妊産婦を治療する場合、腹部への刺鍼を避けることと腰仙部への深刺を避けることは言うまでもありませんが、それ以外にも幾つか気を付けることがあります。

一つ目は刺激量です。

出来るだけ弱刺激で治療を行なってください。

二つ目は治療点です。

下す作用のある経穴、合谷・血海などの刺鍼は極力避けて下さい。

三つ目は姿勢です。

妊娠末期の妊婦が仰臥位になると子宮が下大静脈を圧迫して血圧が下がることがあります。

その様な時には座位・側臥位になってもらってください。

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*五枢会治療セミナー

2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

http://5su.muto-shinkyu.com/

 

免許を取って間もない場合、「なかなかうまく反応点をとらえられない。」と悩んでいる方が結構いらっしゃいます。

一般的に圧痛・硬結で判断している場合が多いようですが、トリガーポイントの診断を使うとかなり良いポイントが見つけられると思います。

トリガーポイントの診断は1)圧痛、2)索状硬結、3)局所攣縮反応、4)ジャンプサイン(押圧によって逃避反応を起こす)、5)関連痛の出現などによります。

特に索状硬結と局所攣縮反応が重要と考えております。

すじばりを弾くことと、その中にある硬結を探り出すことにより、良いポイントが見つかると思います。

また、陥凹を見つけるのも重要です。

指をスライディングして見つけます。

単に圧痛があるだけで体表上の変化が認められない場合は、あまり効果的なポイントではないかもしれません。

反応点を上手にとらえられるようになるためには多くの患者さんを注意深く診ることとに尽きます。

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洞刺は代田文誌先生が昭和23年頃から始めた治療法で、大変効果的な治療法です。

洞刺は血圧の調整だけではなく、不整脈や気管支喘息の呼吸困難にも有効です。

刺鍼部位は頚動脈洞の部位、内頸動脈と外頸動脈が分岐するところです。

頚動脈洞には圧受容器があり、洞神経・迷走神経・交感神経が分布しています。

また化学受容器である頚動脈小体も存在し、動脈血の酸素分圧の低下で興奮します。


洞刺を安全に行なうために以下の事に気を付けています。

①細めの鍼を使う。

②置鍼は13秒(13拍)程度にする。

③深く刺鍼しない。

 

代田文誌先生が「鍼灸治療の実際」の中で記載されているように、治療は洞刺だけではなく全体治療も重要であることは言うまでもありません。

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鍼灸治療をして思うことは、私の方で腹診・背甲診などを行なって体の状態が改善したと思っていても患者さん側があまり認識していないということが多いことです。

また、私の方で脈診・腹診・背甲診などを行なって体の状態が悪化したと思っていても患者さんは全く気付いていないことが多いことです。

改善したことを伝えないと、治療効果がないと判定され来院しなくなることもありますので、伝えておいた方が良いと思います。

改善した数値(可動域など)を伝えたり、実際に患者さんの体に触れていただいて確認していただいています。

治療間隔が長くなり過ぎて症状が改善しにくくなっている場合も伝えておかないと、治療効果が出ないという認識になってしまう可能性があります。

時間がない・お金がない等の理由で治療間隔を長くしたがる患者さんに対してはそのまま放置してはまずいです。

ベストな治療間隔を提案する一方、無理な場合は自宅での施灸・ストレッチなど代替案を出し、治療効果が持続するような方法を取る必要があります。

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五枢会のセミナーでは実技指導を行なっています。

ベーシックセミナーでは解剖学的取穴、マスターセミナーでは手技鍼を中心に実技を行なっています。

2016年度から基礎的な実技指導も追加しました。

そのことにより、セミナー参加者の実技の力が大幅にアップしました。

新しいことを覚えることと同じくらい基礎を固めることが重要であることを痛感しました。

もし実技で伸び悩んでいる場合、基本に立ち返ってみるのはいかがでしょうか?

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前回お伝えしましたように、私は出来るだけ遠隔取穴で治療するようにしています。

なぜなら、遠隔取穴は広範囲に効果がもたらされるからです。

また、局所治療をすると症状が悪化する場合があるからです。

痛みなどを訴えている部位に炎症があると悪化する恐れがあります。

急性の症状で来院した場合や慢性の症状でも急性増悪をした場合は局所治療は控えます。

特に気を付けている疾患としては、急性腰痛・寝違いなどが挙げられます。

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治療をする際には出来るだけ遠隔取穴を用いるようにしています。

その方が広範囲に効果がもたらされ、かつ効果が持続しやすいからです。

しかし、どうしても局所取穴が必要と感じている場合もあります。

それはその部位に筋肉(筋膜)の変化が現れている場合です。

その一つはトリガーポイントです。

トリガーポイントの判定基準として索状硬結が挙げられていますが、この索状硬結が出現している場合はその部位の刺鍼はした方が良いと考えています。

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肥満による健康への問題は糖尿病・高血圧・心臓病などの内科疾患のみならず、変形性膝関節症などの整形外科疾患にも影響を与えています。

以前は肥満の方に食事を減らす・食事の内容を変えるように言ったりしていましたが、その程度で改善することは難しいと感じています。

肥満を改善するのに有名な治療として耳鍼があります。

確かに耳鍼をすると食欲が減少する方は多いです。

しかし、食欲が減っても以前と同じくらい食べてしまうという方も結構多いです。

最近は痰飲を改善する治療を取り入れて、効果が出て来ています。

患者さんからは、「油だけでなく水も関係あったのですね。」とか、「むくみが取れて、顔が小さくなってびっくりしました。」などと感想をいただいています。

他にも取り組もうとしていることがあります。

もし結果が出たら報告します。

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今年の全日本鍼灸学会学術大会は6月10日・11日に東京大学で開催されました。

その中で印象に残ったのはパーキンソン病の治療についてです。

明治国際医療大学の福田晋平先生は歩行障害に対し頭皮鍼療法、筋強剛に対し運動鍼、振戦や前傾姿勢にはパルスなどを行なって治療されているとのことで、大変参考になりました。

パーキンソン病の治療で有名なM先生は、パーキンソン病は交感神経優位であると断言していらっしゃいましたが、そこに疑問を感じました。

私自身、実際の治療で副交感神経優位を改善する治療で、フローズンゲイト(すくみ足)と筋固縮を何度も改善させています。

また、他の鍼灸師の中にもM先生のおっしゃる通りに交感神経優位状態を改善する治療を行なったら悪化したと報告している人もいらっしゃいます。

気管支喘息=副交感神経優位、高血圧=交感神経優位のように単純に分けられない病態なのかもしれません。

パーキンソン病については新しい情報があればまた報告します。

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患者さんでゴルフ・テニスなどのスポーツをしていて、腰・首・肘などに複数の痛みを訴えていたり、なかなか筋力がつかない方を診たことはないでしょうか?

この様な方にそれぞれの治療(テニス肘・腰痛など)を行なってもなかなか改善しない場合も多いと思います。

こういうケースは脾虚証であることが多いと思います。

典型的な場合は胃もたれ・食欲不振・下痢などの症状を訴えますが、軽症ではあまり自覚症状がないことも多いです。

筋肉の栄養・弾力性の低下があれば脾虚証と考えて良いと思います。

また脾虚証の場合、痰飲を伴っていることも多いです。

脾虚証の治療だけで改善しない場合は痰飲の治療も必要です。

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