ハロウィン肖像画Ⅲー6ともや | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。



アメリカ・ユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がるモニュメントバレーは、日本の東北6県ほどの面積をもつ。

かつてメキシコがアメリカとの戦争に負けて割譲させられた土地である。
5000万年もの年月をかけて自然が彫刻したアメリカの原風景である。
その土地に住むナバホ族は、アメリカ先住民でもっとも大きな部族である。
総人口を擁するナバホ族は、アメリカ・インディアンの中でも約30万の最大の部族だ。 
居留地をナバホ・ネーション(ナバホ国)と呼んでいます。 
合衆国公認の“国”であり、ナバホ独自の大統領を持ち、独自の法律、国旗、国章、学校、大学、警察に準ずる組織 をも有する”半独立国”だ。 



ここから物語がはじまる。
美しいモニュメントバレーにゾンビたちが現れ、ナバホ族や観光客までもが餌食になり、ゾンビ化していく。
彼らはピストルで撃っても死なず、殺す方法は首を切り落とすしかない。
そこでナバホ族からの要請を受けてラストサムライともやが招聘される。
実際ともやは居合道の師範であり、切腹の介錯をする免状をもっている。
ヘビーメタルファンのともやはモーターヘッドのボーカル、レミー・キルミスターの海賊帽をかぶり、州浜紋(すはまもん)が左胸に入った袴を着ている。
州浜は川口にできる中州のことで、世の中の変幻を象徴している。
紀州熊野神社の奥院、玉置神社の神官玉置氏も「洲浜」を家の紋としている。
戦国時代に紀伊手取山城に拠った玉置氏も神官玉置氏の一族を称して州浜を用いた。
ハロウィンメイクは、インディアン・ウォーリア(戦士)のメイクで、映画「ローン・レンジャー」でジョニーディップも採用している。

襲いかかるゾンビは一人一人の性格まで描かれている。
ともやに切られた画面手前右のゾンビは、倒れていく手、逆さに飛んでいく首が凶悪な性格を示している。
右手前のゾンビは、ずるがしそうに構え、その背後の筋肉ゾンビは怒りと戦闘意欲に吠え、左のビキニを着た女性ゾンビは、黄色い目をむき出して襲いかかろうとしている。

AKIRAサインは右下に、ウイチョル族の幻覚サボテン「ペヨーテ」(ヒクリ)で太陽と月マークができている。
激しい戦闘シーンとは対照的に、大自然は静かに見守っている。
モニュメントバレーの紅岩肌もかなり繊細に力強く描かれている。



ではラストサムライ・ともやのライフストーリーを紹介しよう。
玉置智也は、愛知県犬山市で、父、母、母方の祖母、7つ年下の妹の五人家族で育った。
母は中学卒業後 実家の理髪店を継いで、19歳の時にお見合い結婚する。
父は24歳で玉置家の婿養子になった。
1年後、昭和47年1月31日玉置家待望の長男として生まれたのがともやだ。
親父は 寡黙な職人気質で、たまに口を開くと、「生意気言うな!」「いちいち口答えするな!」を連発する。
母親は病的なくらい の潔癖症で、外食する時、座る椅子、テーブルをひととおりりふいてからしか座らない。
ともやが七歳の時に妹が生まれ、親の愛情を奪われたストレスから食べる食べる!
小学校の健康診断で注意を受けるくらいに太って、「白ブタ」とか「ハム」とか呼ばれていた。
ともやは小学生時代から情緒不安定で、忘れ物が多い、落ちつきがないと、通知表に書かれ、机の中もカビの生えた パンやらプリントの紙ゴミでいっぱい。潔癖症の母の子とは思えず、よくオネショもしていた。

親が床屋をやってる手前、世間体や人目を気にする親には絶対にバレないように、スーパーでの盗み食い、万引き、自販機荒らし、農作物を盗み、友達と菓子パンの棚の商品を全部盗んだり、友だちを肥溜めに突き落としたり、クラスの机をぜーーんぶひっくり返して帰ったり、
数え上げたらきりがないほどの悪事をやっていたが、どの悪事も一切バレなかった。

中学からケンカに明け暮れる不良が家庭教師のおかげで学年でベスト10にはいり、希望の高校に合格できた。
高校で柔道部に入った。高校に入ってからも喧嘩の日々は続いた。空手に柔道のメニューも加わり、喧嘩をふっかけられるのが楽しみだった。



高校三年のバレンタインデイに熱が出て学校を休んで寝てたら、現在の妻おりえが自宅に来てチョコをくれた。
おりえの想いにこたえ、ともやも突撃決死隊でホワイトデイにおりえの自宅にお返しをもっていった。

おりえが専門学校を辞めてアパレルで働き、一人暮らしをはじめた頃に遊びに行って、運命の一夜を過ごす。
ともや19歳、おりえ20歳で妊娠。
両方の親からの猛反対を押し切り、1991年にデキちゃった結婚をする。
それから5人の子供を育て上げ、孫までいるのだから、すごい。



夫婦でAKIRAライブに通い、「負けてもいい」と自分に許せてから、やっと寝不足続きの夜勤の仕事から解放され、2017年から25年勤めた会社をやめて、夢の職、「ムショク」になった。
その年45歳で発達障がいの検査を受け、ADHD(多動性発達障害)と判明。
片付けられない子ども時代も、落ち着きがなく座っていられなかったことも、これで、納得がいきました。
できないながらに、負けないように、親の求めるフツーになろうと、その期待に応えようと、頑張ってきたが、もう負けて良いと、去年自己破産して一軒家と車を手放し、愛知県のアパートに引っ越す。
いっぱい鎧をつけて 完璧であろうと踏んばってきたけど、鎧を脱いだら 楽になった。
もう戦い続けなくていい。
不思議なことに「負けてもいい」と降参したら、むしろ強くなれた。
居合斬り二段の免状も取得できました。「日本の武道や剣術を世界に広めたい」と言う夢に一歩近づきました。
「負けることを許し、受け入れることで、本当の意味で、強くなれたんだと思います」
現在ともやは本格的に手相を勉強し、おりえとカレーやスイーツの店をイベントに出展するなど、人生を謳歌している。



男も惚れるともやの勇ましい絵ができた。
AKIRA絵画では異色中の異色。初めて描いた戦闘シーンである。
キモはともややゾンビの表情と美しい大自然のコントラストだろうなあ。

F15号(652×530mmSold

ともやのライブペインティング動画
ともやのハロウィンメイクの動画




さとみのライブペインティング

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=831478271926074&id=100000789583722


さとみのハロウィンメイク

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=671654501533448&id=100000789583722




ハロウィン肖像画Ⅲー4 PICO


ハロウィン肖像画Ⅲー3 吉永くみこ








★ハロウィン作品はすべてSoldなので、AKIRA絵画を購入できるのは、4作品のみです。

★今週のAKIRAVログ



★2023年ライブスケジュール