整形外科疾患-例えば腰痛・膝痛などの患者さんを治療する場合、一般的には局所の問題(筋肉・関節・神経など)としてとらえ、局所治療をすることが多いと思います。

しかし腰痛で脊柱起立筋の緊張が強い場合は胃の不調が根底にあることがあります。

また下肢の問題(膝痛・足関節痛・外反母趾など)ではアライメントの問題(内反変形・扁平足・内反足など)が根底にある場合も少なくありません。

この様に整形外科疾患の原因を局所の問題ととらえず、根本的治療をしていくことが重要です。

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*五枢会治療セミナー

2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

http://5su.muto-shinkyu.com/

 

 

勉強家の鍼灸師が陥りがちな罠として、「知識に頼りすぎる」という事があります。

舌診・脈診・腹診などを行ない、この病証だからこの治療・この経穴だと決めつけてしまいがちになるという事です。

やはり生きている体を見ることはとても重要です。

どこに反応があるのか、反応点の中で最も有効であるのはどこか?と患者さんの身体を探っていくと有効なポイントが検出される場合が多々あります。

反応点を見つける練習として最も良い場所は背部です。

背兪穴を中心に探っていくと良いと思います。

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ある程度勉強していくと、病証が複数浮かんで診断に迷ったり、治療穴が複数浮かんだりすることがあります。

少ない知識の方が迷いは少ないです。

しかし、そこで少ない知識の方へ行かず、複数の病証から真の病証を、複数の治療点の中から最も有効な治療点を見つけることをしていくことで壁は乗り越えられるはずです。

現代医学的鍼灸・中医学的鍼灸・経絡治療などを並行して勉強すると、特に迷いが生じやすいです。

最も高次なレベルでは違った治療法でも統合されるはずですが、その途中では矛盾点が生じることがあります。

最初は一つの治療法に絞って徹底的に勉強していった方が良いと思います。

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前回治療効果が打ち消されることがあるという事をお伝えしました。

その予防としては、患者さんの自律神経の状態を確認する必要があります。

交感神経優位の場合では、数脈・高血圧・動悸・不眠などの症状があります。

交感神経優位の方には第4指(手足)井穴を使わないようにします。

副交感神経優位の場合では、遅脈・低血圧・眠気・喘息などの症状があります。

副交感神経優位の方には百会や第4指以外の井穴を使わないようにします。

特に自律神経に対し強い効果がない経穴に関しては、あまり気にしなくて良いと思います。

寒熱に関しては、更年期障害・関節リウマチなどで冷えと熱の症状が混在している寒熱挟雑で打消しが起こりやすいです。

いくら足の冷えを訴えていても、ホットフラッシュや強い関節の炎症がある場合は温灸など温補作用の強い治療は避けた方が良いです。

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ある経穴を使って治療した効果が、別の経穴によって打ち消されることがあります。

幾つかのパターンがありますが、代表的なものをお伝えします。

例えば交感神経優位になっている時に百会に刺鍼をすると、正常な状態に近づくとします。

それに対し、顖会など交感神経優位の方向へ向かう経穴へ刺鍼すると逆に交感神経優位の方向へ近づきます。

これが自律神経効果の打ち消しです。

井穴では第4指を副交感神経優位、それ以外は交感神経優位の時に使いますが、これらの経穴を使うときも方向性を意識する必要があります。

もう一つの例は、鍼を使い清熱作用を提供する経穴・手技を使うとします。

その時あわせて温補法(温灸など)をすると、寒熱の方向性が逆になり、清熱作用が得られなくなるという現象が起きます。

これは寒熱の打消しです。

もしある経穴に治療を行ない、体の状態が良くなったのに、治療をしている途中で状態が悪くなった場合は、効果が打ち消されている可能性があるので確認をする必要があります。

次回は治療効果の打消しを予防する方法をお伝えします。

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以前のメールマガジンで治療効果の判定について、整形外科疾患では理学テストや可動域・筋力テスト、内科疾患の場合は脈診・腹診・背甲診での変化、婦人科疾患では腹診で少腹急結・小腹硬満などを見ているとお伝えしました。

それ以外に診断点として圧痛・硬結も取っており、それが何を意味しているのかの解釈も重要です。

整形外科疾患であれば、その疾患と関連している筋肉・靭帯などを考えます。

内科疾患であれば内臓の反射領域を考えます。

そして治療後に圧痛・硬結が消失するのかを観察していきます。

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妊産婦を治療する場合、腹部への刺鍼を避けることと腰仙部への深刺を避けることは言うまでもありませんが、それ以外にも幾つか気を付けることがあります。

一つ目は刺激量です。

出来るだけ弱刺激で治療を行なってください。

二つ目は治療点です。

下す作用のある経穴、合谷・血海などの刺鍼は極力避けて下さい。

三つ目は姿勢です。

妊娠末期の妊婦が仰臥位になると子宮が下大静脈を圧迫して血圧が下がることがあります。

その様な時には座位・側臥位になってもらってください。

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免許を取って間もない場合、「なかなかうまく反応点をとらえられない。」と悩んでいる方が結構いらっしゃいます。

一般的に圧痛・硬結で判断している場合が多いようですが、トリガーポイントの診断を使うとかなり良いポイントが見つけられると思います。

トリガーポイントの診断は1)圧痛、2)索状硬結、3)局所攣縮反応、4)ジャンプサイン(押圧によって逃避反応を起こす)、5)関連痛の出現などによります。

特に索状硬結と局所攣縮反応が重要と考えております。

すじばりを弾くことと、その中にある硬結を探り出すことにより、良いポイントが見つかると思います。

また、陥凹を見つけるのも重要です。

指をスライディングして見つけます。

単に圧痛があるだけで体表上の変化が認められない場合は、あまり効果的なポイントではないかもしれません。

反応点を上手にとらえられるようになるためには多くの患者さんを注意深く診ることとに尽きます。

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洞刺は代田文誌先生が昭和23年頃から始めた治療法で、大変効果的な治療法です。

洞刺は血圧の調整だけではなく、不整脈や気管支喘息の呼吸困難にも有効です。

刺鍼部位は頚動脈洞の部位、内頸動脈と外頸動脈が分岐するところです。

頚動脈洞には圧受容器があり、洞神経・迷走神経・交感神経が分布しています。

また化学受容器である頚動脈小体も存在し、動脈血の酸素分圧の低下で興奮します。


洞刺を安全に行なうために以下の事に気を付けています。

①細めの鍼を使う。

②置鍼は13秒(13拍)程度にする。

③深く刺鍼しない。

 

代田文誌先生が「鍼灸治療の実際」の中で記載されているように、治療は洞刺だけではなく全体治療も重要であることは言うまでもありません。

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鍼灸治療をして思うことは、私の方で腹診・背甲診などを行なって体の状態が改善したと思っていても患者さん側があまり認識していないということが多いことです。

また、私の方で脈診・腹診・背甲診などを行なって体の状態が悪化したと思っていても患者さんは全く気付いていないことが多いことです。

改善したことを伝えないと、治療効果がないと判定され来院しなくなることもありますので、伝えておいた方が良いと思います。

改善した数値(可動域など)を伝えたり、実際に患者さんの体に触れていただいて確認していただいています。

治療間隔が長くなり過ぎて症状が改善しにくくなっている場合も伝えておかないと、治療効果が出ないという認識になってしまう可能性があります。

時間がない・お金がない等の理由で治療間隔を長くしたがる患者さんに対してはそのまま放置してはまずいです。

ベストな治療間隔を提案する一方、無理な場合は自宅での施灸・ストレッチなど代替案を出し、治療効果が持続するような方法を取る必要があります。

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