絡。

 

しょうがないので今日は近くを散歩したり、YOGAの動画を録ったりしてのんびりしよう。

 

そうだ、ゆっくりサウナに入ろう。

 

 

フィンランドサウナ1人でできるもん

 

昨日の夜は暖炉で奮闘していたのでサウナどころではなかった。

 

でも今日は時間があるから挑戦してみよう。

 

またまた英語の説明書を読む。

 

今度は不明な単語がないのでなんとなく理解出来た。

 

 

電気代を無駄にしないように効率良くしなくては。

 

まずはサウナストーンを温める。

 

 

アパートメントでは電気で温める。

 

サマーハウスでは薪を使うことが多いみたいだ。

 

最初にフィンランドに来たときにサマーハウスでオーセンティックな

 

サブサウナ(スモークサウナ)を体験させてもらったのだけど、

 

フィンランド人でもなかなか今ではスモークサウナは

 

入るチャンスがないらしいということを後で知った。

 

電気と違って準備に半日くらいかかるので、特別な時にきっと入るんだろう。

 

**

 

20分くらいしたらストーンの蓋を開けて、今度は部屋の中を温める。

 

1時間くらいで準備ができるようだ。

 

水分を用意しておこう。

 

 

中を見に行くと何だか思ったよりも温かくない。

 

フィンランドサウナは温度も65~70℃くらいで

 

日本のサウナに比べるとムシムシしてないので

 

私はここでなら何時間でも入っていられる。

 

 

でも、まだ60℃もいってない。

 

入ってるうちに温かくなるかな?

 

シャンプーをしてしまうと寒くなるので体だけ洗って下に敷くタオルと

 

水分をもってサウナに入る。

 

 

 

サウナで筋トレ

 

なかなか暖かくならない。

 

Löylyをすると少しはじゅわーっと蒸気が出るのだけど、

 

何度もしていたら石が冷えたらしく、蒸気も出なくなった。

 

 

 

窓の外はこんなにきれいなのに・・・寒い・・・

 

 

しょうがないのでサウナの中でpush-upして体の内側から

 

温まることにした。

 

この辺、体育会系の脳構造である。

 

 

結局それから1時間くらいしてやっと中が温まってきて、

 

無事に汗をかくことが出来た。

 

 

 

ワット数を低く設定しているのでたぶん時間がかかったのだろう。

 

満足満足。

 

 

サウナ、1人で出来たもんね。

 

 

 

しかし、”サウナで筋トレ”の話をあとで軍曹殿にしたら、

 

「これまでに俺の聞いたサウナの話の中で一番悲しい」

 

と言って嘆いていた。

 

フィンランド人として、サウナを正しく楽しんで欲しかったようだ。

 

 

ロヴァニエミ奮闘記

 

次はオーロラ編。

 

続きもお楽しみに♡


 

出発前の序章はこちら

#1空港やフィンエアーのことなどこちら

#2フィンランドの電車に初めて乗ってみる

#3Lappeenrantaと言う街

#4フィンランド人にとっての”ゲスト”

#5Lappeennrantaの市場とチョコレートの店

#6Jyväskylä家庭料理と花柄の長靴

#7Ouluで心の友と再会

#8OULU森散歩とブルーベリーパイ、フィンランドの電車

#9Rovaniemi秋の景色と迷子