Finland旅記録9です

 

Helsinki(ヘルシンキ)からフィンランドの

 

東南Lappeennranta(ラッペーンランタ)に

 

しばらく滞在した後、Jyväskylä(ユヴァスキュラ)、

 

Oulu(オウル)とだんだん北上。

 

いよいよラップランド、Rovaniemi(ロヴァニエミ)に。

 

ロヴァニエミの駅前にはタクシーが何台か停まっていた。

 

予約のタクシーかな?と思ったけど、どうやら違うみたい。

 

1台やり過ごしてその次のタクシーに乗った。

 

ネパール人の運転手さんだった。

 

去年まではお客さんも少なくて大変だった話や、

 

インドでネパールの人にたくさん会った話、日本のインドカレー屋さんはネパール人の人が

 

やっていることが多い話などしつつ・・・

 

 

 

家のドアが開けられない事件

 

 

今日からここで一人暮しのように過ごすのだ。

 

 

まあ、とにかくどこもかしこもきれい。

 

 

煙突のある家、そう。

 

暖炉があるんだ、ここ。

 

 

そして、早速というか、案の定というか、

 

第一の関門がやってきた。

 

玄関のドアが開かない

 

これは想定できたことなので、ちゃんとオウルでPekkaに聞いてきた。

 

フィンランドの家のドアの開け方。

 

もちろん家によって違うけれど、日本との圧倒的な違いは

 

ほぼ、玄関ドアはオートロックだということ。

 

 

私はこれで前に洗礼を受けた。

(ラップランド、イナリ湖の湖畔の家にて閉め出される)

 

 

 

口で説明されるだけでは不安なので,実際にPekkaの家のドアを

 

使ってやってみせてもらった。

 

それなのにそれなのに・・・

 

開かない。

 

二段階になっていて複雑なのです。

 

何度もトライしたけどやっぱり開かない。

 

途方に暮れる。

 

家に入れなかったら夜は零下かもしれない・・・

 

すると近くをサイクリングしていたらしい通りがかりのご夫婦が

 

声をかけてきて下さった!

 

これがカントリーサイドのいいところ♡

 

「ドアが開けられなくて」

 

「この鍵であっているの?」

 

maybe・・・

 

男性がやってみると、開いた!

 

やった!

 

Kiitos paljon!!

 

 

 

 

生活様式の違い

 

 

それから一人でも出来るように何回か鍵を開ける練習をした。

 

コツをつかめば普通に出来るけど、鍵は閉めるたびに毎回緊張する。

 

特に鍵を持たずに外に出てしまったらもうアウトだから。

 

ドアのオートロックを一時的に解除しておく方法もある。

 

でもそれすらも、あれ、上だっけ下だっけ?とわからなくなるので慎重に使う。

 

生活のあれこれちょっとしたところが違うのが新鮮でもあり大変なところ。

 

戸棚はすべて高いところにあるので、背の低い私は椅子を持って来て

 

その上に立って扉を開けることになる。

 

余談だけど、フィンランドのキッチンの作りは本当に合理的で素晴らしい。

 

洗ったものを下が網になっている扉付きの戸棚にしまえるので

 

洗ったあと乾くまで置いておくカゴがいらない。

 

毎日使う物はそこでいいし、たまにしか使わなかったら

 

乾いた後しまえば良い。

 

 

 

それから電気のスイッチ。

 

部屋の外にある場合と中にある場合と両方ある。

 

どっちかに統一してくれと思うが、古い家だと特にまちまちだ。

 

3つくらいスイッチが並んでいるとどれがどこのスイッチなのか

 

片っ端からつけてみないとわからない。

 

 

 

電気を考える

 

フィンランドでは隣の国の戦争の影響で電気代がえらいことになっている。

 

オーナーさんも”理解して下さっているなら、何度もしつこく言ってるようで

 

申し訳ないが”とメールをくれたけれど

 

家を出る前には部屋のラディエーターのスイッチを必ずOFFにして、

 

サウナは112kw(数字忘れたので違うかも)を守って欲しい、

 

サウナが終わったら必ずスイッチを切って、

 

こんな風にたくさんのお願いと確認事項があった。

 

本当に大変だと思う。

 

私は日本にいる時も普段からなるべく電気を使わない生活を心がけている。

 

それは2011年以来ずっとだ。

 

だから家はエアコンはないし、

 

電子レンジも電磁波がイヤだというのもあって使わないし、

 

暖房もファンヒーターではなく石油ストーブで電気のいらないタイプ。

 

スマホも小さな電化製品もソーラーパネルからの充電だ。

 

フィンランドではまず殆どの家がelectromagnetic cooker(電磁調理器)。

 

これだけはちょっと慣れなくてガスが恋しいのだけど。

 

原発も新しく建てるとニュースでは言っている。

 

多くの議員が賛成し、また無回答の議員も多く、

 

反対しているのはわずか数人だということ。

 

 

 

アパートメントも各部屋にラディエーターがあって、冬の寒い間は常についているから

 

部屋の中にさえいれば寒さをしのげる。

 

むしろ日本の家の方が寒い。

 

私は原発問題は色々勉強したので結果的には地球や人類にとって

 

あってはならないものだという考えである。

 

この話は長くなるので今は書かないけど、

 

フィンランドの美しい森や湖がradioactive waste(放射性廃棄物)で

 

汚れていくのを想像するだけで本当に胸が痛む。

 

フィンランドには風力発電もかなり多くあって、

 

旅をしているとあちこちでみかける。

 

 

ソーラーパネルは色々と問題もあるし、

 

第一太陽がほとんど出なくなってしまうフィンランドの冬はそれに頼ることが出来ない。

 

トヨタが開発している水素で走る車?がもっと進むといいね。

 

 

暖炉のある家

 

そして、私がここに決めた理由の一つに暖炉がある。

 

暖炉のぬくもりで過ごすのだ。

 

部屋には白樺の薪も積んであって、準備万端。

 

焚き火なら何回かしたことあるし、夜は暖炉に挑戦するのだ。

 

 

 

ご近所散歩

 

まず、食料を買い出しに行かなければ。

 

タクシーの運転手さんが少し歩いたところの右側にマーケットがあると言っていた。

 

付近の調査がてら、カメラを持って家を出る。

 

 

落ち葉もきれい。

 

そのままクリスマスツリーになりそう。

 

松ぼっくりもいろんな形があって、長細いのもよく見る。

 

「人形?」と一瞬思ったけど、本物のリスだった。

 

フィンランドのリスは冬支度のふわふわの毛になっているのもあって

 

静かだし、なんかかわいい。これは完全にえこひいいきだ。

 

同じ動物なのに。

 

とにかく、性格が愛らしい。

 

大きなローズヒップ。

 

いろんなところでローズヒップや薔薇の花を見るので

 

夏にはきっと美しく咲くんだろうな。

 

暑すぎるよりも寒い方が薔薇は育つから、案外日本よりも育てやすいかもしれないな。

 

ここ数年、横浜で薔薇を育てるのは難しくなってきた気がする。

 

 

川沿いに行ってみる。

 

上手くすればここからオーロラが見られるかも知れない。

 

今回は1人なので車がない。

 

左ハンドルだし、いきなり真っ暗な山道を走るのは不可能だから

 

レンタカーは借りなかった。

 

夜は何も見えないくらい真っ暗になるから。

(そういう所じゃないとオーロラはなかなか見えない)

 

 

それで街中から少し離れたこの場所に決めた。

 

 

迷子づくし

 

あまりきれいなので、いくら歩いてもまったく苦ではなかったけど、

 

20分くらい歩けばスーパーマーケットがあると聞いてたのに

 

まったく見える気配がない。

 

散歩をしている人は割と多いので、通りすがりのご夫婦に道を尋ねることにした。

 

”Anteeksi,Haluaisin mennä supermarkettiin.”

(すみません、スーパーマーケットに行きたいのですが)

 

このくらいのことは言える!エヘン!

 

するとPrismaのような大きなマーケットか、Kマートのようなマーケットか

 

と聞かれて、もしも私がPrismaという名前を知らなかったら何のことやら?だった

 

なと思いつつ、「Kマートです」と答えた。

 

 

ご夫婦でそれぞれスマホの地図など見ながらどうやってこの日本人に

 

説明しようか考えて下さっている。

 

ありがたい。

 

スーパーマーケットに行きたいのですがは言えるけど、

 

込み入った話はちょっとできない。

 

でも二本目の道を左に曲がってと言っている。

 

右側に店があると言っている。

 

 

toinen(2nd)

 

oikein(right)

 

この二つの単語であとは予測である。

 

 

会話には創造力が必要なのだ。

 

 

お礼を言ってさっき来た道を戻る。

 

やはり歩きすぎたようだ。

 

確認の為にGoogleMapをみながら歩く。

 

 

何とかKマートに辿り着き、お買い物。

 

食料を無駄にしないようによく考えて買わないとね。

 

ジャガイモ一個から買えるのがありがたい。

 

卵は4個入りを買う。

 

これなら使い切れそうだ。

 

日本食も一応持ってきてある。

 

クロワッサンを買って。

 

 

**

さてその帰り。

 

あとは帰るだけなのでちょっとくらい迷っても全然いい。

 

なんとなくこっちかな?という感じで近道してまた迷子になるが

 

可愛らしい草花がまだ道ばたに咲いているのでそれを写真に撮りながら歩く。

 

こういうのは迷子とは言わないのかも。

 

adventureだね。

 

そして家に帰って(ちゃんと鍵も開いた)

 

いよいよ暖炉に挑戦!

 

 

到着迷子編のYouTubeはこちら

 

 

 

 

続きもお楽しみに♡


 

出発前の序章はこちら

#1空港やフィンエアーのことなどこちら

#2フィンランドの電車に初めて乗ってみる

#3Lappeenrantaと言う街

#4フィンランド人にとっての”ゲスト”

#5Lappeennrantaの市場とチョコレートの店

#6Jyväskylä家庭料理と花柄の長靴

#7Ouluで心の友と再会

#8OULU森散歩とブルーベリーパイ、フィンランドの電車

 

 

 

YouTubeもブログと一緒に観てみてね♡

 

 

 

 

Kemi川の畔でも座りポーズのみの15分YOGA

 

 

 

 

Kasumi