さて、すっかり遅くなりましたが、11月30日(金)~12月2日(日)にかけて、ストラスブール旅行に行ってきました!
…とはいえ、実際にストラスブールにいたのは、12月1日(土)のみです。
ハイ、そうなんです、今回、初めて、夜行バスを利用してみたのです!
安い交通手段ですから、以前から気になってはいたのですが…。
あ、すみません、超長文になってしまいました…。
ストラスブールは、こちらにいる間にぜひ一度は行っておきたかった場所のひとつ。
行ったことのある人が「素晴らしかった!」と言うクリスマスの時期に、ぜひ行きたいとは思っていましたが、何しろ今年は年末にスペイン旅行も控えてましたので、まぁ特に行くつもりにはしてなかったんです。
それが…1ヶ月前くらいだったかなぁ、突然ダンナが、「ストラスブールに行きたい」って言い出したんです。
会社の人から、いいよって話を聞いてきたらしくて。
当初は「えっ?本気?イヤそりゃ私だって行きたいけど、スペインもあるし、お金ないよ?」ってかんじだったんですが…考えてみたら、クリスマスをあと何度こちらで迎えられるのか?今年行っておいたほうがいいのでは?とか。
しかも、11月24日と12月1日、乗馬がクラブ都合でお休みだったんですね(だから24日にバースデーパーティーをしたというのは既に書いた通りですが)、ということは12月1日なら、バレエと柔道は休まなきゃいけないけど、そこまでの痛手も感じずにすむ、と。
12月2日(日)は第一日曜日なので、当初はまた入館料無料の場所に行こうと思ってたんですけど、まぁそれも別に毎月活用しなきゃいけないってわけでもないし。
…と、私もいろいろ考えて、試しに車で行くと?試しにTGV(新幹線)は?とか見ていったんですが…とりあえず言えるのが、直前すぎて、宿がない!!!!!
ストラスブール周辺の宿に全く空きが見つからず、あったとしても異常に高いのばかり。
ドイツまで行くと貸しアパートが見つかったりもしたので、車で行ってそこに泊まる?なんてこともダンナに話したんですが、そもそもダンナ、長時間の運転がイヤだなぁと…私と交代だとしても。
うーーーーーん…となったところでたまたま見つけた、長距離バス、夜行バス!
これなら宿取らなくてもいいし、しかも安い!
ネットで情報を調べた限りでは、安全面もそこまで不安はなさそうだし、わりといいかんじのようだったので、これは一度試してみようか?と。
いきなり国境を越えるのに使うにはちょっと勇気がいるけど、ストラスブールくらいなら距離的にもちょうどいいじゃないかと。
というわけで、結局、弾丸ツアー、決定しました!
今回選んだのは、ネットでも評判がよかったFLIXBUSという長距離バス。
安くて、ヨーロッパ各地に路線があり、車内もわりと清潔で広く、Wi-Fiや充電コネクタもあり、アプリのシステムも充実…とのことで。
で、11月30日(金)22時45分パリ→12月1日(土)8時40分ストラスブールの往路と、12月1日(土)21時10分ストラスブール→12月2日(日)6時45分パリ、の2路線を4席、ネットで予約。
途中選択時点で、1席につき0.99ユーロの追加料金で座席指定もできるという選択があったんだけど、私が見た各サイトの利用経験談ではどこも席は当日早いもの順でどんどん座っていくというかんじだったので、まぁ予約しなくてもいいかと思いしなかったのですが…おかげで散々な目に遭いました…後述しますね。
ちなみに、パリ⇔ストラスブール間には、6つのバス停があって、ストラスブールのひとつ手前が、「ハウルの動く城」の舞台と言われるコルマールだったので、ここに朝か夜に立ち寄るプランも検討したんですが、なぜかコルマール乗降車のほうが料金が高くなったので却下…何でなんだろう…。
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さて、迎えた11月30日(金)。
いつもは夜遅く帰ってくるダンナも夕方には帰ってきて、晩ごはんとシャワーを全員さくっとすませて、近所のG20で翌朝の食料を買い込んでから、バスで早めにシャンティイ駅へ。
…早めに、と書きましたけども…。
シャンティイ駅には、国鉄のSNCFの電車と、RERという、ちょっと事業母体が違うらしい2種類の電車が停まります。
普段はSNCFでパリ北駅に行くのですが、RERを使うと、今回の長距離バスのターミナルがあるベルシーというところの隣駅、リヨン駅まで1本で行くことができます(徒歩10分程度)…ただしSNCFよりも停車駅が多くなるので多少時間がかかります。
でも、遅い時間に乗り換えなしで1本で行けるというのが魅力的だったので、とりあえずRERの切符を以前窓口で買っておいたんですね。
ところが…私の調べが甘かったのですが(というか調べにくいの!)、このRERの電車(20時47分発)が、シャンティイからパリ方面への最終列車だったんです…!
それより前のRERは、何と16時台…!
…これが日本だったらね、別に何の不安もなく、20時47分に乗るんですけど…だって仮にそれに乗って1時間後にパリの目的地に到着しても、まだバス発車まで1時間ありますからね…でも何しろここはフランス、電車運行に対する信頼性は著しく低い…!!
というわけで、安全に、確実に、早めにパリ入りしよう…ということになり、結局SNCFとメトロを乗り継いで、ベルシーまで行ったのでした。
買ったRERの切符は日付指定ではないので、いずれ使おうと思います。
…というわけで、ベルシーで降りて、しばし歩いて、バスターミナル着。
広いぞ!!!!!
とりあえず、奥まで進んでみますが…さすが夜行バス利用者の集まり、いかにも低所得なかんじの方達もちらほら…以前書いた通り、トイレも恐ろしく汚かったしね。
とりあえずある程度進んでFLIXBUSの発着所あたりで適当にストップ。
別車両ですが、これがFLIXBUSです。
ピンボケですが…電光掲示板をざっと見ても、ロンドン、ハンブルグ、プラハ、ブタペストなど、国外への路線もたくさん!!
これ、今回乗ってみて使えるって思ったら、あちこちガンガン行けちゃうんじゃ?と期待が膨らむ。
ともあれ、まだ出発まで1時間以上あるので、掲示板が見える範囲で、空いた椅子に座って待つ…暖房が入ってるとかではないので普通にそれなりに寒かったですけど、でも雨風がしのげるのはありがたいですね。
ちなみに柱ごとに充電コネクタもあり、これも助かるなぁと思いました。
さて、電車同様、時間が近づくまで何番線に到着するか分からず…チラチラ掲示板を気にしながらひたすらに時を過ごしましたが(それぞれに本など暇つぶし道具を持ってきていました)、ようやく発表されたところで大急ぎで移動。
乗り込む前に、アプリか、もしくはプリントアウトしておいたチケットのQRコードを読み込んでもらって乗り込むんですが、私はスマホがもしも充電切れになったりしたら怖いので(特に帰り)、念のためプリントアウトもしてきたのでそちらを使いました。
…で、乗り込んで、子供達が「一番前がいい!!」と言うままに、一番前に座ったんですけども…間もなく、「すみません」と声をかけられ、「ここ予約してるんですけど…」と。
あぁ、そうなのね…と、そそくさとよけて適当なところに座るも、今度はまたそこも「予約してます」…を何度か繰り返し…結局私達どこに座れるの?!と。
チケットを見ると、「グリーンのステッカーが貼られた座席は自由に座れる」って書いてあるんだけど、そのグリーンのステッカーとやらがどこにも見当たらない。
最初にQRコード読み込んでくれたお兄ちゃんに「どこに座ればいいのか?」と聞きに行ったんだけど、「どこでもいいんだよ、何か問題あった?」と(イヤな感じではないんだけどね)言われ…。
結局ほとんど全部の席が埋まってからようやく、もうひとりの乗務員が「あそこ空いてるね、あとあそことあそこ」というかんじで…点々と座るしかないという事態。
それでも、最後列に座っていた親切な若い女性が、彼女の隣が1席空いていたんだけど、「私が場所替わりましょうか?」と申し出てくれて、子供達ふたりは最後列に並んで座ることができ、私はその前の席が空いてたので斜め隣に座れて、あとはダンナは離れてしまったけど、なんとかかんとか全員座れたという状況。
…予約、必須orz
何とか座れたところで間もなく出発し、運転手さんの愉快なアナウンスが最初のうちは少々…橋の下を通過する時に「頭上ご注意ください」って言ってたりとか…(笑)
でもそれも最初だけで、あとは最初のバス停まではアナウンスなし、私も子供達も間もなく寝ました…が、全然狭くてですね~…座席も誰も倒してないから倒せるかんじでもないし…でも途中から膝が痛くてたまらなくなって、結局ちょっと倒させてもらっちゃったけど…しんどかったです、正直。
首枕持ってきてたのにダンナの荷物に入れちゃってたし…。
そして、バス停に停まるたびに、アナウンスがしっかり入るので起こされるっていうね…。
でも、確か3番目のバス停のディジョンだったと思うけど、結構な人が降りたんです、最後列も5人席のところ2席空いたので、私とダンナはすかさず移動して、ようやく4人並びに。
ここでダンナに話を聞いたところ、ダンナの隣の男が、足をひどく広げてグリグリ進出してくる、非常識極まりない男だったようで、非常にご立腹でしたが…この男、何と、帰りのバスでも一緒になり、さらには帰りではとんでもないエピソードを繰り広げてくれることになる…!後半に続く。
無事に4人並びになれたところで、あとは基本、寝るだけだったんですけど、ここでようやく携帯充電ができました…各席にコネクタがあるって読んでたけど、実際には壁際にコンセントがあって、通路側に座ってる人は充電しようがなかったです。
そして!途中のどこかのバス停で、警察が乗り込んできて、全員の身分証明書チェックがありました(夜中ですよ!!国境越えるわけじゃないんですよ!!)。
うちは最後列だったので一番最後、滞在許可証提示で何も問題がなかったですけど…私達のひとつ前の席に座っていた男性、まぁ見るからにちょっと怪しげなかんじでしたけど、彼はぐしゃぐしゃになったバスのレシートを提示して、当然ひと悶着発生…「写真付きのIDは?フランスでは携帯義務だ」「でも私はちゃんと払って乗ってる」「議論は必要ない!」…的な(ところどころ聞き取れた単語を肉付けしてみました)。
…でも、特に連行されるとかでもなく、そのまんま、スルーでしたけどね…一体何をしたかったんだ警察は…。
そんなこともありながら、朝方はコルマールに到着し…駅舎はかわいいかんじで、並木もライトアップもされてましたけど、当然ながらあのかわいらしい町並みを見ることはできず…そのまま残り1時間、ストラスブールへの旅路。
朝もやがすごかったです。
で、ほぼ定刻で、ストラスブール着。
なんだかんだあったけど、とりあえず無事に着いた、よかったよかった。
あ、寝てる間に何か盗まれたりしたら怖いので、今回の旅行では、ダウンジャケットの中に、かいのボディバッグを身につけて、その中に貴重品を入れておき、寝てる時も観光中もずっと偽妊婦状態でした(笑)
後日書きますが、実際クリスマスマーケットの人ごみもすさまじかったですし、これは正解だったなと思います。
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…で、帰り。
早めにバスターミナルに着きましたが…。
ストラスブールのバスターミナルはこのように屋外でして、まぁ多少雨風をしのげる程度の屋根はあったし、チップトイレだったけどきれいなトイレもあったんだけど、これ天気が悪かったり寒かったりしたらツラいよなぁというところ。
…さて、復路の作戦を立てる。
ここで謎なのが…帰りのバスのみ、予約してから数日後にメールが来ていて、「お客様の座席を無料で6C、6Dと用意しました」と…4人で申し込んでるのになぜかふたり分は指定座席確保しましたよっていうメールが来ていたんです…本当に謎なんですけど…。
規約を確認したところ、座席指定ができるのは、チケットを予約している最中のみで、既に予約済みのチケットに席指定を追加することはできない、と…。
…で、他のFLIXBUSの中を観察してみると、バスの座席は、頭上の棚のところに座席番号が書かれたグレーと白のプレートがついてるんだけど、そこに、緑のステッカーがところどころに貼られているバスが2台…!
えー、でも、私達が行きで乗って来たバス、こんなステッカー貼ってなかったよねぇ?と思いながらも…よし、とりあえず、子供達を6C6Dに乗せて、私達はまずはその緑のステッカーがあれば探して座り、なければ子供達の周辺に陣取り、あとは天命を待つ…という、作戦とも呼べない作戦に落ち着く。
…で、いざ乗車、また同じようにQRコードを読み込んでもらい、作戦通りに緑のステッカーを探すも、行きと同様やっぱりどこにも見当たらず、仕方なく子供達の近くに着席するも、間もなく「すみません、ここ予約してます…」で撃沈、数度続く。
また乗務員に聞きに行くも、「どこでもいいよ座って」みたいなかんじ…あとでもう一度聞きに行くも、「空いてるところ探して座るしかないよ」みたいなことを長々とフランス語で説明される(中身全く聞き取れてません)。
前日の乗務員もそうだったんだけど…結局、システムと現場が完全に乖離しちゃってるのよね…。
他のバスに緑のステッカーがあったのに、なぜ私達が乗ったものだけ2台ともなかったのか…たまたまなのか?
でも、実は、写真2枚目に載せたFLIXBUSって大きく書かれたバス…私達が乗ったのはそこにさらに「.fr」って書かれてて…もしかしたらもしかして、フランスだから起こっちゃってるの…?と、思わずにはいられない…仕事に対する信頼性が著しく低いフランス…。
…話戻して、子供達のすぐ後ろに座っていた若いカップルが、席替わりましょうか?って言ってくれたんだけど、全員が座らないと空いてるか分からないんですと説明して…わりと近くのところでふたりで並んで座っていたら、そのまま発車になったので、結局その人達が替わってくれました…行きも帰りも優しい若者達に助けられて感謝です、おばちゃん0.99ユーロ×8をケチったのにごめんね(泣)
でも、次のコルマールから乗ってきた人達が、その人達に「そこ予約してます」ってなるのだけが心配だったんですが…始発以外は予約できなかったのか、誰も自分の席番号を探してるそぶりはなくて、混みあった車内で隣り合って座るのを諦めざるを得ない人達がたくさんいました。
というわけで、そこからはもう、安心して寝てもよかったのですが…(あ、子供達は、発車とほぼ同時に寝落ちしておりました、ストラスブールで散々歩き回ったからね)。
まだまだこの日はいろいろあり…とりあえず、後ろの、何人かも分からない男が、何語か分からない言葉をずーーーーーっとぶつぶつぶつぶつ、結構な音量で話してるんですよ…近くの女性がたまらず「静かにして下さい」って二度ほどお願いしてました…私はフランス語ができないので何もできませんでしたけど助かりました…そのうち彼は途中下車しましたけどね。
あと、ジレジョーヌに出会ったりもしたのですが、前にも別記事に書いた通り、途中から乗車してきて私の通路挟んだ隣に座ってた男が、突然その遭遇時に何かフランス語で叫び、最後に「Avancez-----!!(進めーーーーー!!)」って…。
…えぇ、この男、実は、ダンナが前日隣に座ったという、あの大股開き男…!!!!!
途中乗車してきたんですけども、同じく途中乗車してきた女性の隣に座ったんですね(つまり、私と通路挟んでこの男、その隣に女性)、んでなんとなく眠い頭で会話を聞いてたら、「名前何?」って聞いてるじゃないか…オマエ、バス内でナンパかーーーーー!!!!!
そのうち女性も「やめて下さい」を連発してたりしてたけど…結局大ごとにはなってなかったですし、途中からはどんどん乗客が降りていって、結局女性はひとつ前の席に移動してましたけどね…。
ダンナ曰く、こいつは、行きのバスでダンナが席移動したあと、途中乗車の女性が隣に座っただか、自分から女性の隣に移動しただか、いずれにせよ女性にちょっかい出してるようだったとのことで…。
こういうヤツが実際いるんだね…女性ひとりで夜行バスはできるだけ避けたほうがいいね…(イヤ子連れで夜行バスも実際のところどうなのよって思われる方ももちろんいらっしゃるでしょうが…)。
結局、途中からだいぶ空いたので、2席を利用して横になって寝ている乗客も多数いました…私もそうしたかったわ…。
そんなこんなでいろいろありましたけど、パリ6時45分、ほぼ定刻で無事到着。
今度こそ帰りはRERで帰ろうと思い、隣駅のリヨン駅まで歩いて行ったんですが…RER、シャンティイのひとつ先の駅まで行くんだけど、なぜかこの日出てるのが、全部シャンティイのひとつ手前止まりの電車ばかり…!!
ネットで調べても、ちゃんと終点駅まで行く電車が出てくるというのに、結局現場に来てみないと分からないという、ザ・フランス…出発の日の夜も、終電じゃなくて早いもので行って正解だったかもしれません…。
仕方ないので、また北駅まで行って乗り換えて結局SNCFで帰るというね…せっかく切符買ったのでいずれ使わなくちゃなぁ…。
全く…夜行バスがオンタイムだというのに、電車のこの信頼性のなさったらね…!!!!!
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というわけで!!
いいところと悪いところ、いろいろあった夜行バスでしたけども…。
<いいところ>
・早朝に到着するので1日を有効活用できる
<悪いところ>
・待つのが屋外のことが多いのがツラい
まぁ、また使いたいかどうかと言われたら、使いたくはないけど、でも安さはやっぱり魅力なので、行き先によっては使う、かもしれません。