15年ほど経ってもなお、この時期になると、思い出すことがあります。
それは、保育園を退職した日のこと。
子どもの頃からの夢だった「保育園の先生」になり、3年あまりで退職がよぎり始めました。
それでも目の前のことに追われながらも、楽しいことや嬉しいこともあるので、何とか持ちこたえます。
結果として、2年前から本格的に退職(転職とは違う)を考えて30歳を機に保育現場を離れることになります。
実は私、仕事を辞めたいと周囲には言わずにいました。匂わせのような愚痴程度で、ほぼ誰にも相談はしていません。
怖かった。
仕事を辞めることを咎められることじゃなくて、心の弱い自分を認めることが、怖かったんだと思います。
辞めることは、逃げることだと思い込みがあったからです。
朝早く起きて、母に手紙を書いたのですが、思い出しても完全なる謝罪文みたいな感じの😅
保育園でのお別れ会は、とても清々しい気持ちでした。
この時にはすでに、退職の先に「○○で働く」という目的が見えていたから、希望に溢れていたんだうと思います。
ずっと笑顔でいたと記憶していますし、それはすぐに小児病棟で勤務でき、実現することになりました😊
かつて山口百恵ちゃんが、引退コンサートでステージにマイクを置いたように。
光GENJIが、解散ライブ(Mステ)でローラースケートを置いたように。
帰り際、保育園の玄関にエプロンを置いて、保育士人生にお別れしました✋
「何やってんの〜」
先輩や同僚の先生を笑わせて、私らしい最後でした😂
母は、帰宅した私に何も言いませんでした。
信じられないくらい、いつも通りの関わり方で、好きなものを作ってくれました。
仕事を辞めて、心の底からホッとしました。
こころも、カラダも楽になったんです。
思っていた以上に、疲れていたのだとそこで初めて気づいたかもしれません。
でも、本当はあの時の私は、きっと甘えたかったんじゃないかなと思うんですよね。
たとえ結果が同じでも、もっと早い段階で、信頼できる人には話したかったのかもしれません。
人に頼れなかった。
それでも、好きな仕事を辞めたい気持ちになるくらいしんどいんだね。
完璧じゃなくていい、たまには手を抜いてもいいんだよ。
自分じゃ言えないから誰かにそう言って欲しかったのかもしれませんし、言ってもらっていたのに、心で聴いてなかったのかもしれません。
それでも、自分の人生だからと数年かけて
自分と対話した。
その上で選択したことには後悔はないし、今があるのもその選択ができたからだと思っています。
答えに、いい悪いはない
答えは、その時の精一杯の証だから✨