〇タイトル

track22  lay your heart on me.

第四巻 p7~24

 

〇分析

★p7

2コマ目の大胆な余白が印象的。

 

p8

2000年元日を祝う扉絵。エルウッドのバンダナにDRAGONとあるのは、2000年が辰年だから。ジャンプ掲載時の煽り文には「華々しく…新世紀へ!!」とあったらしいが、厳密には2000年は20世紀。21世紀は2001年から。

 

★p9~12

ウルフィーナは満身創痍ながらも、エミリオをシャカブーンから守ろうとする。だが、シャカブーンは力ずくでウルフィーナを叩きのめす。p12の5~6コマ目の心中文の吹き出しの枠は、ONEPIECEでも使用される(例、メリー号を焼却処分するシーン)。

 

★p13~18

シャカブーンはエミリオの体から指輪を取ろうとするが、track13でガンマが説明していた指輪の自己防衛本能が発動し、シャカブーンへの攻撃を開始する。シャカブーンは魔術列車から落とされる。エミリオの口や耳の穴から指輪の触手が伸びていくが、p18の3コマ目でエミリオの口の箇所に眼球が描かれている。track12の第二巻p101の描写を踏まえれば、この眼球は指輪の本体であろう。

 

★p19~23

指輪はウルフィーナにも攻撃の矛先を向けるが、ウルフィーナがエミリオに「愛してるよ…エミリオ」「元気でね」と伝えると、触手の攻撃が何故かエミリオに向かい始める。自身の依り代のはずのエミリオの体に攻撃の矛先が向かったのは、おそらくエミリオが(ウルフィーナを守るために)指輪の動作を妨害したからだと考えられる。

 

★p24

列車から落とされたシャカブーンは、列車を即時破壊することにする。3コマ目のシャカブーンの指にはマイクと思しきものが描かれている。シャカブーンの指示で列車は停止機能を失い、アルカンタラへノーストップで直進することになる。

 

★総評

タイトルは「あなたの心を私に置く」という意味。エミリオの体内に宿る指輪がハート型というのも関係があるのかもしれない。

 

 

〇タイトル

track21 No Hesitate, No Fear

第三巻 p129~146

 

〇分析

★p129

崩壊していくアマンティーヌ。

 

★p130

扉絵。90度左に描かれている。よく見ると、エルウッドの服の襟の所に★印が、ガンマの服の襟の所に黒い蝶のマークが描いてある。スミスの襟に数字の羅列が並んでいるのは、スミスに銀行員のイメージがあるからか。

 

★p131~134

ガンマは、バルムンクの腕を握りながら「こいつは”本物”だったみたいだな」と語る。バルムンクは「その”本物”の腕がキャノンの引き金(トリガー)になっていることをあの一瞬で見抜くとは…やはり貴方は素晴らしい」と呟く。バルムンクは「今の(腕を失った)私の状態では貴方との殺し合いを存分に愉しむことが出来ない」と告げ、煙のように姿を消した。バルムンクは「今回は取りあえず貴方の中でまだ”彼”が死に切れていないことが判っただけでも良しとしましょう」と語っていた。p133の6コマ目でガンマはバルムンクの腕を必死に握りつぶしていくが、バルムンクはその腕を爆発させて逃走に成功した。”彼”とはかつてのガンマの姿のことを指すか。そうならば、今のガンマとは別の人格だとみなしていることになる。

 

★p135~137

列車はtrack19(第三巻p102)で述べたように、バルムンクはガンマと戦う舞台を作るために、列車を半分ほど地面に埋めて半分ほど浮かせていた。ガンマは列車の中に潜んでいたサーカス団の団員に声を掛け、ウルフィーナのいる先頭車両へ疾走することを要求した。列車内に団員がいることはp97でバルムンクから聞いている。団員はガンマの指示通り、先頭車両を追いかけるべく、列車を猛スピードで走らせることにした。

 

★p138~145

トライポッド・オヴ・ジャスティスで列車にへばりついたエミリオを剥がそうと藻掻くウルフィーナ。列車の煙突の部分からボールのようにして敵の女性が現れる。敵の名はシャカブーン。自称セクシーレディで、ウルフィーナのことを「ブッサイクなオ嬢ちゃん」と呼んでいる。シャカブーンは魔術列車の全権を任されているそうで、ウルフィーナの攻撃にはノーダメージ(倒れただけ)な様子。ウルフィーナに蹴りを入れた後、「バルムンク様もなんでこんな回りくどいやり方なさるのかしら!わざわざ魔術列車なんて用意しなくてもこの子の頭ン中にある指輪を取りたけりゃ…頭をミンチにして取り出しゃいいだけじゃないのさ」と愚痴りながらエミリオに蹴りを入れようとする。

 

★p146

それを止めるべく、ウルフィーナは血だらけになりながらも、身を挺してエミリオを守ろうとする。1コマ目の「あげくの果てに助けることさえ恐れて…」というのは、track18でバルムンクに責められ、p85のように恐怖を抱いてしまったことを指す。

 

★総評

No Hesitate, No Fearを和訳すると「躊躇なくして恐怖なし」

ウルフィーナの「もう弟を助けることに恐怖なんて持たない」という決意が込められているのだろう。

 

 

 

 

 

 

〇タイトル

track20 Can't Howl My Innerjesus

第三巻 p111~128

 

〇分析

★p111~112

魔物のような姿となったガンマを見て、「それでこそ貴方です!」と興奮するバルムンク。バルムンクがいまだにA0級犯罪者(クリミナル)に留まっているのは、殺気立っていたあの頃のガンマを、あのときの私のまま殺すため。バルムンクは自分の至高魔術「アマンティーヌ」を発動する。

 

★p113

扉絵。一人のキャラを拡大してページ一面に描くというスタイルは後のBLEACHの扉絵でも多用される。

 

★p114~118

バルムンクは「私の右腕から作り出したアマンティーヌ」「それに私自身を組み込みアマンティーヌのパワーに私の魔力が加われば」「是即ち無敵」「さぁこの力を受け止めてごらんなさい」と挑発する。ガンマはアマンティーヌの攻撃をかわすうちに、どんどん魔物のようになっていく。その様を見てバルムンクは「これですよ私が求めていたのは」と言う。ガンマには「黒腕の死神」という通り名があるらしい。第一巻のタイトルはDeath In a Black Armで、deathには死や死神といった意味がある。因みにBLEACHの最初の巻(第一巻)と最後の巻(第七十四巻)のタイトルはTHE DEATH AND THE STRAWBERRYで、意味は「死神(ルキア)と苺(一護)」。

 

★p119~121

だが、ガンマは彼女(第二巻の最後のページに出ていたあの女性のこと)を思い出し、魔物としての覚醒状態になるのを自制した。

 

★p122~125

ガンマ「あー痛てえ」

バルムンク「な…なぜ戻ったのです?」

ガンマ「言ったはずだぜ」「”奴”は死んだ」「俺にはもう”奴”は必要ねえんだよ」

バルムンク「まだそんな世迷い言を!」「必要ない!?現に貴方は今 必要としているじゃありませんか!」「彼女のためですか?そこまで抑えるのは」「魔物の匂いをさせていてはリーンズベリーで待つ彼女の許へは帰れない…と」

ガンマ「べらべら…うるせぇ奴だ」「俺がほしいのは『狂気』じゃねえ『力』なんだよ」

バルムンク「フフ…『狂気』と『力』その二つは貴方にとって同義のはず…」

ガンマ「違うね」「デカすぎる力はテメーの為に使えば『狂気』をもたらす…けどな」「弱っちい連中のために使えば…『力』のままでいられるんだよ」

 

ガンマが「違うね」というとき、彼女の横顔を思い出している。「デカすぎる力をテメー(バルムンク)の為に使う」というのはバルムンクに刺激と興奮を与えるために自分の魔物としての力を使うという意味。ガンマは「彼女との出会いをきっかけに弱い人々を救う」ようになっていったと考えられる。

また、リーンズベリーで待つ女とあるが、track2の第一巻p67に「リーンズベリー女」という文字が見える。

なお、「デカすぎる力はテメーの為に使えば『狂気』をもたらす」では「為」と漢字表記なのに、「弱っちい連中のために使えば」は「ため」と平仮名表記である。久保は表記ゆれをそこまで気にしないタイプの漫画家なのかもしれない。

 

★p126~128

ガンマに「弱っちい連中のために使えば…『力』のままでいられるんだよ」と言われ、苛立ちを感じたバルムンクは「バルムンクキャノ…」(バルムンクキャノンが正式な名前なのだろう)という魔術を使おうとするが、ガンマに技「火輪斬術走戦段!!」「水底竜王炮(すいていりゅうおうほう)!!」を発動され、追い詰められる。そして、ガンマに「この肩は”本物”か?」と言われながら、腕を斬られた。

 

★総評

タイトルの意味は「私の内なるキリストに吠えることが出来ない」といったところか。私の内なるキリストとは、あの女性のことだろう。

〇タイトル

track19 excoriated the Black Butterfly

第三巻 p91~109

 

〇分析

★p91

自信を取り戻すウルフィーナ。

 

p92

扉絵。track19が連載されていたのは、ちょうど1999年のクリスマスだった。ウルフィーナの腕には「地獄からのサンタクロース」とある。ウルフィーナの胸にある<Hey Sucker><DIVE into here NOW>とは「そこの坊や」「今すぐ ここの中へ飛び込みなさい」という意味。suckerには「乳飲み子、騙されやすい人、未熟者」といった意味があり、複数の意味に取れる。

 

★p93~98

ウルフィーナはバルムンクに突撃するが、一瞬で反撃される。だが、ガンマはバルムンクの刃物による攻撃を自分の左手でガードした。ガンマはウルフィーナに「てめーの役目は弟を助けることだ」「そして俺の役目はバルムンクをブン殴ること」(バルムンクにはこいつとルビが振ってある)と言い、魔術列車を切断した。その結果、ウルフィーナが立っている先頭車両と「自分とバルムンクが立っている車両」とに分かれた。これによって、ウルフィーナはエミリオと一緒に、ガンマはバルムンクと一緒になった。バルムンクは、ガンマがウルフィーナを守ろうとしていたことを見破るが、ガンマはその真意を伏せようとする。だが、「ウルフィーナたちがいる車両にうち(サーカス団)の団員がいる」と告げられると、ガンマは良心から「はっ」としてしまう。その様子をみてバルムンクは「堕ちたものですね」とがっかりしながら、突如現れた銃でガンマを攻撃する。

 

★p99105

バルムンクは刺激を求めるために、死者の指輪を求めている。「今もそうです」「それでは私が愉悦に浸るには足りないのです」と叫び、ガンマが「人間」ではなくなり、以前のように「どす黒い魔物」となるのを欲している。バルムンクは「私に最大の刺激と興奮を与えてくれた貴方に敬意を表してこうして二人きりで戦える舞台を用意したのだ」と語る。バルムンクは、ガンマによって先頭車両と切り離された車両を大地に埋めたようだ。(半分ほど地面に埋めて半分ほど浮かせている様子。)かつてのガンマは「人間」といえるような存在ではなかったと明かされていく。p100でバルムンクは自分のネクタイを蛇に変身させているが、ガンマはあっさりと蛇を斬殺している。

 

★p106

ガンマは「てめえの言う『ガンマ』ってやつはもう死んだんだ」と述べ、過去と決別したことを宣言する。

 

★p107

バルムンクは「言えるのですか?胸を張ってあの頃の『ガンマ』は死にましたと」「『彼女』の前で」と挑発する。『彼女』とはウルフィーナではなく、第二巻の最後のページに出ていたあの女性のことだと考えられる。

 

★p108~109

ガンマは覚醒し、あの頃の姿に戻り始めた。バルムンクは興奮を抑えながら呟く。「ほうら…やっぱり死んでない…」

 

★総評

タイトルは「黒い蝶の皮膚を剥いだ」という意味。黒い蝶というのは、ガンマを指す。excoriated というのは他動詞excoriateの過去分詞。

つまり、このタイトルはガンマの元々の姿を暴いていく行為を指している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇タイトル

track18 鳥籠のエヴァーグリーン×append selfdemonizer mix.

第三巻 p71~89

 

〇分析

★p71~72

エルウッドはパウンダーの命を救ったあと、テントのそばで座っているだけだった。スミスの血で汚れた服を見て一言「ひでぇ格好だな」と言う。スミスは「キミの方こそ」と返すが、エルウッドは「おれは上着なくしただけだもん」と言う。ガンマはギッフルを倒した後、サーカス小屋の中にあった一輪車を使って魔術列車を追いかけていったのだという。

 

★p73

ウルフィーナは何とかバイクで魔術列車に乗り込むことに成功する。魔術列車に乗る際にウルフィーナはバイクを乗り捨てる。

 

★p74~76

蝙蝠のような羽を生やしたバルムンクが空からやってきて、魔術列車の上に着地する。列車の壁が次々に剥がれていき、煙突のある先頭車両だけが残っていく。p76の1コマ目でバルムンクは背面跳びのようにしてジャンプしている。2コマ目ではその勢いで仰向けの状態で先頭車両へ移動している。少し醜いが、ウルフィーナはトライポッド・オヴ・ジャスティスを所持している。

 

★p77

バルムンクはウルフィーナにエミリオを見せる。バルムンクは「今そこで土下座をして謝り自害なさい!」「そうすれば弟さんはお返ししましょう!」と提案する。

 

★p78~81

ウルフィーナは拒否するが、バルムンクは「私が謝れと言ったのは私に対してではなく弟さんに対してですよ」と語る。さらに、「貴女いまジャーナリストをされているそうですが、その動機が『いかなる権力にも属さず弱い人たち守りたいから』とは!これは一体どういうことです?『権力』に罪をなすりつけてしまえば自らの罪が消えるとでも?」と問い詰める。

 

★p8283

バルムンクがエミリオが指輪を取りに行った経緯を知っている理由は不明。エミリオとウルフィーナの口から「ママ」というワードが出てくるが、第四巻でもウルフィーナがママと通話するシーンがある。エミリオが壊してしまった人形ってBLEACHの織姫の家にある人形・ぬいぐるみと似ているような気が。

 

★p84~85

バルムンクは「目を覚ました弟さんはきっと貴女を許さないでしょうね」「いえ それどころか貴女を憎み殺しさえするかもしれない」「それでも貴女は弟さんを助けたいのですか?」とウルフィーナを精神的に責め立てる。p85の4コマ目の文字だけのコマでキャラの心中分を書くという手法は後のBLEACHで多用されることになる。

 

★p86~88

ガンマは歯で刀を噛みながら魔術列車に追いついた。p85で「まて!こらー!」が「まへ!ふぉらー!」となっていたのは口が自由に使えなかったため。ガンマはバルムンクを蹴とばし、ウルフィーナのもとに駆け付ける。ガンマはバルムンクがウルフィーナに投げかけた台詞を聞いていたらしく、「オマエいま一瞬諦めようとしたろ?あぁ?フザけんじゃねぇぞ目を覚ましたら憎まれるだぁ?そんなモンくそくらえだ」「憎みたきゃ憎ませればいい」「殴りたきゃ殴らせればいいじゃねえか」「死んだ奴に愛されるより生きている奴に憎まれる方がずっといいじゃねえかよ!」とウルフィーナに訴える。

 

★p89

バルムンクが蹴られた衝撃から回復し、「フフ…どうしたんです 芥火ガンマ」「今日はやけに情熱的じゃありませんか…」と語る。ガンマは「ああ」「くだらねえサーカスに付き合わされて気が立ってんのさ」とにらみながら答える。

 

★総評

英語版のタイトルはThe Evergreen Birdcage (Append Selfdemonizer Mix)で原題とほぼ同じ。タイトルは「鳥籠のエヴァ―グリーンに自分を悪魔化させるもの(Selfdemonizer)を添えて」という意味か。自分を悪魔化させるものとは、「自分のせいでエミリオが怪我を負うことになってしまった」というウルフィーナの自責の念を指すと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

〇タイトル

track17 ハイエナが呼んでいる(Craze&Triggerhappy)

第三巻 p49~69 

 

〇分析

★p49~50

エルウッドは「助けて」と泣き叫ぶパウンダーの姿を見て、パウンダーの全身の炎を消火しはじめる。パウンダーは驚くが、エルウッドは「敵だからって何も死ななきゃいけないなんてことはないんだ」「痛い目見て反省したろ」「もう悪いことすんなよ」と言う。パウンダーはエルウッドの優しさに圧倒される。

 

p51

何本か筆ペンで書かれた線が横に三本、縦に六本入っているのは、ハイエナの牙を表すか。

 

★p52

「…静かになった」「勝ったのか」「それとも死んだのかな?」と余裕の表情で語るスミス。スミスの前には仮面をした男が一人。4コマ目のガガンは少し読みにくい。5コマ目のスミスの影の線の描き方(キャラの後ろ姿に横線を重ねるという方法)は、本作で多用される。p69の1コマ目のファルゾンの影しかり。

 

★p53~57

その男は仮面を取り、ファルゾンと名乗る。ファルゾンはスミスにナイフを投げる。(エルウッドのナイフとは形と色が異なる。)p57のスミスの顔で顕著だけど、ゾンビパウダーでの久保はキャラの顎を平仮名の「く」のような形の線で描くことが多い。

 

★p58~66

スミスはナイフを交わそうとするも、かすかにかすってしまい、少し血を流す。ファルゾンには沢山の妹がいて、妹と連動することで殺し屋稼業を続けていた。ファルゾンはこのスピードに耐えられるかと語り、スミスを追い詰める。ナイフのラッシュで敵をどんどん狭い範囲に追い詰めるという戦闘スタイルはBLEACHでの朽木白哉対月島戦で月島が繰り出した攻撃方法と似ている。

 

★p67~68

自分を追い詰めるファルゾンとその妹たちに対して「久しぶりに楽しいや」と笑うスミス。スミスは「ついてこれないスピードというのはこういうものを言うんだ」と語り、ファルゾンの妹全員を瞬殺し、ファルゾンに銃口を向ける。

 

★p69

スミスの速さに圧倒され、「オマエ一体何者…」と問うファルゾン。スミスは「C・T・スミス」と答える。ファルゾンは「あなたはまさかコ…」と言いかけるが、スミスに射殺される。

 

★総評

ハイエナはハイスピードの肉食獣であり、タイトルはスミスの俊敏さを指している。

Crazeは人を狂わせるという意味。Triggerhappyは「やたら銃を撃ちたがる」という意味。

 

 

 

〇タイトル

track16 FLAMEDIVER.

第三巻 p27~47

 

〇分析

★p27

エミリオが載った魔術列車を追いかけるウルフィーナ

 

★p28

扉絵。ZBPDというのはゾンビパウダーの略。今回の主役は扉絵でただ一人立っているこのエルウッド。

 

★p29

三人を隔てた壁が斬って壊せるものでないと察するガンマはエルウッドに向けて「自分で選んだ道だぜ生き残って見せな」と呟く。

 

★p30~36

エルウッドは仮面をした男によって首を絞められていた。同様の仮面はギッフルもしていた。(track17でスミスと戦う敵も同じ仮面をしている。)男は仮面を取り、「パイロマニア・パウンダー」(パイロマニアには放火狂とルビが振ってある)と名乗る。パウンダーはBLEACHのアーロニーロ・アルルエリと似た頭をしていて、オイルをぶっかけてエルウッドを攻撃する。パウンダーは賞金首でないエルウッドを雑魚とみなす。

 

★p37

エルウッドはパウンダーに投げナイフを命中させて「俺だってガンマの仲間だ」「賞金がかかってるかなんて強さに関係ない」と叫ぶ。

 

★p38

パウンダーはエルウッドを殴り倒し、「仲間だと!?ドレイの間違いだろ?」「仲間っていうのは対等な力関係の人間同士が使う言葉だぜ」「野郎(ガンマを指す)が何を血迷ってテメェみていなのを連れ回してるか知らねぇが少なくとも「仲間」だなんてこれっぽちも思っちゃいねえはずだ」「違うか」と言い捨てる。track1で<奴隷が「ドレイ」と書かれているのは裏設定があるのでは>と書いたが、どうやら深い意図はなさそう。

 

★p3940

回想シーンが始まる。track14第二巻p127の直後のシーンだと思われる。エルウッドは強くなりたい一心で、ガンマに隠れて毎晩、ナイフの練習をしていた。しかし、ガンマはバルムンクは今までの敵とはレベルが違うと諭す。

 

p41

ガンマは「今まで おまえは『戦ってなんかいない』 ただ俺に助けられるのを『待って』ただけなんだからな」「”戦える”と言ったな」「それは『一人で敵を倒すことが出来る』って意味だぜ」「誰も助けちゃくれない」「それがわかっているのなら選ばせてやる」「俺達と来て『戦う』か宿で俺達の帰りを『待つ』か」「自分の意志で決めろ」と問う。track1での対グレイ・アンツ戦しかり、track2ダニエルとディランに命を狙われていた場面しかり、対アッシュ・ドウタ―戦しかり、今までのエルウッドは敵に襲われていてもガンマのお陰で命拾いすることが多かった。そもそもガンマがバルムンクとの戦いに連れて行かないことを提案しているのはエルウッドの命を案じてのこと。

 

p42

エルウッドは俺達(ガンマとスミス)についていくことを決めた。5コマ目で見えにくいかもしれないが、エルウッドはパウンダーの足にナイフを刺している。

 

★p43~46

パウンダーは思わぬ反撃にパニックになり、エルウッドに火炎を浴びせようとする。エルウッドはその火炎をかわすどころか、自らその火炎の中に飛び込む。エルウッドは来ていた上着で火を払いながらパウンダーに体当たりをした。エルウッドはパウンダーからオイルタンクを奪って、パウンダーにオイルを浴びせる。そして、火を払うのに使った服(その服はまだ火が残っていた)を利用して、パウンダーに放火した。

 

★p47

パウンダーは「あちい」と泣き叫ぶ。

 

★総評

エルウッドがガンマに助けられるだけの少年から一人の仲間へと前進する回だった。 タイトルのFLAMEDIVERは「炎に飛び込む者」という意味で、エルウッドを指す。

 

 

 

 

〇タイトル

track15 DIVISIONS.

第三巻 p7~25

 

〇分析

★p7

ガンマのいるテントへ疾走するスミスとエルウッド。スミスはナイフの準備や自分の走るスピードについて来れているかをエルウッドに確認するが、エルウッドは何とかスミスについて来れているようだ。

 

★p8

扉絵。ゾンビパウダーのフォントがニルヴァーナの第一アルバムのジャケット「BLEACH」の字体に似ている。

 

★p9~11

バルムンクは魔術列車という奇怪な乗り物を発生させ、その魔術列車へエミリオを移した。バルムンクは「魔術列車よ!!彼を運び去りなさい!地獄の果てまで」と叫び、魔術列車を出発させる。魔術列車はテントを抜け出し、遠方へ去って行った。

 

★p12

テントにスミスとエルウッドが到着。サーカス団の雑魚を銃弾と投げナイフで瞬殺する。ナイフで雑魚を瞬殺したエルウッドを見て、スミスは「この距離から命中させるなんてずいぶん上達したんじゃない?ナイフ」と語る。(ナイフは活字の文章の隣に手書きで書き加えられている。)

 

★p13

ウルフィーナはスミスとエルウッドを見て「誰?」と言い、ガンマは「メガネの方が俺の相棒」「小っこい方が俺の弟子だ」と答える。ウルフィーナはそもそもガンマとも昨日、始めた会ったばかりであり、スミスとエルウッドと対面するのはこれが初めて。ガンマはウルフィーナに「テントにいる敵は俺達(ガンマとスミスとエルウッド)が引き受けるから、エミリオのいる魔術列車を追え」と告げ、ウルフィーナは魔術列車を追いかける。

 

★p14

ガンマはバルムンクに「かかってこい」と言うが、バルムンクは「フフ…御冗談を」「私は列車を追いかけますよ」「死者の指輪を守らねばなりませんからね」「貴方達は自分たちが私を足止めしたと思っているのでしょうが」「それは違います」「私が貴方達を足止めしたのですよ」といい、テントから姿を消す。

 

★p15

地面から壁が現れ、三人を分断する。戦力を分断して弱体化と言う発想はBLEACHでもよく出てくる。

 

★p16~18

ギッフルという敵がガンマの前に現れる。ガンマはその敵に全く恐怖感を抱いていない様子。ガンマはギッフルに「俺は今 急いでいるんだ」「バルムンクのヤロウを追いかけなきゃいけねぇからな」「だからお前みたいな雑魚に構っている時間はない」「俺とは戦うな 死にたくなけれりゃな」と告げる。

 

★p19

ガンマのコートの背中には黒い蝶が描かれている。

 

★p20~24

ギッフルはA0級犯罪者(クリミナル)であり、バルムンクと同格だと主張し、ガンマを攻撃する。

 

★p25

だが、ガンマはギッフルの攻撃を全てかわし、ギッフルを一薙ぎで瞬殺する。ガンマは「言ったはずだぜ『死にたくなけりゃ俺に近づくな』」と言い残す。

 

 

★総評

タイトルのdivisionsには、分割や部門といった意味がある。ここでは、ガンマ一味が、ガンマとスミスとエルウッドとウルフィーナというようにバラバラにされたことを指しているのだろう。実際、p15でもスミスが「分断」というワードを使っている。

 

速報  https://archive.vn/FiEZv

 

ジャンプの中野編集長が久保帯人に交渉したのですかね

 

「BURN THE WITCH」の新連載に期待

 

そういえばBLEACHの新プロジェクトの発表が今年の2月にされてましたね

https://numan.tokyo/comic/8G08B

 

 

公式サイトはこちら → https://bleach-20th-anniversary.com/

 

 

 

 

 

 

※この記事の魚拓をとったら、日時がおかしなことになっていて驚きました。12時じゃなくて21時なんですが……。本サイト魚拓

〇タイトル

track14 killercircus.

第二巻 p125~143

 

〇分析

★p125

ガンマが仁王立ちして登場。久保は黒色の服を逆光も含め筆ペンで描くことが多い。

 

★p126~127

バイクに乗ってエミリオを運んでいたウルフィーナにガンマは「バルムンクが来る前にヨソに移そうってか…」「もしかしたらと思ったが来てみてよかったぜ…」「…弟さんをこっちへ渡してもらおうか」と語る。弟さんには「そいつ」とルビが振ってある。そう聞かされたウルフィーナは「噂ほど悪い奴じゃなさそうだと思ってたのに…残念だな…あんたもしょせんは犯罪者(クリミナル)…指輪を手に入れるためなら手段を選ばないってことね」とこたえ、ガンマから離れていった。ガンマは「話は最後まで聞け」と語るが、実はガンマはウルフィーナに「自分の知り合いの医師ならエミリオから指輪を摘出できる」と話そうとしていた。エルウッドがコーラと一緒に投げているのはおそらく、お盆(トレー)。

 

★p128

扉絵。笑顔がブルーハーツの甲本ヒロトに似てる。

 

★p129~131

荒野をバイクで駆けるウルフィーナ。すると、突然バルムンクの声が。バルムンクが空に出現し、唐突に現れたサーカスのテントがウルフィーナを包む。テント内にはバルムンクと部下(サーカス団の団員)がいて、バルムンクが「バルムンクサーカス団アルカンタラ公演」の開始を宣言する。

 

★p132~135

ウルフィーナに「死者の指輪は体内に侵入後、脳に棲まう。だから、弟さんの首だけ上をよこせ」と告げるバルムンク。バルムンクは「お姉ちゃんが絶対助けてあげるからね」というウルフィーナの発言を知っているようなので、エミリオが死者の指輪に喰われた経緯も知っているようだ。

 

★p136

テントを切り裂き、ガンマが天から登場する。

 

★p137~139

ゴーグルをつけたガンマ。BLEACHの一護も似た感じのゴーグル付けていたような記憶が。ガンマは技「火輪斬術雷戦段!!」「連環重雷爆鎖炮(れんかんじゅうらいばくさほう)!!」を発動し、バルムンクの部下たちを攻撃する。

 

★p140~142

ガンマはウルフィーナに「自分の知り合いの医師ならエミリオから指輪を摘出できる。そこに連れて行けば、俺達は『死者の指輪』を手に入れてアンタの弟(エミリオ)は目を覚ます。どっちもハッピー。悪い条件じゃないはずだぜ」と話す。ウルフィーナはその提案にOKと言い、ガンマは「よし!契約成立!」と満面の笑みを浮かべた。契約とは「ガンマ達(ガンマとスミスとエルウッド)はエミリオを蘇生させる代わりにエミリオの体内に侵入している指輪をゲットする」というもの。

 

★p143

ガンマは「ここの二人(ウルフィーナとエミリオ)はたった今この芥火ガンマがもらい受けた!これ以降、指一本触れることは許さねえ。奪いたい奴はこの俺を殺して奪ってみろ」と宣言し、バルムンク一味との本格的な戦闘が始まりかけている。

 

★総評

タイトルの意味は「殺し屋サーカス」。これはバルムンクサーカス団を指している。