〇タイトル

track17 ハイエナが呼んでいる(Craze&Triggerhappy)

第三巻 p49~69 

 

〇分析

★p49~50

エルウッドは「助けて」と泣き叫ぶパウンダーの姿を見て、パウンダーの全身の炎を消火しはじめる。パウンダーは驚くが、エルウッドは「敵だからって何も死ななきゃいけないなんてことはないんだ」「痛い目見て反省したろ」「もう悪いことすんなよ」と言う。パウンダーはエルウッドの優しさに圧倒される。

 

p51

何本か筆ペンで書かれた線が横に三本、縦に六本入っているのは、ハイエナの牙を表すか。

 

★p52

「…静かになった」「勝ったのか」「それとも死んだのかな?」と余裕の表情で語るスミス。スミスの前には仮面をした男が一人。4コマ目のガガンは少し読みにくい。5コマ目のスミスの影の線の描き方(キャラの後ろ姿に横線を重ねるという方法)は、本作で多用される。p69の1コマ目のファルゾンの影しかり。

 

★p53~57

その男は仮面を取り、ファルゾンと名乗る。ファルゾンはスミスにナイフを投げる。(エルウッドのナイフとは形と色が異なる。)p57のスミスの顔で顕著だけど、ゾンビパウダーでの久保はキャラの顎を平仮名の「く」のような形の線で描くことが多い。

 

★p58~66

スミスはナイフを交わそうとするも、かすかにかすってしまい、少し血を流す。ファルゾンには沢山の妹がいて、妹と連動することで殺し屋稼業を続けていた。ファルゾンはこのスピードに耐えられるかと語り、スミスを追い詰める。ナイフのラッシュで敵をどんどん狭い範囲に追い詰めるという戦闘スタイルはBLEACHでの朽木白哉対月島戦で月島が繰り出した攻撃方法と似ている。

 

★p67~68

自分を追い詰めるファルゾンとその妹たちに対して「久しぶりに楽しいや」と笑うスミス。スミスは「ついてこれないスピードというのはこういうものを言うんだ」と語り、ファルゾンの妹全員を瞬殺し、ファルゾンに銃口を向ける。

 

★p69

スミスの速さに圧倒され、「オマエ一体何者…」と問うファルゾン。スミスは「C・T・スミス」と答える。ファルゾンは「あなたはまさかコ…」と言いかけるが、スミスに射殺される。

 

★総評

ハイエナはハイスピードの肉食獣であり、タイトルはスミスの俊敏さを指している。

Crazeは人を狂わせるという意味。Triggerhappyは「やたら銃を撃ちたがる」という意味。