日本に住んで15年、
日本をこよなく愛するアメリカ人夫のマイク。
15年も住んでるくせに、
未だに日本語が下手で
「愛ちゃんがマイクを甘やかしすぎや!」と
松本道弘先生にはいつもイジられるけど
今まで、「日本人の配偶者」という在留資格で
日本に住んでいました。
このビザでも特に生活に不自由はなかったのですが、
数年に一度の更新手続きが
超絶面倒だったみたいなんですよね
毎回、大量の書類を用意する必要があるし、
審査に時間はかかるし。
それにうんざりしていたマイクが、
日本の永住者ビザを
申請すると言い出しました。
わたしにとっては
正直どっちでも良かったので、
「ふ〜ん、別にいいんじゃない?」
という感じで、好きにさせておいたのですが。
で、去年の12月に
手続きをはじめたんですが、
その中で、いろいろありました。
こういう(ネタの)離婚危機もありました。
↓
が、
離婚危機は、実は
ネタだけでは済まなかったんですね〜。
永住権の申請には
大量の書類を用意する必要があるのですが、
この書類を提出しなさいという法務省からの情報は、
すべて日本語です。
まあ、予想通りというか、
必要書類の多さと日本語の複雑さに
マイクはイライラし、弱気になり、
「もう永住権の申請はやめた!!」
といきなり投げ出したかと思うと
「君が書類を読むのを
手伝ってくれないからだ!」
とわたしに逆ギレしはじめました。
しまいには、
こんな言葉まで。
「君は僕の永住権申請に興味がないんだ!」
「そんなに無関心でいてくれて
どうもありがとう!!」(←アメリカ流の超絶ムカつく皮肉)
は??
わたしは、答えました。
「この手続きは、何のためだ!!
お前が日本に永住するためのものだろうが!!
お前は日本に何年住んどるんだ!!
日本語がそんなに下手なくせに
日本に永住したいとか、バカか!!!
いつまでもわたしに甘えて、
自分は偉そうにして、何様のつもりだ!!
そんなバカは、アメリカにさっさと帰りやがれ!!」
今までは、わたしは
こういう、相手にとって耳の痛いことを
あえて言わずにきました。
こう見えて、
好きで夫婦喧嘩しているわけではないんです。
夫婦喧嘩って、面倒くさいし、疲れるし。
だから今までは、避けてきました。
適度な距離を取って、
悪いところを指摘するより
まあ、仲良くやっていこう、と。
そして、日本語についても
「手続きをした結果、不備があったりしたら
かえって面倒くさいし・・・」
と、先回りして
何やかんやで手を差し伸べていました。
でも、
そうやってマイクを甘やかした結果が、
今のマイクの日本語力なわけです。
わたしには子供がいませんが、
子育てと同じようなもんなのだろうと思います。
子育てでは、親があれこれ先回りして
障害物を取り除いてやったり、
失敗しない道を示してしまっては、
子供は何も学ぶことができませんよね。
本人が痛い思いして、経験して
はじめて学べることがある。
でも、それをさせなかったのは
わたしなんです。
だから、わたしは
マイクと夫婦になって、
わたしのテーマを学ばされているんだと思います。
そんなこんながありまして。
マイクは苦労して書類をかき集めて提出し、
先日、ようやく入国管理局から
呼び出しがありました。
そして今日、マイクは
大阪の入国管理局に出掛けていきました。
入管は、激混みだったそうです。
訳:めっちゃ混んでる。
僕の番号は481番なんだけど、今408番。しかも進み具合が遅い。
そして、1時間40分後・・・
訳:やったぁぁ! 正式に永住者になったよ〜!!
無事に
永住者ビザをゲット!!!
めっちゃ喜んでるので、
わたしは言ってやりました。
「これで、離婚しても
日本に住み続けられるねぇ〜〜」
※元ネタ
↓
あ、ちなみに
よく勘違いされるのですが、
永住権を得ることは「帰化」とは別なので、
国籍はアメリカのままです。
日本の永住者になったんだから、
頼むから、日本語をもうちょっと
頑張って勉強してくれ〜〜。
外国人の妻も、結構大変なんです。
↓