〇タイトル
track13 鳥籠のエヴァーグリーン
第二巻 p103~123
〇分析
★p103
ジャンプで連載される漫画には、回想は黒枠で囲うという慣習がある。あと、1コマ目の指輪をみて感じたんだけど、エミリオの体内にある指輪ってガンマがアッシュ・ドウタ―の金庫からゲットした指輪と形が異なっているように見える。エミリオのはハート型。アッシュ・ドウターのは炎型か。
★p104
前回の引きと同じシーンを別の視点から描いている。
★p105
扉絵。track10と同じデザイン。
★p106~111
ガンマの説明を聞き、自力でエミリオの体内から指輪を手術で取り出そうと言うロスコ―にガンマは「死ぬぞ」と警告する。指輪は自分が寄生している生命体を奪うものに容赦しない。だから、もしロスコ―がエミリオから指輪を摘出しようとすれば、指輪はロスコ―を喰い殺すのだという。p109の産褥とはお産のための寝床と言う意味。ガンマは「バルムンクが来る前にエミリオを別のところに移しておくべき」と提案するが、ロスコ―は「自分の患者は自分が守る」と医師としての矜持を語り、別の病院に移すことを拒んだ。
★p112
ロスコ―はウルフィーナがジャーナリストを目指すようになった訳をガンマに話す。彼女の故郷の村には立ち枯れた巨木があったのだという。
★p113
3コマ目から回想シーン開始。p103の続き。
★p114
ハルフィン氏の顔、合衆国43代大統領ブッシュに似ているような気が。作中では上院議員の選挙が行われている。なお、連載当時、アメリカでは大統領選挙が行われていた。
★p115~118
ハルフィン氏の護衛のため、病院を遠回りせざる得なくなったウルフィーナ。そのせいで、エミリオの治療が遅れてしまった。エミリオは怪我をした手で指輪をずっと握っていたらしいが、気付いたときには指輪が消えていた。(実際は、指輪が傷口からエミリオの体内に侵入していた。)このとき、ウルフィーナは衰弱していたエミリオに「絶対たすけてあげる」と叫んだ。このことが、ウルフィーナがいかなる権力にも属さず、弱い人たちを守ろうと決意したきっかけだった。
★p119
ウルフィーナが一年前にこの街(アルカンタラ)に来た理由は明示されていない。
★p120
2コマ目のウルフィーナの手にもトーンが貼られている。track10(第二巻p48)同様。
★p121
ロスコ―は「私がエミリオくんを助けることができたなら…彼女を解き放ってやることができるんじゃないか…弟くんのために生き続けるという檻の中から」と述べ、ウルフィーナに「自由に生きてほしい」と願っている。2コマ目の大胆な白色の背景がおしゃれすぎる。3コマ目の背景が打って変わって、黒一色なのも効果的。
★p122~123
ガンマから指輪の説明を受けた日の夜、ウルフィーナは病院を去ろうとする。ウルフィーナはロスコ―先生に、これ以上、お世話になることを申し訳なく感じたのだった。バイクにエミリオを載せようとするウルフィーナに、一人の人物が姿を現す。
★総評
英語版のタイトルはThe Evergreen Birdcageで、常緑の鳥籠という意味。p112の「彼女の故郷の村にあった立ち枯れた巨木」との対比で言えば、原題の「エヴァ―グリーン」は、常緑樹という意味なのではないだろうか。
あと、今回の引きについて。BLEACH破面篇以降の久保ならp123ではなくp121で引きにしていたのではないかと感じてしまった。(それだけ破面篇のテンポの遅さは異常ということ。)
また、p123はジャンプ掲載時には<深夜に病院に来るものの正体はいったい誰!?まさか…バルムンク強襲!?>
<旅立つウルフィーナ!!それに対しガンマたちの意外な行動が!!次号『目的』>という煽り文が付いていたらしいが、察しの良い読者なら「どうせガンマでしょ」と予想がつく気がする。