韓国映画『目撃者』を観た！

今回は面白いのは面白いんだけど、ちょっと惜しいと思ったサスペンススリラーを紹介します。


目撃者


主演：イ・ソンミン 『ビックマッチ』『工作　黒金星と呼ばれた男』


出演：キム・サンホ　『隻眼の虎』『海にかかる霧』『焼肉ドラゴン』／チン・ギョン　『MASTER/マスター』／クァク・シヤン　『グッバイ・シングル』／／キム・ソンギュン　『ゴールデンスランバー』『鬼はさまよう』／シン・スンファン　『一級機密』


・概要

この映画は『グエムル ｰ漢江の怪物ｰ』『悪女/AKUJO』で製作総指揮を務めたキム・ウテクが製作を手掛けていたサスペンススリラーであり、主演は『ビッグマッチ』『工作　黒金星と呼ばれた男』のイ・ソンミン。共演は『海にかかる霧』『焼肉ドラゴン』のキム・サンホ。


『未体験ゾーンの映画たち2019』のなかでは結構気になっていた作品で、この作品と『マリオネット 私が殺された日』は「もしかして良作なのでは？」と思い、ダメもとでレンタルで2回ほど視聴しました。

ざっくり言えば、結果的に面白いと言えば面白く、韓国映画らしさがあり、敢えてハッピーエンドじゃない感じに終わらせているのは良かったです。ただ、突っこみどころが多く、ご都合主義な展開が続く作品となっていました。

もちろん、他人に充分オススメできる作品ではあるんです。しかし、主人公のサンフンの気持ちが理解できるかと言えば行動によっては理解できないし、むしろ主人公の妻であるスジンやチャン刑事のほうがまだ感情移入しやすいような感じでした。この映画に関しては酷評する人もいれば、絶賛しそうな人のどちらかに分かれるので、良くも悪くも賛否両論が巻き起こる映画だと思っています。





音楽を鳴らし、夜の街を走り抜けていた車をキャップ帽を深々と被った男性が運転していました。彼は給油しようとガソリンスタンドに車を停めます。

男性は車に乗ったまま店員に現金を払い、店員は給油を始めますが、トランクから妙な物音がしていることに気づきます、トランクには拘束されている女性が閉じ込められており、男性はオーディオのボリュームを上げてトランクの物音を掻き消します。ガソリンスタンドを出た車はそのまま山道を進んでいきました。

車を停車させると、男性は女性を埋めるためにスコップで地面に穴を開けました。その間、女性は拘束を解きはじめます。

男性がライトを持ってトランクを開けると、女性は中から飛び出し、男性を殴って逃走を図ります。



話は少し前にさかのぼります。

同じ日の日中、保険会社に勤めるハン・サンフンは妻のスジンの知り合いの母親の訴えを聞いていました。その知り合いの母親の話によると、娘のソユンがマンション近くの道路で交通事故に遭ったらしく、事故現場には目撃者を求める看板が立っていました。母親は「このままだとソユンが失明するかもしれません。罰金だけ払って済まそうだなんて。再捜査するべきですよね？加害者に罰を与えるべきだわ。」とサンフンに訴えるます。

夜、居酒屋の前でサンフンは「警察に頼ったところで何もしてくれない。加害者との示談を勧めたよ。下手に首を突っ込んだら損するだけだ。」と電話でスジンに連絡します。スジンは「気の毒だから何かしてあげたくて…。」と話すと、サンフンはチーム長にソユンの事故の件を相談したと報告します。

その日の夜、新居祝いということもあり、居酒屋でサンフンは同僚たちと一緒にお酒を飲んでいました。同僚たちはサンフンの家に行きたいと店で言っていたものの、居酒屋を出ると同僚たちはサンフンに同行することなく、家に帰っていきました。

サンフンは泥酔した状態でひとりで家路に向かいました。エレベーターに乗ると、マンションの4階に住んでいるチェ・ソヨンという女性がエレベーターに立っており、サンフンは「新参者です。」と言って自己紹介します。

エレベーターに乗っている際、ソヨンは「悲鳴が聞こえませんでしたか？女性の声が……」とサンフンに尋ねました。だが、サンフンはその女性の声を聞いていません。


一方、キャップ帽の男性から逃げていた女性は山道を下ると、サンフンが住んでいるマンションのほうへと向かっていきます。女性は「助けてください！」と大声で助けを求めます。


深夜2時

サンフンが家に帰ると、飼い犬のピッピがサンフンを待っていました。寝室にはスジンと娘が布団で就寝しています。

サンフンはソファーに座ってビールを飲んでいましたが、外から女性の悲鳴がしたので窓から様子を伺います。

女性は男性から逃げたものの、マンションの敷地内にある花壇の傍で転び、後ずさりしました。そこにキャップ帽の男性が女性をハンマーで何度も殴り付けていきます。

サンフンはそれを目撃し、携帯で警察に通報しようとしますが、妻のスジンがお茶を飲もうと部屋の電気を点けました。サンフンは急いで部屋の電気を消すと、スジンに早く寝るよう勧めました。スジンは夫の行動を不審に思ったものの、酔っ払っていると勘違いして寝室に戻ります。

サンフンは物陰に身を隠した状態で再び窓から外の様子を眺めました。キャップ帽の男性がこちらを見ていると知り、落ちていた携帯を手に取ります。男性は殺した女性の前から去ると指で灯りがついた部屋の階数を確認します。

それを見たサンフンはゾッとし、男性がマンションの中に乗り込んでくるのではかと考えました。サンフンはバットを持って玄関先で待機します。


暫く待っていたサンフンは家のインターホンを確認したうえ、扉を開けて様子を伺いました。キャップ帽の男性がいなかったのでホッとしていましたが、男性が自宅に押し入ったので驚きます。


午前4時

玄関で居眠りをしていたサンフンは悪夢で目を覚まします。冷や汗を流し、時計を見ると、自分の部屋で就寝することにします。

その一方、男性に殴られ、倒れていた女性はまだ生きていました。彼女は傍に落ちていた携帯を手に取り、警察に通報します。

ところが、現場にその男性が戻ってきました。男性は女性が持っていた携帯を奪って電話を切りました。女性は「助けてください。病院に……」と小さな声でつぶやきましたが、男性はハンマーで彼女に止めを刺しました。

翌朝、サンフンが目を覚ましたときには既に警察がマンションの敷地内で捜査を行っており、騒ぎになっていました。その光景をサンフンは眺め、スジンもその光景を見て驚きます。

マンションのエレベーターで1階に降りると、自分の家のポストの郵便物に手を取りました。すると、通りがかった男性
に郵便物を奪われたため、驚きます。

たまたま傍にいた警備員は「4階のコーラという子で変わり者なんです。」とサンフンに説明します。コーラというあだ名で呼ばれていたチョ・ピョルグは知的障害を抱えていたものの、家族のために不要なチラシを資源ゴミとして集めており、それを生計の足しにしていたのです。

サンフンが「ビックリしましたよ。心臓に悪いですよ。」と話すと、警備員は「後で手紙は戻しておきますよ。」と告げます。

（あだ名の由来はピョルグが買取業者からコーラを受け取っていることから。）


現場では担当していたチャン刑事がウミン刑事と共に捜査に当たっていました。後輩刑事はチャン刑事にマンションの住人が通報していなかったことを報告し、チャン刑事はマンションを見渡しました。

サンフンは多くの野次馬と共に殺害現場を見に来ていました。その姿を何者かがカメラで撮影します。


事件の被害者はユン・ヒウォンという若い女性であり、マンションの住民ではありませんでした。防犯カメラの映像も確認済みで、捜査状況を聞いたチェ班長は「目撃者がいるはずだ。聞き込みをして探し出せ。」と命じましたが、チャン刑事は「誰も見ていない。」と答えます。チェ班長は「大規模マンションなんだし、誰かは見てるに違いない。」と意見し、「住民が動揺しないように静かに行動しろ。」と指示します。


日中、外食をしていたサンフンはテレビでマンションの殺人事件について報道されていました。テレビではマンションの名前は明らかにされておらず、犯行時刻はおろか、目撃者も手がかりも無いと報道されており、サンフンは不安を募らせます。そんな中、チーム長がサンフンの前に現れると、チーム長は「例の資料を見たぞ。」と言いました。

職場に戻り、サンフンはチーム長のところに行ってソユンの事故の件について話を伺いました。チーム長は事故の報告書をサンフンに返すと、「ソユンが気の毒だ。」とコメントします。

サンフンはこの件について自分は示談を勧めたが、ソユンの家族は再捜査を望んでいるとチーム長に報告すると、チーム長は「この段階まできたら警察は再捜査しない。可哀想だと思うが、この件には手を引くべきだ。」と意見しました。

その後、サンフンはスジンに電話をかけました。スジンは友達とのランチが長引いたため、いつもより娘の迎えが遅れているとのことで、サンフンはスジンを責めました。仕事の終えると、スジンが携帯に自分とウンジの写真を送ったので、サンフンはその写真を見て安堵します。

その頃、チャン刑事はウミン刑事と一緒にマンションで聞き込みを行いますが、マンションに住んでいる専業主婦は誰も見ていないと言い、目撃者となる情報は得られません。

そんな中、2人が聞き込みをしていたと、2時頃に悲鳴を聞いていたと証言する女学生イェスルが現れます。事件当時、自分は悲鳴を聞いて外を見ようとしたものの、母親が部屋の電気を消してその行動を止めたとのことでした。

チャン刑事らがイェスルに話を聞いていると、イェスルの母親が車に乗って現れました。イェスルを車に乗せると、事件の捜査をしているチャン刑事を無視して去っていきました。チャン刑事はマンションの住人の非協力的な態度に困惑します。


サンフンが自宅に帰ると、家に40代ぐらいの女性が家にいました。女性はスジンと話を済ませると、すぐに家を出ていきました。

サンフンが「誰なんだ？」と話を聞くと、スジンは「婦人会の会長よ。書類に署名を頼まれたのよ。」と言って婦人会会長が渡した書類をサンフンに見せました。それは住民たちが一致団結して警察やマスコミへの協力を反対する事への同意書でした。会長を中心とする住民たちは巻き込まれる事、そして、事件の風評被害でマンションの資産価値が落ちる事を恐れていたのです。

これを対しサンフンは「大したもんだ。山崩れの予防工事には積極的なくせに。大雨が降ったら大変だよ。」と話しました。スジンは世帯主である夫に書類を署名するよう頼むと、サンフンは「殺人犯にとっては好都合だな。」と言い、捜査に非協力的な会長らを批判的に思います。

そこでスジンは犯人に顔を見られても通報できるのか？とサンフンに問いかけました。サンフンは無言を貫くと、「飯をくれ。」とスジンに頼みました。


深夜、サンフンは『匿名犯罪申告』というサイトで匿名を使って通報しようと思いました。彼はパソコンで自分が家で事件を目撃してしまったことを綴りましたが、自分の家族写真を見て断念してしまいます。

翌日、チャン刑事はマンションの周辺を歩きながら単独で捜査を行っていました。裏山の入り口には『雨天時 立ち入り禁止』と書かれた看板が立て掛けられており、チャン刑事は携帯のGPSで場所を確認したうえ、裏山の中に入りました。裏山を歩いたチャン刑事は犯人のものとみられる車のタイヤ痕を発見します。

署内に戻ると、チャン刑事は会議室でチェ班長に捜査状況を説明します。チャン刑事は被害者の状態を考え、あの山から逃げてきたと推測し、更に女学生が悲鳴を聞いた時間と新聞配達員がマンションで犯人を見た時間が午前2時、被害者が警察に通報したのが午前4時だと報告します。それを聞いたチェ班長は2時から4時の間の2時間はまだ被害者は生きていたと推測しますが、その空白の2時間で犯人は何をしていたのかが引っ掛かりました。

その疑問にチャン刑事は「一度離れてまた戻ったのでは？」と答えました。課長は後輩の刑事に被害者以外に通報した人がいなかったことを確認すると、「通報があったら僕たちが責任に問われる。」と口にします。

責任を逃れるようなチェ班長の口ぶりにチャン刑事は「誰かが通報していれば彼女は助かったのに通報が良かったってなんて言い草だ。」と答えました。


被害者が襲われてから2時間は生きていたという事実はテレビのニュースで報道されました。テレビを観ていたスジンは「どうかしてるわ。」と呆れるなか、それを知ったサンフンは罪悪感を感じました。

ところが、家の固定電話に無言電話がかかります。サンフンとスジンが不安に襲われるなか、サンフンは飼い犬のピッピが自宅にいないことに気づきました。サンフンとスジンはマンションの敷地内で
ピッピを捜索していましたが、その姿をキャップ帽の男性がマンションの階段の踊り場でじっと見ていました。


翌日、チャン刑事はウミン刑事と一緒にマンション内で聞き込みをはじめますが、チャン刑事はマンションで協力を反対するための同意書が配られていることを知り、マンションの住民に協力者がいないことを理解するのでした。

その一方、チャン刑事は防犯カメラで犯行時刻である午前2時に3人起きていたことを把握していたため、サンフンの家を訪れます。サンフンは仕事に行っていたのでスジンが応対しました。

チャン刑事は同意書の裏を使ってメモを取りながらスジンに聞き込みをしました。スジンは自分は先に寝ていたので何も見ていないと証言し、2時頃に夫が帰宅し、自分が目を覚ましたときに電気を点けると夫がすぐに消したと伝えました。話を聞き終えると、チャン刑事は後輩の刑事と一緒にこの家の窓から事件現場が見下ろせたのかを確認します。

チャン刑事は「何か思い出したら連絡ください」と言ってスジンに名刺を渡し、家を出ようとすると、ウンジがチャン刑事の前に現れます。ウンジは「ピッピを捜してください。」と言ってチャン刑事に尋ね犬のチラシを渡します。


夕方、会社から家に向かっていたサンフンはマンションの近くで貼り出されていた尋ね犬のチラシを見て驚きます。チラシには自分の氏名と電話番号が書かれており、サンフンはスジンに「名前と番号を簡単に出すな！」と電話で責めてから慌ててチラシを剥がして回ります。

チラシを剥がしたあと、サンフンは家に向かっていましたが、バイクに乗った男性が彼を尾行していました。サンフンはバイクに気付いていたものの、チャン刑事は道を歩いていたサンフンに話しかけました。

チャン刑事は物腰柔らかく2日前の事件について何か見ていないかを尋ねました。しかし、サンフンは近くにいるバイクの男性に気付き、「酔ってたので何も見ていません。」と否定します。更にチャン刑事は事件当時、急に電気を消していたことについて尋ねてみると、サンフンは「何の事ですか？消してません。」と否定します。

チャン刑事は犯人は犯行現場に現れることが多いので警察は犯行現場に現れたその人物の写真を撮影すると説明し、冗談半分で携帯にあったサンフンの写真を見せました。その間、近くにいたバイクの男性はサンフンの様子を見てから走り去っていきました。

（サンフンを撮影したのはチャン刑事なのだが、少しミスリードに失敗しているような感じではある。）

話は続き、チャン刑事は犯行現場にいた野次馬の住民たちと記者を除くと、この人物が残ったと説明し、「この顔に見覚えがありまんか？」と言って携帯で犯人と思われる男性の写真を見せました。サンフンが黙っていると、チャン刑事に事件現場にいた容疑者と思われる男性が見つかったとの連絡が入ります。


警察はパク・サンテという32歳の男性を容疑者に断定し、追跡をはじめました。サンテは被害者のヒウォンにストーカー行為を働いていた人物で、事件当日はヒウォンと一緒にいたとのことでした。

（冒頭にいたガソリンスタンドの店員がこのサンテという男性。）

夜、サンテは地下の駐車場にあった黒い車に乗って警察から逃げようとします。
班長たちはサンテを追跡しますが、サンテは妨害を図ります。

サンテはなんとか警察から逃げ延び、ビル内に隠れましたが、彼の携帯にユン・ヒウォンから携帯がかかってきます。無言電話だったのでサンテは「お前は誰なんだ。」と電話の相手に話し掛けたものの、犯人と思われる男性が背後からサンテに襲いかかります。

同日の夜、テレビではマンションでの殺人事件の犯人が逃走中に青酸カリを服用して自殺したというニュースが報道されていました。犯人を逮捕したあと、警察はすぐにマスコミに公表していたようでした。


翌日、警察はサンテの自宅を家宅捜索していました。自宅で捜査をしていたチャン刑事はまだ事件は解決していないと考えており、「マンションの真ん中で人を殺すような奴にこんな感情があるのか？」とウミン刑事に問いかけます。何故なら部屋の壁に大量のヒウォンの盗撮写真が張り出されていたからです。チャン刑事が後輩の刑事と話していると、サンテの自宅から凶器が発見されました。チャン刑事は自宅に証拠となる凶器を置いていることが不自然だと感じていました。

日中、サンフンはネットニュースに掲載されていたサンテの顔写真に携帯で顔の上半分を隠して確認しました。サンフンはこの男は犯人ではないと気づき、ゾッとします。

サンフンが自分の部屋にいると、事件当日、エレベーターに同乗していたソヨンが訪ねてきました。サンフンはソヨンが数日前にエレベーターに乗っていた女性だったことを知り、応対します。

早速、ソヨンはサンテの写真を見せると、「見たんでしょう？事件現場で自宅を見上げてたよね？」とサンフンに尋ねました。ソヨンはサンテが犯人ではないと気づいていました。事件後、彼女の家にも無言電話があり、犯人らしき男性が近所をうろついているとのことでした。

ソヨンはサンフンの腕を引っ張って2人で警察署に行って証言しようともとめますが、サンフンはソヨンの腕を振りほどき、彼女を自宅の外に追い出してしまうのでした。

その後、ソヨンはエレベーターに乗って4階に行こうとしていると、エレベーターにキャップ帽の男性が同乗します。ソヨンは恐怖を感じつつ、エレベーターを降り、自宅の扉を開けようとしますが、キャップ帽の男性が凶器を持って襲いかかります。

サンフンが自宅にいると、ソヨンが携帯を忘れていることに気づき、忘れ物を届けようとソヨンの自宅である405号室に向かいました。405号室の扉に立ち、サンフンは中の様子を伺うと、そこにはソヨンの遺体を引きずり、掃除機で床を綺麗にしているキャップ帽の男性の姿がありました。

すると、ソヨンの携帯の着信音が鳴り響きました。サンフンは犯人に気づかれたため、慌てて階段を駆け下ります。

マンションの外に出ると、サンフンは無人の警備室にあった固定電話を借りて電話を試みようとしますが、そこにスジンが幼稚園から帰ってきたウンジを連れてやって来ました。サンフンが妻子に視線を向けると妻子の近くにはキャップ帽の男性が立っていました。

犯人に言動を観察されていると知ったサンフンは電話を置くと、スジンとウンジの腕を強く引っ張って避難させました。スジンがサンフンの不自然な様子に疑問を覚えるなか、チャン刑事が単独でサンフンに聞き込みをしようとやって来ます。

サンフンはマンションの入り口にキャップ帽の男性がいたので妻子とチャン刑事にここにいるよう求め、チャン刑事は改めて「この人が犯人ですか？」とサンテの写真を見せて尋ねました。

チャン刑事はサンフンの不自然な態度や顔色を気づき、動揺するサンフンに「うなずくだけでいい。目配せだけでも。」と伝えます。しかし、犯人を刺激しないためか、サンフンは「しつこいですよ！本当に何も見てません！逮捕したんだろ！知らないと言ってるのに煩わせるなよ！」とチャン刑事に怒鳴り付けました。キャップ帽の男性は姿を消しますが、サンフンの怒鳴り声を聞いたウンジは泣き出してしまいます。

チャン刑事がその場を去ると、サンフンはウンジを抱き締めて「パパが悪かったよ。」と言って詫びました。すると、数日前にいなくなっていた飼い犬のピッピがウンジに駆け寄り、ウンジは泣き止んでピッピとの再会を喜びます。

夜、署内で他の刑事たちがテレビのニュースを観ているなか、チャン刑事はヒウォンの写真を見ながら事件の解決について考え事をしていました。


数日後、サンフンがエレベーターに乗っていると、ソヨンの夫がエレベーターにやって来ます。ソヨンの夫は行方不明になったソヨンを尋ねるビラをマンションの中や周辺に張り出そうとしていました。

エレベーターを降りると、ソヨンの夫が「見かけたら連絡してください。」とビラをサンフンに渡しました。サンフンはソヨンの最期を目撃していたものの、何も言わずビラを受け取ってから外に出ました。

その頃、チャン刑事は単独でマンションでの殺人事件を捜査していました。彼は事件当日、マンションの裏山に不審車が向かっていないかを調べていました。その結果、不審な盗難車の存在が浮かび上がり、チャン刑事は仲間に盗難車の車種を確認したうえ、パソコンでライブカメラで盗難車の存在を突き止めました。

しかし、そこにウミン刑事がチャン刑事の行動を止めようとしました。チャン刑事はソヨンのビラを見せると、「彼女は犯人を見たかもしれん。3日前に失踪した。」とウミン刑事に訴えますが、ウミン刑事は「人捜しまでするんですか。」と言ってヘラヘラと笑いました。チャン刑事は後輩の刑事を殴ると、「ボロが出たら上が責任を取るとでも思ったのか？よく聞け、ウミン、俺らが責任を負わされるんだぞ。」と注意しました。


夕方、サンフンが家に帰ろうとしていると、マンションの敷地内で人だかりができていました。どうやらソヨンの夫がビラを張り出していたため、婦人会の会長ら住民たちがソヨンの夫に咎めていたのです。

警備員は「許可を取ってから貼ってくれ。」と言い、婦人会の会長は事件後の風評被害を恐れて「ビラを貼ったら悪い評判が立つわ。」と苦言します。ソヨンの夫は「夫が妻を探して何が悪いんですか。」と言い返しますが、彼女は「自分のせいで彼女が家出したのに騒ぎ立てないでくれる？」と言い張ります。

警備員はソヨンの夫が持っていたビラを取り上げようとしますが、「どこで許可を取るんですか？」と訴えます。やがて、ビラの取り合いになり、ビラは地面に落ちました。サンフンはその光景を目撃していたスジンを家に帰らせようとしますが、スジンは落ちていたビラを拾ってソヨンの夫に渡しました。

ソヨンの夫がその場を去っていくと、スジンは「昼に見たんですけど、あの人のビラだけ剥がしてる人がいました。ピルグという子です。会長にコーラを貰って剥がすよう頼まれたんだとか。」と指摘し、「家の値段が下がるのを心配して会長が失踪してもご主人が探さなかったらどうするんですか？」と言って抗議しました。その後、その光景を黙って見ていたサンフンを連れて自宅に帰っていきました。


同じ頃、チャン刑事と後輩のウミン刑事は空き地で乗り捨てられ、燃やされていた盗難車を発見しました。車内は燃やす前に片付けられていたものの、ウミン刑事は車内のカーナビのメモリーカードを取り出します。

夜、データの復元が完了し、2人はメモリーカードのデータから1軒の家を割り出すことができました。その家に向かうと、留守になっていたため、2人は家の前を張り込むことにしました。その結果、キャップ帽の男性が家を出入りしているところを目撃します。

それを目撃していたチャン刑事は「まだ状況証拠でしかない。今の段階じゃ難しい。」と言い、2人はこんなときに1人でも証人がいればと悔しがります。

翌日、ウミンは犯人が働いている工事現場で張り込みを行っていました。チャン刑事は事件の証人を得ようと外食をしているサンフンのもとを訪ねました。

チャン刑事は携帯で真犯人の写真を見せると、「犯人を見たのはあなたと4階のチェ・ソヨンさん、彼女は失踪した。そして、もう一人いる。チョ・ピルグさんです。」とサンフンに告げました。それを聞いたサンフンはピルグを捜そうと店を出ます。

サンフンは警備員にピルグがどこにいるかを尋ねると、警備員は古物商に行ったと口にします。


一方、ピルグは古物商のところに行って給料とコーラを貰っていました。古物商はピルグにピルグのおばあちゃんが好きな栄養ドリンクを渡したうえ、「全部持ってっていいよ。」と言いました。しかし、ピルグはコーラを置くと、古物商の手元にあった栄養ドリンクを全部奪って去っていきました。

サンフンはピルグを見つけると、人通りの少ない路地で彼に話しかけました。サンフンは栄養ドリンクは取らないと念を押して言ったうえ、「君に警察のおじさんが来て、犯人の写真を見せる。知ってるか聞かれるんだよ。もし来たら知らないと言ってくれ。」と依頼します。

更にサンフンは「帽子を被った男がハンマーで女を殺すのを見ただろう。」と尋ねました。すると、「僕も見た。」と事実を認めると、「ここにいるよ。あの帽子の人。」と意味深な発言をします。

間も無くして、犯人とみられる男性がサンフンの背後に現れます。サンフンは栄養ドリンクを武器に攻撃し、男性はサンフンを取り押さえますが、サンフンの前にチャン刑事が現れます。どうやらこの犯人とみられる男性はチャン刑事の後輩のチョ刑事であり、犯人と瓜二つの顔をしていました。

チャン刑事は真犯人の写真を見せると、改めて彼に目撃証言を求めますが、サンフンは「俺は知らない。」と言って拒否しました。しかし、チャン刑事はサンフンの胸ぐらを掴むと、「殺害現場を目撃したあなたが黙ってるせいで犯人は野放しだ。」と言い、失踪したソヨンさんが生きていたかもしれないと訴え、サンフンは言葉を詰まらせます。

そこに、ウミン刑事から電話がかかり、犯人が姿を消したとの情報が入りました。チャン刑事とサンフンはその場にピルグがいないことに気づき、捜索をはじめます。すると、路上に彼が持っていた栄養ドリンクを発見し、2人はその先にある工事現場に向かいました。

すると、そこには頭を殴られ、血を流して倒れているピルグの姿がありました。ピルグは重傷を負っていましたが、幸い息がありました。

手術室の前でサンフンは「俺のこと、身勝手だと思ってますよね。」とつぶやくと、「俺の財産は妻と娘、借金して構えた新居がすべてだ。この件には手に負えない。」と訴えます。その後サンフンはチャン刑事にソヨンが犯人に殺害されていることを明かしました。

帰宅すると、サンフンは夫の帰りを待っていたスジンに殺害現場を目撃していたことを打ち明けます。サンフンは「お前とウンジ、そしてこの家を守りたかった。目をつぶれば過ぎ去ると思ってた。」と言い、ソヨンと一緒に証言しなかったことを後悔していました。彼は証言しようと、警察署に向かいます、


翌日、チェ班長が真犯人の写真を見せると、サンフンはうなずいたため、チャン刑事たちはすぐに現場に急行しました。
その後も彼はチェ班長の前で証言を続けます。

チャン刑事たちは住宅街にある真犯人の自宅に突入しました。真犯人がいる2階にやってきたチャン刑事たちは真犯人を逮捕しようとしますが、真犯人は事前に電子レンジに爆発物を仕掛け、爆破させます。チャン刑事は軽傷で済んだものの、ウミン刑事ら後輩刑事は重傷を負ってしまいます。その混乱に乗じた真犯人は窓から飛び降り、逃走を図りました。


チャン刑事たちが署内に戻ると、サンフンは「逃がしたのか！きっと仕返しされる！」と言って罵倒し、「責任が取れるのか？俺の家族はどうなるんだ？」と責めました。信用できなかったサンフンは
警察署を出て、家族を守ろうとタクシーで家に帰ろうとします。サンフンを止めようとしていたチャン刑事はタクシーを尾行する黒い車を発見します。

サンフンがタクシーに乗っていると、不審な黒い車が尾行していることに気づきました。運転手が気づかなかったのでサンフンはハンドルを奪って車を撒きます。

なんとかその場を凌いだものの、黒い車はサンフンの乗るタクシーに正面衝突して来ました。運転手は気絶し、サンフンはタクシーから逃れ出ますが、そこへハンマーを持ったキャップ帽の男性が襲いかかります。相手はソヨンの夫であり、「お前を殺したらソヨンが戻ってくる。」と言って首を絞めました。

サンフンが「俺が見たときはもう死んでた。」と話していたそのとき、チャン刑事がソヨンの夫の腕を狙撃し、駆けつけて来ました。サンフンはチャン刑事にソヨンの夫であると伝えたうえ、ソヨンの夫に謝罪しました。

ソヨンの夫は真犯人からの伝言なのか、「奴は俺があんたを殺せなくても構わない、俺みたいな生ける屍は見ものだと言ってた。」と伝えます。それを聞いたサンフンはチャン刑事の車を奪って自宅に急行しました。

一方、チョ刑事が「ご家族の安全を守るために来ました。」と言ってサンフンの自宅の前に行っていました。スジンは夫に連絡しても出てくれず、身元を確認したうえで玄関に行って応対しました。

応対すると、チョ刑事は扉の前に黒いゴミ袋があることに気づき、そのゴミ袋の中を確認しました。すると、そこには飼い犬のピッピの生首が入っていたため、チョ刑事とスジンは驚きます。

驚くのも束の間、真犯人のソン・テホはチョ刑事に襲いかかり、ハンマーで何度も刑事を殴って殺しました。テホが家に押し入ると、ウンジを自分の部屋のタンスの中に身を隠し、部屋に引きこもりました。テホは殺害現場を窓から見下ろすと、「丸見えじゃないか。」とつぶやきました。外ではどしゃ降りの雨が降りはじめます。

スジンは部屋の扉の前に化粧台を置いて娘を守ろうとしますが、テホは扉を蹴って入り、スジンを追い詰めます。

スジンはテホと格闘した末、テホは台所でスジンを殺そうとしますが、ウンジはテホから逃げようと、家を飛び出してしまいます。テホはスジンを気絶させたものの、スジンは隙を突いてハンマーでテホの足を傷つけて逃れました。

テホはハンマーを投げながら追跡し、スジンはウンジ共に階段を下りながら助けを呼びましたが、母娘を助ける住人はいません。階段を下りている途中、スジンは警備員を発見しましたが、既に殺されていました。

やがて、テホはマンションの正面玄関でスジンとウンジを追い詰め、ハンマーを振りかざそうとしたそのとき、エレベーターから配達員の男性2人現れました。更にマンションの外にいた住民もその光景を目撃し、テホは殺害をためらいました。

そこに、正面玄関にサンフンがやって来ます。テホは逃走を図り、サンフンはスジンウンジを抱き合いました。

サンフンは安心するスジンに「ケリをつけてやる。」と言ってテホを追跡しはじめました。裏山のほうへと逃げるテホを確認すると、サンフンは裏山の前にあった看板の木材を武器にし、裏山に向かいます。

サンフンが山中でテホを呼ぶと、テホはハンマーを持って襲いかかりました。サンフンはテホと格闘を繰り広げますが、全く歯が立ちません。

テホは倒れているサンフンの頭部にハンマーを振りかざそうとしましたが、サンフンはテホの腕を噛んで必死に抵抗します。サンフンはテホの腕の肉を食いちぎると、大きな枯れ木？を抜いて、枯れ木の根っこを使ってうまくテホを気絶させました。

大雨が降りしきるなか、サンフンは馬乗りになってテホの顔を何度も殴ると、テホの首を絞めようとしますが、2人を山崩れが襲い、2人は濁流に飲み込まれていきます。


山崩れのあと、サンフンは泥の中から目を覚ましました。立ち上がると、サンフンは側で埋められている男性に声を掛けましたが、その男性は既に殺されていたサンテの遺体でした。周りをよく見ると、そこにはヒウォンや多くの男女の遺体が転がっていました。

（映像からして、この男性の顔はチョ刑事に似ているが、辻褄が合わないのでサンテの遺体だった可能性が高い。）

その中には木の枝が突き刺さり、余命いくばくもないテホの姿がありました。サンフンはその場にあった石を手にすると、「お前がやったのか？俺の家の前で……なんてことをしたんだ。」と話しかけました。サンフンはテホの目の前に石を捨て、手を下さずに山を降りていきました。テホはその場で力尽き、絶命します。

後日、負傷していたサンフンは病院を退院し、1階のロビーで休んでいました。テレビでは連続殺人鬼のソン・テホの事件を徹底的に取り上げていました。

そこにチャン刑事がサンフンに声をかけてきました。サンフンは「チェさんのご主人はどうなさるんですか？」と話を聞くと、チャン刑事は事故として穏便に処理したと明かしました。更にサンフンは「なぜ奴は大勢の人を殺したんですか？」とテホについて聞くと、チャン刑事は「本能のままに殺したくて殺してる、異常者ですよ。」と答えました。

借金してまで構えた新居に住んでいたものの、あの一件でサンフンはマンションを引き払い、引っ越すことにしました。
引っ越しの際、スジンはソユンの事故の件が再捜査になったことを知り、それをご機嫌にサンフンに報告します。考えを改めたサンフンはソユンの事故を解決すべく、警察に相談していたのです。

そこに婦人会の会長がやって来ます。会長は「越してきたばかりなのに寂しいわね。」と話すと、「部屋をいくらで売るの？4億ウォン以下はダメよ。」と尋ねてきます。しかし会長も考えを改め部屋の値段を気にするのをやめます。


その日の夜、家を引き払ったあと、サンフンは最初にヒウォンが殺された敷地内の花壇の近くの立ちました。そして、サンフンはマンションを見上げたあと、試しに「助けてください。」と叫びました。

しかし、マンションからは誰も現れず、彼を見る者はいませんでした。サンフンは周囲の反応を確認し、悲しい顔を浮かべます。


THE END

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結論を言えば、作品全体は真面目で気味の悪さを出していて個人的に好きな映画なのですが、突っこみどころがあるせいでいまいち傑作とは言い難い感じの映画でした。要は他人の物事や行為を無関心に感じることへの恐ろしさ、または危険性を殺人鬼もののサスペンススリラーにして描いているというのが特徴であります。

伝えたいことが明確に描かれているなか、劇中では手堅くホラーやスリラー要素が用意されていて非常に面白いです。特にクァク・スンファン演じる殺人鬼がソヨンの遺体を引っ張っているシーンやクライマックスでサンフン一家の飼い犬の生首が自宅の前に落ちているシーンはゾッとさせられます。

キム・サンホ演じるチャン刑事は映画が真面目な雰囲気ということもあり、役柄は決してコミカルという訳ではなくとても正統派熱血刑事のような印象を受けました。ウミン刑事やサンフンに訴えるシーンは結構な好演ぶりでした。

一方、サンフンの妻であるスジンが意外にクライマックスで見せ場あったのは非常に見応えがあって素晴らしいと思いました。むしろ、ラスト近くにあるサンフンとテホの格闘シーンよりもスジンとテホの格闘シーンのほうが迫力があり、緊張感があるので盛り上がっていた感じがしました。

だが、イ・ソンミン演じる主人公のサンフンは人間の弱い一面を実に上手く描ききってるようなような感じだし、イ・ソンミンの演技は悪くないんだけど、サンフンの行動のせいでいまひとつ感情移入しにくいキャラに仕上がっていました。前半で玄関で犯人を待ち構える様子や殺害現場を目撃したあとに被害者がまだ息をしていたことを知ってショックを受ける描写は人間的なのに対し、後半でチャン刑事が犯人を取り逃した際、サンフンがチャン刑事に責めるシーンではサンフンがクレーマーのようにしか見えないし、自分勝手な人にしか感じられませんでした。


そして、作品全体を見ると、どうも突っこみどころがかなり目立つ作品になっていました。例えばチャン刑事と犯人に似ているチョ刑事がサンフンとピルグのところにやって来るシーンでチャン刑事がサンフンと話している間にどうしてチョ刑事はピルグを追いかけずに突っ立ってるんだろう？と不思議に思いました。あれだったらウミン刑事のほうがまともにピルグの安全を確保出来たんじゃないかと思ってなりませんでした。


あとは警察の協力を反対していた婦人会の会長がラストに出てくるのは悪くはないし、少しだけ心の成長を描いているのは良いのですが、折角なら犯人の魔の手から生き延びたピルグのその後を見せてほしかったですね。あの事件の目撃者がサンフン、ソヨン、ピルグの3人だったのにきちんとどうも納得がいかなかったです。

あと一番観てて違和感を感じたのはサンフンが裏山でテホをやっつける下りですね。サンフンが腕に噛みつくシーンはまあまあ好感が持てるのですが、サンフンが雑草を力強く引っこ抜いてからそれを武器にする下りがあまりにも荒唐無稽でどこにそんな馬鹿力があったのかが意味が分からなかったです。それでもラストの山崩れに関しては前半に出てくるサンフンの台詞で山崩れというワードが出てくることもあり、良くも悪くもいい見せ場を作っていて良かったほうではありました。

そんな感じで色々と突っこみどころが満載で、リアリティ重視の人が見たらいかにも酷評しそうな感じの映画でした。なのでオススメできるものの、賛否両論を呼びそうな映画でした。

でもラストシーンでサンフンがマンションの敷地内で叫ぶところはメッセージ性があるし、問題提起がされていて、褒めるべきではないかと思いました。あれはあれで意味不明なシーンだと人もいるだろうし、サンフンがいい加減な行動をしだけになにやってんだろうと思ったりする人もいるかもしれませんが、無関心でいることがどれだけ恐ろしいかを改めて認識させる点では必要なラストシーンじゃないかなと思い、非常に考えさせましたね。

ということで、社会派サスペンス映画としては結構面白いし、韓国映画らしさも充分に味わえた作品でした。ただ主人公に感情移入できなかったり、ご都合主義
な展開が続いたりとちょっと惜しかったです。もちろん映画自体は割りと好きなほうではあるのですが、個人的には観る人によっては賛否両論になってもおかしくない作品でした。是非ともレンタルや配信で見てみてください。