ある経穴を使って治療した効果が、別の経穴によって打ち消されることがあります。

幾つかのパターンがありますが、代表的なものをお伝えします。

例えば交感神経優位になっている時に百会に刺鍼をすると、正常な状態に近づくとします。

それに対し、顖会など交感神経優位の方向へ向かう経穴へ刺鍼すると逆に交感神経優位の方向へ近づきます。

これが自律神経効果の打ち消しです。

井穴では第4指を副交感神経優位、それ以外は交感神経優位の時に使いますが、これらの経穴を使うときも方向性を意識する必要があります。

もう一つの例は、鍼を使い清熱作用を提供する経穴・手技を使うとします。

その時あわせて温補法(温灸など)をすると、寒熱の方向性が逆になり、清熱作用が得られなくなるという現象が起きます。

これは寒熱の打消しです。

もしある経穴に治療を行ない、体の状態が良くなったのに、治療をしている途中で状態が悪くなった場合は、効果が打ち消されている可能性があるので確認をする必要があります。

次回は治療効果の打消しを予防する方法をお伝えします。

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