「事実」と「デマ」との間
それは、モザイクだったり、グラデーションだったりで。まあ、一足飛びに「デマだ」とまでは言いませんが・・・「豊橋公園の緑を未来につなぐ市民の会」によるビラです。「えー、それ本当?」と疑問を持つ人ばかりなら良いのだけれど。ということで、知人がこの「市民団体」共同代表さんに、直接問い合わせてくれました。 その結果が、以下、一連の拙ポスト。 ずっと謎だったんですが・・・「多目的屋内施設の基本計画策定に向けた基礎調査 報告書(案)」('21年-3月)にある「6,220㎡」と、「多目的屋内施設整備基本計画」('23年-8月)にある「9,100㎡程度」とを比較して「3,000㎡も増え」た、としているのだそうです。 pic.twitter.com/gaGL3I5EIN— 仮面の隠者 (@hermitofthemask) June 18, 2025 その間に、Bプレミアのアリーナ規定が発表されたのだから、増加分はその対応に違いない、という理屈のようです。う〜ん、デマかな? 事実かな? 多目的屋内施設の基本計画策定に向けた基礎調査 報告書(案)https://t.co/N7ceaKMzf4 多目的屋内施設整備基本計画https://t.co/yfyfDrXpdp pic.twitter.com/BSKs3SmxYM— 仮面の隠者 (@hermitofthemask) June 18, 2025一応、解説します。基礎調査:メインアリーナ関連の面積;2,700+2,170+1,350=6,220㎡基本計画:メインアリーナの面積;9,100㎡よって、その差;9,100-6,220=2,880㎡(≒3,000㎡)その建設費用;2,880×850,000=2,448,000,000億円(≒約25億円) 金額は一般的なアリーナ建設の㎡単価(80万〜90万)で計算した、とのことです。— 仮面の隠者 (@hermitofthemask) June 18, 2025という話だったようです。ことほど左様に、この「つなぐ会」共同代表さんの論法は・・・めっちゃ資料を集め、情報公開もし、そして数字を拾い、と、そこまでは事実ベースなのです。ですが、それらを他の人に伝える段階で「どうして、それとこれとを足すのですか?」「何故、それとこれとを単純に比較するのだ?」という「?」を忍び込ませているのですね。つまり、個々の数字は事実でも、それらを繋げたり関連付けたりする部分で推測や憶測が入っているという・・・うっかりすると、「つなぐ会」が示すその数字の大きさに(契約解除に伴う支出などの場合はその小ささに)ヤラれてしまいますので、気を確かに持って、一歩も二歩も引いたところで、冷静に聞く必要があります。気をつけます。気をつけましょう。