質問:鍼灸治療を終了した途端、「急に別の症状が出てきました。」と言われることがあります。
どうしたら良いでしょうか?

回答:鍼灸治療は治療前の問診や診断を中心に刺激量を考えて治療します。

後で出てきた症状をまた治療すると刺激量が多過ぎることになる場合があります。

もし追加して治療すると、最初に治療した経穴と逆の作用をもたらす場合もあります。

仮に追加して治療しても、また別の症状が出現する場合もあります。

実際に、追加治療を何度も行って、治療時間が何時間にもなってしまった鍼灸師の方がいらっしゃいます。

新しい症状に対する治療は次に行なう方が良いと思います。

どうしても終了しにくい場合は円皮鍼を貼って終了させて下さい。

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*五枢会治療セミナー

2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

http://5su.muto-shinkyu.com/

 

質問:治療が終わったのにあまり納得せず、憮然とした態度の患者さんがいます。

どうしたら良いでしょうか?

回答:治療中に患者さんの1)体質傾向、2)問題点、3)治療内容を説明していますか?

ただ説明するだけではなく、食事・体操・自宅施灸などを患者さんに行なっていただき、受動的な態度ではなく、自ら健康を管理するようになっていただくように指導していきます。

また治療中に鍼灸師が明らかに改善したと分かることでも患者さんは気づかないことが意外とありますので確認していただくことが重要です。

もし患者さんがまだ気になっている症状があれば、円皮鍼を使うと納得していただけることも多いです。

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セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:治療効果が出たのかどうかどのように判定するのでしょうか?

回答:整形外科疾患では理学テストや可動域・筋力テストなどで判定できます。

内科疾患の場合は脈診・腹診・背甲診での変化を見ていきます。

婦人科疾患では腹診で少腹急結・小腹硬満などを見ています。

圧痛・硬結が診断ポイントとなる場合もあります。

腸閉塞になりやすいため予防で通院中の方は、臍周囲(水分・気海など)や左下腹部(府舎周囲)の圧痛・硬結の消失が改善の目安となっています。

患者さんの自覚症状だけを指針にすると、治療効果が出ているのに「変化がない」と判定されてしまうことがあります。

治療をすると、主訴以外の症状や身体所見が改善することもありますので、出来るだけ所見を取って記録しておくことが重要だと思います。

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セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:1ヶ所に複数の反応点(圧痛・硬結・陥凹など)が出現している場合、どのポイントを選んだら良いのでしょうか?

回答:複数の反応点がある場合、適切なポイントを選ぶか否かで治療効果はかなり違って来ます。

陥凹(虚)の中に硬結(実)がある場合良い治療点となることが多いです。

圧痛・硬結を探索する場合には押圧する方向が重要で、押圧する方向が変わると反応が出現しなくなることも多いです。

筋緊張が著しく強い部位より少し離れたところにある「すじばり」も良い治療点となります。

硬結・すじばりを探索するときには、筋肉の走行と垂直に手を動かすことが重要です。

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セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:補瀉どちらを先に行うべきでしょうか?

回答:まず瀉法を先に行ないます。

なぜなら瀉法を先に行なわずに鍼をすると、治療者が邪気を受けやすくなります。

もし邪気を受けてしまった場合、そのまま鍼治療をするとその邪気を患者さんが受けてしまうことがあるからです。

この様な場合、状態を良くするのは難しくなります。

患者さんが著しく虚証の場合は先に灸をして元気を補っておきます。

その後瀉法を行ないます。

補法中心でも良くなる病態もあります(軽症)。

重症の場合(うつ病・自己免疫疾患など)は瀉法を行なわないと無理です。

虚証だからと言って補法だけ行っても良くなりません。

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セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

ある疾患に対してある治療穴を使うと伝えますと、「その経穴には鍼をしますか?灸をしますか?」という質問を良く受けます。


以下が私の回答になります。

まず寒証なのか熱証なのかを確めます。

寒証であれば灸中心、特に冷えが強い場合は温灸も用います。

熱証であれば鍼中心に治療をしていきます。

寒熱挟雑であれば鍼・灸両方使います。

また、整形外科疾患で深層筋や深部にある神経ブロック点などに刺激する必要がある場合は鍼でないと無理です。

解剖学的に深部に刺鍼することが無理な部位に、ある程度刺激量を与えたい場合は灸が良いと思います。

一般的に身体の上方は陽なので鍼が多く、下方は陰なので灸が多いです。

特に上熱下寒の方にはこの方法が効果的です。

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治療中の患者さんの症状が悪化する要因として、天候の変化(寒冷・低気圧など)・過労・精神ストレス・飲食不節などが挙げられますが、もう一つ忘れてならないものに打撲・外傷があります。


最近打撲を契機に症状が増悪した例としては、パーキンソン病の方の小刻み歩行が増悪、認知症の方の認知機能が低下、ムチ打ちによる慢性頭痛の悪化、転倒で手をついたことによる五十肩の痛みの増悪などがありました。


打撲を契機に症状が増悪する原因として、瘀血証-凝固系の作用-が考えられます。


現在瘀血証の治療を中心に症状回復の治療を行なっております。


また、他の瘀血証増悪因子である便秘・月経不順などの治療も併せて行なうようにしています。


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一人の患者さんが複数の病証を持っていることがあります。


そのような場合、幾つかポイントがありますのでお伝えします。


まず、主訴と密接な関係のある病証はどれかを確認します。


もし主訴と直接関連のない病証を治療すると、症状が改善しません。


具体例を挙げると、以前は慢性関節リウマチの患者さんに脾虚証を改善する治療をしてました。


しかし、「体調が良くなったけど、関節の痛みは全く変わらない。」と言われることが結構ありました。


その後、瘀血証と副交感神経優位を改善する治療に変えて、関節の疼痛・可動域制限に対して効果が出るようになりました。


また、複合した病証同志をうまく合わせられるものと合わせにくいものがあります。


合わせやすい例としては脾虚証と腎虚証が挙げられます。


施灸を中心に補法を行うことで改善することが出来ます。


合わせにくい例としては、陰虚陽亢や上熱下寒などが挙げられます。


元来虚証タイプの方の更年期障害で、のぼせ・頭痛・肩こり・下肢の冷えを訴えているケースが相当します。


この様なタイプに施灸を中心とした補法を全身に行なうと、のぼせ・発汗亢進が強くなり、余計調子が悪くなります。


まず、瀉法・清熱を目的に鍼を中心とした治療を行ないます。


熱の症状が落ち着いた後に補法の治療を行ないます。


主訴の症状が寒熱どちらに属するのか、どの経絡を使って治療したら良いかを考えていけば上手くいくと思います。


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外反母趾になっている患者さんは結構多いですが、鍼灸治療で改善することはあまり知られていません。


外反母趾の場合局所のみの治療に終始しがちですが、実は扁平足や腰部(L5・S1)に原因があることが多いです。


実際、母趾背屈テストや母趾底屈テストで筋力低下がみられる症例もあります。


扁平足では後脛骨筋へのアプローチを中心に治療します。


腰部では腸腰筋へのアプローチが中心となります。


治療後母趾の動きが良くなり、足に力が入るようになり、歩行後の痛みや腫れも出現しにくくなります。


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洞刺-頸動脈洞刺鍼は高血圧症の治療に使うというのが一般的な用い方でしょうか。


洞刺をした後血圧が降下するために用いられています。


洞刺の創始者の代田文誌先生によると、胃痙攣や胆石症による痛み・急性リウマチ・頭痛・不整脈・妊娠悪阻・呼吸困難・扁桃炎の痛み・咳などに有効であるとのことです。


私の臨床経験では低血圧・喘息による呼吸困難・不整脈に有効でした。


低血圧症では洞刺をした後、寝起きが良くなったり、ボーッとしていたのが改善して元気になった症例があります。


喘息では呼吸困難を呈しているときに洞刺を行なうと、呼吸が楽になった症例があります。


不整脈で改善した例としては、洞性除脈が改善して脈拍数が増加したものと、期外収縮で脈が飛ぶのが改善した症例があります。


洞刺をしていて興味深いのは、頸動脈洞に刺鍼して13秒前後で脈が急激に変化することです。


一般的に強くなります。


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