歌うように愛する喜びを伝えよう♡
こんばんは、井手愛美です。
*今回はちょっと、長めに書いています。
私は病気になると
特に思い出す言葉があります。
手術台に上がるときも、
呪文のように心の中で呟いています。
病気に向き合うというより
自分に向き合うため。
自分を信じるために。
もともと、人の意見なんて聞かずに
聞いても参考にすることもほとんどなく
何でも自分で勝手に決めてきた私ですが…
ここ数年
人生の大きな決断を迫られることが
続いていました。
それが病気のことであり、命のこと。
私は生まれたときから病気とお付き合いしていることもあり、「自分の命」についてぼんやり、でも確かに向き合ってきたのかもしれません。
当然、小さい子どもの頃から家族から聞かされている話や、親の子への想いに影響されている部分もあるでしょう。
子どもの生命力を信じなさい
この世に生まれたばかりの私の命を
最初に救ってくれた、主治医の言葉です。
実際には、生死をさまよう新生児の娘(私)を前に、母が言われて支えにしていた言葉。
そして、今は私を支えている言葉です。
命が大事、と自分に言い聞かせること
出会った医療者を深く尊敬し、
信頼していることを自負している私ですが、
やはり育った環境の影響は大きいと思います。
(先天性の病気を持って生まれてきたことで、より多くの)
本当にたくさんの人の支えがあって、今、生きているんだよ。
医療者になって、病院に恩返ししなさい。
そう言われて育ちながら、保育士として社会人のスタートを切りました。
職業としては医療の道は選びませんでしたが、病院とのご縁は切れることなく…
病院で勤めたり、入退院を繰り返して現在に至ります。
――――――
だからなのかな?
どんな診断が下ろうとも
何度手術をしようとも
命があればいい
生きているだけで十分なんだ
私なんかよりもっと大変な人がいる
もっと大きな病気と向き合っている人がいる
だから、私なんかのレベルで甘えたことを言ってはいけない。
治療してもらえることに、まず感謝すべき。
そんな風に考えている節があって
それが私のたった1つの正解だったのです。
ただの一度も、泣いたことはありません。
ここで弱音を吐いても、泣いても、
病気は治らないと本気で思っていたから。
ついにやってきた、神様からの本当の課題
インストラクター養成講座の直前に
主治医から、告げられた命の期限。
もちろんそれは、最悪の場合を想定しての、告知。
そうだった、そうだった。
そうなんだよね。
命には限りがある。
分かってる。
分かってるけど、あと5年? はぁ?
今、子宮を全摘したとしても、10年?
どちらにしても死ぬんだな。
セカンドオピニオンに行きたいと、初めて主治医にお願いしました。
命が大事、と自分に言い聞かせることで大事にできていなかったことがあることに、ここにきて初めて気がつくのです。
生命力って、何だろう?
怖い気持ちを吐き出せて、前を向けた
セカンドオピニオン先の医師は
まず私の優等生発言を否定せず、ただただじっくり聞いてくれました。
命が大事ですよね。
ちゃんと理解しているし、覚悟もしています。
子どもは、もう諦めているので…
医師は医師として、事実を患者に伝え選択を促すこともあれば、選択の余地なく、その現実を受け入れてもらうほかないケースも少なくないでしょう。
医師の言うことが絶対、なのではなく、決めるのは私。
ただ、本当のことを言ってもらえればいい。
医師も人だから、患者の揺れる心に触れて感情が動くことがあるように思います。
表情に、仕草に、言葉に表れる一瞬のもの。
医師としてでなく、人としての想い、みたいなもの。
患者ってね、それを見逃さないんですよ。
私を、患者として診てるだけでなく、
人として見てくれていると感じられる医療者に出会えることには感謝しかありません!
主治医とは違う視点で、私を尊重してくださる先生の一言で心を決めました。
本当の気持ちを、
もっと大事にしていいんですよ
セカンドオピニオン後はお世話になっている病院に戻って、前よりもいい信頼関係が築けたと私は思っています。
それは、本当の気持ちを、言えたから。
命が大事と思うだけでなく
本当の気持ちを大事することを意識するようにしたから。
死ぬのが怖いと思っている気持ちを吐き出せたことで、前を向けたのです。
子どものこころのコーチング講座で学ぶ
『心の声を聴く』
感情を感じることが苦手で、
特に病気が関わると、重い蓋をする癖のついていた私にとってこの方法は健康祈願のお守りのようなもの。
だからこそ
生命力って、
その人の持って生まれた命の力強さ。
そして、生きたいと願う心の力。
よりよく生きるために何ができるか考える力。
どんな状態からでも立ち直れると自分を信じる力。
あぁ、私って生命力があるんだなぁ~
この入院経験で、初めて思えました。
命は奇跡。
生きている今日に感謝。
私たちは、毎日何かを選択して生きています。
日常生活のささやかなこと
何を食べるか、何時に寝るかとか
パートナーや子どもとの関わり
大きく見れば
人生の岐路に立ったとき、どの道を進むのか
誰と歩いていくのか、一人なのか
私たちは、言ってしまえば何でも選択できる。
何でも、自分で決められるのですよね。
どんな自分でありたいのかも。。
どう思う?
どうしたい?
何を感じる?
本当に?
人生は、自分を生きると決めることの連続。
何かを選択して、何かを失うのが怖い気持ちは
誰しもあると思います。
私もいっぱいありました。
でも今は、経験を通して少しずつこう思っています。
この命以外に
失って怖いと感じるものは
何もない
失うものは何もない
たった一度きりの人生だから。
新しいドアを開けたくなったら、ぜひ怖い気持ちのままで開けてみてほしいです。
きっと、自分を大切にすることの枠が広がっていきますよ(*´∀`)
どんな一日も、毎日がスペシャル♡