住民投票それ自体の位置付けについて、結果が出てから「法的根拠はない」「結果に縛られない」等と強調する人が少からずいます。率直に言って、何じゃそりゃ、です。

 

 

ご本人達は、理にかなっているつもりなのかもしれませんが、私が思うに、たとえ反対票を投じた人であっても、そんなのと一緒にされたくはないんじゃないかな。

 

 

●ソレは筋違い

 

何であれ、個人が個人として、何処までも反対するのは良いんです。

 

住民投票の結果も、それを受けた市長の方針転換も、自分の気に入らないことは一切合切認めないという生き方だって、それはそれで貫けば良い。

 

 

けれど、住民投票それ自体の位置付けについて、その結果が出てから云々するというのは、いかにもみっともない、恥ずかしい所業だと思います。

 

だいたい、事業継続に反対だからと言って、賛成多数だった住民投票にケチを付けるのは筋違いというもの。

 

 

多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業の継続/中止について、もはや住民投票で決着させる以外、解決の糸口が見つからない。

 

積極的だったか消極的だったかは置くとして、賛成派も反対派も、その一点で、ようやく折り合いを付け、自らの望む結果を得るため投票運動に取り組んだのではなかったですか。

 

 

であれば「結果を受け容れる」のは大前提でしょう。

 

 

それさえ認めず、あーでもないこーでもないと理屈を並べるのは、それはつまり「住民投票に価値はない」とするに等しいように思います。

 

しかも、(自分にとって気に入らない)結果が出てからそれを言う。

 

いっそ卑怯者と呼ぶべきかもしれません。

 

 

●だったら、好きにすれば良いさ

 

そういう人達はもう、もともと「新アリーナ反対」だったのではなく、つまるところ「何でも反対」だったのね、と判断してもかまわないでしょう。

 

それこそ、何時まででも、何処まででも、好きにしてください、というヤツです。

 

 

例えば、とにかく何か言わずにいられないだけでしょ、みたいな的外れ返信をする人。

 

 

 

また例えば、こちらが何を言っているか分からず、自分が何を言っているかも分かってない、と見受けられる人。

 

 

 

●「反対」するなら、長坂氏に。

 

それでも住民投票について何か言いたいか、あるいは事業について「とにかく反対」したいかなら、相手を「賛成派」などと括らずに、まずは市長に言ってください。

 

 

 昨日、「多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業」の継続の賛否を問う住民投票が無事に行われました。
 

 まずは、多くの市民の方々が投票所に足を運んでくださったことに深く感謝申し上げます。また、初めての住民投票であり、その実施に、ご尽力いただいた関係者の皆様方に重ねてお礼申し上げます。ありがとうございます。
 

 結果につきましては、市民による選択として重く受け止め、尊重して参ります。
 

 今後の対応につきましては、できるだけ早くご報告をさせていただきます。
 

 最後に、市民の皆様におかれましては、引き続き市政の推進にご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます。

 

令和7年7月21日早朝
豊橋市長 長坂尚登

 

 

 

 令和7年7月22日付、多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業の事業者に対し、契約の解除の申し入れの取り下げ、及び全ての業務の一時中止の解除をさせていただきたい旨の通知をしましたので、お知らせします。

 

 

 

https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/119791/2509.pdf

 

 

 

住民投票を終えた今、継続派も中止派もありません。

 

整備・運営事業の継続は決まったことです。

 

 

●十人十色・百人百様

 

私自身、住民投票後は「反対派」という括りは意図して避けてきました。

 

投票で「反対に〇」とした人も色々で。

 

 

基本どっちでも良い、だったけれど、あえて聞かれたから反対した⎯⎯今、どっちでも良い、うまくやれ、に戻った。

 

どちらかと言えば反対、だったので反対した⎯⎯今、まあそれでも良いか、になった。

 

積極的に反対、だったのでもちろん反対した⎯⎯今、まあ仕方ない、と受け入れている。


積極的に反対し、自分でも発信し反対を呼びかけた⎯⎯今、受け入れたわけではないが、終わったこととして静かにしている。

 

生き甲斐・趣味・生業として反対した⎯⎯今、住民投票それ自体の価値を貶め、継続賛成多数が何だと言わんばかり。夜郎自大的にしつこく事業反対を言い募る。あるいは、次なるターゲットに移行して、そこで気勢を上げる。

 

 

それ以外にも、色々いらっしゃることでしょう。

 

かつて「賛成派」であり、また「賛成に〇」とした人々もそれと同じ。千差万別です。

 

 

いずれにせよ、「多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業」は、豊橋市の公共事業として継続すると決まったこと。

 

繰り返しますが、ただ、それだけが、今此処にある事実。

 

 

他に言えることがないのか、単なる腹いせか、「賛成派がやれ」「賛成派が金を出せ」式の「分かり易い」発言は、控えた方がよろしいかと思います。

 

いろんな意味で。