治療をする際に重要な要素として患者さんの体質傾向が虚証なのか実証なのかという事があります。


虚証の中でも超虚証の方は治療がかなり難しいです。


超虚証という定義は特にありませんが、以下のような特徴がある場合を私は超虚証としています。


1)買い物などで外出しただけでもグッタリする。


2)疲れると入浴することが出来なくなる。


3)食が細く、少しでも食べ過ぎると消化器症状が出現する。


4)風邪を引きやすく、なかなか治りにくい。


5)るいそうが著しい。


6)筋肉の弾力性が低下している。


超虚証の治療が難しい理由として以下の2点が挙げられます。


1)治療効果が出にくい


超虚証の方は予備力が低下しており、病気を治す力が弱いため 、なかなか良くなりにくいです。


2)ドーゼオーバー(刺激量過多)になり易い


超虚証に治療すると、治療後に強い疲労感が出現し易い傾向があります。


体力がある場合で治療効果が出にくい時は刺激量を大きくすることが効果が出ますが、超虚証の場合は無理です。


超虚証に対しては、良くなるまでに時間がかかることを説明し、自宅施灸をして頂いています。


脾虚証・腎虚証が合わさっており、瘀血証も合併している場合もあります。


場合によっては漢方薬の併用も必要であると考えています。


治療は弱刺激で施灸中心になることが多いです。


超虚証の方は多数の症状があり、全体的なコンディションが良くないですが、治療で体質が改善すればそれらの症状も改善し、劇的な変化をもたらす場合もあります。


そのためには治す力を高めていくことが鍵になります。


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*五枢会治療セミナー


2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。


興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。


http://5su.muto-shinkyu.com/


鍼灸に来院する患者さんの中にはうつ病になっている方が結構いらっしゃいます。


うつ病に対して「励ましてはいけない」というのは有名ですね。


ギリギリ限界まで頑張ってうつ病になったので、更に頑張って下さいという言葉は禁物です。


その他には「自責の念」が強い場合も多いです。


「子供が不登校になった」とか「仕事でトラブルが発生した」などと問題が起こった場合、すぐに自分を責めてしまい、うつ病発症の原因となります。


この様な方にはご自分が100%悪いわけではない、問題が起こるには他の要素もあることを客観的に見て頂くようにして頂きます。


「マイナス思考」も多く見られます。


例えば「挨拶をしたのに相手はしなかった。私を嫌っているに違いない。」などです。


この場合、「考え事をしていて挨拶をしそこなったかもしれない。」と別のとらえ方もあるのではないかとアドバイスしてみることができます。


このやり方は認知行動療法で行われています。


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治療中に質問が多い患者さんがいらっしゃいます。


余りにも質問が多い場合、それに一々答えていると、治療に集中できなくなります。


質問の多さの根底には幾つかの要素が隠されています。


4つのパターンを紹介します。


1)質問することがコミュニケーションだと思っているタイプ


このタイプは特に問題がないと思います。


逆にこちらから質問をして、一方的な会話にならないよう心掛けると良いと思います。


2)質問することで治療者の力量を推し量ろうとするタイプ


「この先生はどの位の知識があるのか?」


「まさかろくに知識もないのに治療していないでしょうね?」などと思いながら


「このツボはどんな効果があるのですか?」


「〇〇という漢方薬を飲んでいるのですが、どう思いますか?」などと質問します。


慢性の疾患にかかっている患者さんの中には驚くほど自分の病気に関して勉強している方もいらっしゃいます。


対策としては、担当した患者さんの病気に関しては徹底的に調べておくことです。


薬・手術などの知識も必要になってくる場合があります。


3)東洋医学・鍼灸に興味を持っているタイプ


純粋に東洋医学・鍼灸について知りたいと思っている場合もあります。


健康に対する意識が高く、食事・運動などにも気を遣っていることが多いです。


自宅でできる健康法などをアドバイスすると喜ばれると思います。


4)不安傾向が強いタイプ


「この症状は治りますか?」


「良くなるのでしょうか?」などと質問されます。


一見治療者の力量を推し量ろうとするタイプに見えますが、そのタイプほど余裕がなく、不安感が強いことがうかがわれます。


このタイプの方には単に質問に答えるのではなく、安心していただけるように答えるのがコツです。


安心すると質問が少なくなっていきます。


質問の多さがどのタイプから来ているのか見極め、そのタイプに応じた対応することが重要だと思います。


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病気の原因として老倦(過労)があります。


休みが少ない・長時間労働・夜勤があるなどの他、仕事と育児を行なっている場合、仕事と介護を行なっている場合などが相当します。


こちらからもっと休息を取るようにお話をすると、出来るだけ休息を取る方もいらっしゃいますが、そうではない場合もあります。


休息を取れるのに取らない原因として2つのことが挙げられます。


1)タイプAの場合


タイプAとは性格傾向のことで、アメリカ人医師のFriedman(フリードマン)によって提唱されています。


タイプAの性格傾向は、以下のようになります。


・負けず嫌い


・競争心が強い


・成功欲・出世欲が強い


・一生懸命・熱心である


・せっかち・短気である


・常に時間に追われている


タイプAの性格傾向の方は狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患になり易いことが報告されています。


また、休息を取るように言ってもなかなか納得しない傾向があります。


2)失体感症の場合


失体感症(アレキシソミア)とは自分の身体感覚に対し感受性が低下し、鈍感になっている状態のことを言います。


かなり無理をし、過労状態になっているにもかかわらず、疲労感や身体の異常を何も感じない状態が続きます。


気がついた時には重症になっていることもあります。


失体感症は「からだの声」よりも、知性や情報を重要視する現代病とも言えます。



タイプAや失体感症は仕事熱心でやり手の方に多く見られます。


どんなに努力をしていても、病気になってしまってはどうしようもなくなるという事を実例を挙げて説明するようにしています。


(上記タイプの知人が何人も病気になったり亡くなっています。)


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鍼灸治療において、治療の頻度も重要な要素です。


幾ら良い治療をしても、治療間隔があき過ぎては思ったほど効果が出なかったり、病気の勢いの方が治療を上回ってしまう事もあります。


必ず鍼灸師の方から治療間隔を提案して下さい。


その提案に従って通院する患者さんは症状が改善しやすいのですが、提案に従わず治療間隔をあけてしまう方もいらっしゃいます。


その方に対してはただ単に「それでは良くなりません。もっと間隔を詰めることで効果が出るのです。」などと言っても改善されることは少ないです。


患者さんの頭の中には、「治療に通うと時間がとられる、お金がかかる。」ということがあって治療間隔をあけているのですから、きちんと治療するとどんなことがあるのかを具体的に説明することが重要です。


「きちんと治療をすると、膝(肩)の動きが〇〇度位改善します。」

「頭痛の頻度が〇回/月位になると思います。」


この様に具体的に価値を伝えると、「それだったら続けてみます。」という答えが返ってくることが多いです。


もしこの文章を読んで、「そんなことが言えるようになるなら苦労しませんよ。」と思った方、ぜひ五枢会のセミナーを受講してみて下さい。


直後効果を出す治療、再現性のある治療を勉強できます。


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治療に対して熱心な方と、そうでもない方があります。


熱心な場合はマメに治療に通いますし、自宅施灸や運動などもすすんで行っていただけます。


この様な方は、一般的に早く良くなる傾向があると思います。


しかし中には熱心過ぎて、こちらで何も言っていないことを自宅で行なっている場合があります。


治療をしてもなかなか良くならないので確認したところ、炎症のある患部を使い捨てカイロで暖めていたケースがありました。


急性腰痛や五十肩ではまだ運動をする段階ではないのに運動していたという場合もありました。


せんねん灸をすすめたところ、こちらで指示した経穴以外にせんねん灸のツボ解説書に書いてあり自分の症状に当てはまるものを全部お灸していたこともありました。


この様な経験をして以来、先に「患部は暖めないで下さい。」とか、「運動する時期はこちらで言いますね。」などと言うようにしています。


とにかく良くなりたいという気持ちが強いのできちんと指導していけば大丈夫です。


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急性症状で病邪の勢いが強い場合、瀉法を行なうことで症状が寛解します。


それは患者自身の自然治癒力が高いからです。


慢性症状で胃腸が弱い(胃のもたれ・食欲不振など)、疲れやすいなどは補法を行なうことで症状が寛解します。


難病・自己免疫疾患・癌などでは虚証(自然治癒力が低い)、かつ病邪の勢いが強い虚実夾雑の典型例になっています。


うつ病などの精神疾患・アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚病・気管支喘息なども虚実夾雑証です。


この場合、瀉法だけでは症状が改善しません。


補法だけでも同様に改善しません。


補法と瀉法を組み合わせることが必要になります。


補法と瀉法の割合や手法(鍼なのか灸なのか)、補瀉の順序によって複数の組み合わせが考えられます。


その中でその患者さんに最も合った方法を選んでいくことが重要と思います。


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更年期障害ではのぼせ・ホットフラッシュ・頭痛など熱証の症状がある一方、腹部や足の冷え・下痢しやすいなど寒証の症状も見られます。


また、疲れ易い・うつ傾向など腎虚証の症状も合併していることも少なくありません。


この様な場合、施灸を中心とした補法を行ないがちですが、のぼせの症状が悪化し全体的にコンディションが悪くなることも多いです。


更年期障害では上熱下寒・陰虚陽亢といった状態になっているので、鍼を中心とした治療としています。


特に上半身や背部には施灸はしないようにしています。


施灸は腹部と下肢位で、施灸箇所は少なめにしています。


更年期障害以外でも、寒熱夾雑の症例は同様に注意を要し、メインの症状が熱と関連しているのか、冷えと関連しているのかよく見極めて治療することが重要です。


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施灸を中心とした治療で改善しやすい証-例えば脾虚証・腎虚証などでは、さほど治療に苦労をしないと思います。


しかし、慢性関節リウマチなどでみられる虚熱証は施灸を中心とした治療で改善しないどころか、施灸箇所・壮数が多過ぎたりすると悪化する場合もあります。


虚熱証に対しては、鍼を中心とした治療をすることが良いと思っています。


慢性関節リウマチに対し自宅施灸を指示して悪化したケースが何例もあり、自宅施灸は指示しないようにしています。


その後自宅での施灸を員利鍼に切り替えたところ、症状の悪化がなくなり、むしろ治療効果が継続するようになっています。


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治療にいらっしゃる患者さんの60%以上は脾虚証が多いと思います(その治療院の形態により差があると思いますが・・・)。


脾虚証が改善することにより、元気になり、筋肉の弾力性もアップし、胃腸の調子も良くなって来ます。


肩こり・腰痛が出現しにくくなった、疲れにくくなったなど喜ばれます。


しかし、今度はのぼせやすい・高血圧などの症状が出やすくなりますので気をつけなくてはいけません。


特に50代以降ではこの傾向が結構現れやすいです。


その場合は上衝傾向の改善を目的に肝胆経を中心とした取穴で、治療手段も灸中心から鍼中心にした方が良いです。


体質傾向に対する治療は同じ内容を続けがちなので、時々注意しています。


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