セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:補瀉どちらを先に行うべきでしょうか?

回答:まず瀉法を先に行ないます。

なぜなら瀉法を先に行なわずに鍼をすると、治療者が邪気を受けやすくなります。

もし邪気を受けてしまった場合、そのまま鍼治療をするとその邪気を患者さんが受けてしまうことがあるからです。

この様な場合、状態を良くするのは難しくなります。

患者さんが著しく虚証の場合は先に灸をして元気を補っておきます。

その後瀉法を行ないます。

補法中心でも良くなる病態もあります(軽症)。

重症の場合(うつ病・自己免疫疾患など)は瀉法を行なわないと無理です。

虚証だからと言って補法だけ行っても良くなりません。

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*五枢会治療セミナー

2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

http://5su.muto-shinkyu.com/

 

セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

ある疾患に対してある治療穴を使うと伝えますと、「その経穴には鍼をしますか?灸をしますか?」という質問を良く受けます。


以下が私の回答になります。

まず寒証なのか熱証なのかを確めます。

寒証であれば灸中心、特に冷えが強い場合は温灸も用います。

熱証であれば鍼中心に治療をしていきます。

寒熱挟雑であれば鍼・灸両方使います。

また、整形外科疾患で深層筋や深部にある神経ブロック点などに刺激する必要がある場合は鍼でないと無理です。

解剖学的に深部に刺鍼することが無理な部位に、ある程度刺激量を与えたい場合は灸が良いと思います。

一般的に身体の上方は陽なので鍼が多く、下方は陰なので灸が多いです。

特に上熱下寒の方にはこの方法が効果的です。

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治療中の患者さんの症状が悪化する要因として、天候の変化(寒冷・低気圧など)・過労・精神ストレス・飲食不節などが挙げられますが、もう一つ忘れてならないものに打撲・外傷があります。


最近打撲を契機に症状が増悪した例としては、パーキンソン病の方の小刻み歩行が増悪、認知症の方の認知機能が低下、ムチ打ちによる慢性頭痛の悪化、転倒で手をついたことによる五十肩の痛みの増悪などがありました。


打撲を契機に症状が増悪する原因として、瘀血証-凝固系の作用-が考えられます。


現在瘀血証の治療を中心に症状回復の治療を行なっております。


また、他の瘀血証増悪因子である便秘・月経不順などの治療も併せて行なうようにしています。


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一人の患者さんが複数の病証を持っていることがあります。


そのような場合、幾つかポイントがありますのでお伝えします。


まず、主訴と密接な関係のある病証はどれかを確認します。


もし主訴と直接関連のない病証を治療すると、症状が改善しません。


具体例を挙げると、以前は慢性関節リウマチの患者さんに脾虚証を改善する治療をしてました。


しかし、「体調が良くなったけど、関節の痛みは全く変わらない。」と言われることが結構ありました。


その後、瘀血証と副交感神経優位を改善する治療に変えて、関節の疼痛・可動域制限に対して効果が出るようになりました。


また、複合した病証同志をうまく合わせられるものと合わせにくいものがあります。


合わせやすい例としては脾虚証と腎虚証が挙げられます。


施灸を中心に補法を行うことで改善することが出来ます。


合わせにくい例としては、陰虚陽亢や上熱下寒などが挙げられます。


元来虚証タイプの方の更年期障害で、のぼせ・頭痛・肩こり・下肢の冷えを訴えているケースが相当します。


この様なタイプに施灸を中心とした補法を全身に行なうと、のぼせ・発汗亢進が強くなり、余計調子が悪くなります。


まず、瀉法・清熱を目的に鍼を中心とした治療を行ないます。


熱の症状が落ち着いた後に補法の治療を行ないます。


主訴の症状が寒熱どちらに属するのか、どの経絡を使って治療したら良いかを考えていけば上手くいくと思います。


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外反母趾になっている患者さんは結構多いですが、鍼灸治療で改善することはあまり知られていません。


外反母趾の場合局所のみの治療に終始しがちですが、実は扁平足や腰部(L5・S1)に原因があることが多いです。


実際、母趾背屈テストや母趾底屈テストで筋力低下がみられる症例もあります。


扁平足では後脛骨筋へのアプローチを中心に治療します。


腰部では腸腰筋へのアプローチが中心となります。


治療後母趾の動きが良くなり、足に力が入るようになり、歩行後の痛みや腫れも出現しにくくなります。


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洞刺-頸動脈洞刺鍼は高血圧症の治療に使うというのが一般的な用い方でしょうか。


洞刺をした後血圧が降下するために用いられています。


洞刺の創始者の代田文誌先生によると、胃痙攣や胆石症による痛み・急性リウマチ・頭痛・不整脈・妊娠悪阻・呼吸困難・扁桃炎の痛み・咳などに有効であるとのことです。


私の臨床経験では低血圧・喘息による呼吸困難・不整脈に有効でした。


低血圧症では洞刺をした後、寝起きが良くなったり、ボーッとしていたのが改善して元気になった症例があります。


喘息では呼吸困難を呈しているときに洞刺を行なうと、呼吸が楽になった症例があります。


不整脈で改善した例としては、洞性除脈が改善して脈拍数が増加したものと、期外収縮で脈が飛ぶのが改善した症例があります。


洞刺をしていて興味深いのは、頸動脈洞に刺鍼して13秒前後で脈が急激に変化することです。


一般的に強くなります。


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超虚証と並んで難しい患者さんは肥満が著しい方です。


まず第1に筋緊張が分かりにくいです。


以前治療していた40代男性の方は身長176cm、体重85kgで背部のコリ・痛みを主訴に通院していました。


特に背部に筋緊張は認められず、遠隔取穴プラス背兪穴の施灸などを行なっていました。


何度か治療するうちに背部の浮腫が減少し、脊柱起立筋の緊張が浮き出て来ました。


その後、起立筋の横刺、多裂筋への刺鍼などを加えかなり改善しました。


第2に症状が改善しにくいです。


特に変形性膝関節症では体重が重いほど膝への負荷が強いため、同じ治療を行なってもやせ型~中肉中背とは効果が違います。


また、中年以降の女性は特に筋力が弱いことが多く、より治療が難しくなって来ます。


肥満傾向の患者さんに対しては、症状に対する治療以外に、便秘・浮腫の治療も加えた方が良いと思います。


また、定期的に運動する習慣をつけて頂くことも重要です。


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非常に刺激に敏感な患者さんが時々いらっしゃいます。


手技鍼などではなく単刺のみでも痛がったり、刺激を強く感じでしまうタイプです。


そのため止むを得ず、他の人より細い鍼を使わざるを得なくなります。


刺激に敏感だから効果が出ると思いきや、効果があまり出ないことも結構あります。


刺激に敏感でかつ虚証タイプであれば、弱刺激でも効果が出ることもあります。


しかし、標準~実証タイプの場合は効果が出にくいことが多いです。


その様な場合は百会に置鍼し、治療します。


そうすることで痛みが緩和し、太めの鍼を使う事が出来るようになります。


この方法でなかなか改善しなかった頑固な痛みや頚部の強いこわばりを軽減できたことがあります。


体格が良く、敏感な人は要注意です。


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意外かもしれませんが、初めて鍼灸治療をする患者さんは治療し易いです。


鍼に対する恐怖感がなくなれば、素直にこちらの治療に反応し、アドバイスも受け入れて頂けます。


むしろ問題なのは、以前他のところで継続して治療を受けていた方です。


前の先生のやり方と違っていると違和感を持たれることがあります。


パルス・太い鍼で強刺激を受けていたケース・温灸中心の治療を受けていたケース・吸角中心治療を受けていたケースなどがありました。


強刺激を受けていた患者さんに遠隔取穴+弱~中刺激の局所治療を行なってもなかなか納得されないことが多いです。


刺激量に関しては、ある程度患者さんの意見を取り入れるようにしています。


ただ、治療方針に関しては自分が行なっている方法で行きます。


そこは譲れません。


以前ある鍼灸師の方から患者さんを引き継いだことがありました。


その患者さんは以前の先生と同じ治療を希望しましたが、私の考え方と違うためお断りしました。


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治療をしていて一番困るのはアドバイスをしてもなかなか守らないタイプではないでしょうか。


「自発痛がある間は飲酒を控えて下さい。」とか「笑ったり、咳をしたりして痛みが走る場合は運動を控えて下さい。」などとアドバイスしても守っていただけない事があります。


2~3度アドバイスしても守っていただけない場合はそのまま様子を見ます。


そうすると悪化して本人が辛い思いをするので自ら気をつけるようになります。


ただし命にかかわる疾患でアドバイスを守っていただけない場合は治療をお断りします。


以前お断りしたケースとしては心疾患があり、全く休みを取らずに働いている方がいたので、休みを取る様アドバイスしたのですが、守っていただけないため治療を中止しました。


(治療に対する責任を取ることが出来ないからです。)


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