患者さんの主訴・副訴を治療することは当然のことですが、更に患者さんが全く気付いていない身体所見をこちらが見つけて治療していくことが治療効果アップ・原因治療につながることは少なくありません。

特にアライメントの異常(肩の内旋・内反足・O脚・股関節屈曲拘縮・脊柱の歪みなど)を改善させると今まで改善しなかった症状が速やかに改善することがあります。

その他、首のコリ・便秘・利尿なども改善ポイントとなります。

患者さんの主訴・副訴にダイレクトに対処してもうまくいかない場合には、別の観点から身体を見直すと新しい治療ポイントが見つかるかもしれません。

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*五枢会治療セミナー

2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

http://5su.muto-shinkyu.com/

 

頑張って治療しても、なかなか改善しない時があります。

どんな場合があるのかお伝えしたいと思います。

1)治療穴が違う

診断が違っている場合が多いです。

ある症状に対し複数の証が考えられる場合、別の証を考慮します。

2)刺激量が少ない

鍼が細過ぎる・浅過ぎる・施灸壮数が少ない等が挙げられます。

3)寒熱を逆にしている

寒熱の誤りは悪化させることもあり、要注意です。

特に虚熱証に対して温補法を行なっている場合は多く、避けなければいけません(更年期障害・関節リウマチなど)。

4)複数の証が合併している

1つの証を治療しただけでは改善しない場合もあります。

脾虚証+腎虚証+瘀血証などは良く見られます。

5)患者さんの治癒力が弱い

超虚証の場合です。

自宅施灸や漢方薬の併用が望ましいです。

6)重症の病気

鍼灸師の力量に応じて対応して下さい。

五枢会では難病重症攻略セミナーを行なっておりますので、興味のある鍼灸の先生は下記
ホームページをご覧になって下さい。

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患者さんの中にはこちらからの質問に対し期待している答えがないだけではなく、全く関係のないことを長々と話す方がいらっしゃいます。

途中で打ち切るのも失礼だと思い、相槌を打っているとドンドン別の方向に行ってしまいます。

限られた治療時間の中で必要な情報を聞き、それに対して適切な治療を行なうということが出来なくなってしまいます。

このような患者さんが最近来院しましたが、比較的スムーズに治療を行うことが出来ていますのでお伝えします。

まず、必要な情報は問診表に書いていただく。

このタイプの患者さんは色々言いたいことが多いので用紙にも詳しく書いていただけます。

必要な情報をあらかじめ取っているので安心です。

次に治療の時間を3つのパートに分けます。

問診の時間・診断の時間・施術の時間です。

問診の時間には治療に必要なことだけを話していただきます。

診断の時間は神経を集中する必要があるので静かにしていただいています。

他に患者さんが言いたいことがある場合は、施術の時間に話していただきます。

このやり方にして以来、治療がスムーズになりました。

患者さんの悩みを聞くことでストレスの原因が分かり、適切なアドバイスが出来ることもあります。

中には悩みを話すだけでスッキリする方もいらっしゃいます。

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現代医学では症状の原因が明らかでない場合に、特定の疾患を想定して治療を行う-診断的治療-を行なっています。

治療に効果があればその疾患と診断し、効果がなかった場合は、別の疾患の治療を試しながら診断を確定するというものです。

この考え方は東洋医学にも応用できます。

たとえばめまいでは痰飲・肝陽上亢・腎虚・気血両虚など複数の病証が原因で起こると考えられています。

どの病証か確定できない場合、まず痰飲の治療を行ないます。

改善すれば、病証は痰飲であったと考えることが出来ます。

もちろんその前に舌診・脈診・腹診などを行ない診断することは言うまでもありません。

しかし診断をしても分かりにくい場合には有用です。


実際の臨床では症状が教科書的ではない(すべての症状がそろっていない・複数の病証が合併している)ことも多いです。

その様な時に何となく適当に治療してしまいがちですが、診断的治療を行なうことにより、解決できます。

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関節リウマチの主症状として、関節の腫脹・疼痛・朝のこわばりなどが成書に書かれています。

しかし関節リウマチの患者さんと話していると、教科書以外の症状でも辛いということが分かりました。

「手を完全に握れない」ために、「包丁を使うのが難しい」、「ナイフ・フォークを使うのが難しい」という悩みを持っている方がかなりいらっしゃいます。

患者さんの手を診ると、PIP関節・DIP関節とも変形をしているケースも少なくありません(ヘバーデン結節も合併)。

また、握力が著しく低下しています(女性で10kg以下もめずらしくありません)。

この症状に対して井穴を中心とした治療を行ない、握力アップ・包丁などを握ることが出来るようになっています。

中高年以上の患者さんでは変形性関節症も合併していることを考慮して治療していく必要があります。

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*メールマガジン鍼灸雑記帳のバックナンバー

このメールマガジンのバックナンバーは五枢会ブログで見ることが出来ます。

http://ameblo.jp/5su/

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腰痛患者の多いことは腰痛生涯有病率83%、慢性腰痛有病率23%とのデータから明らかです。

腰痛の鍼灸治療で一番大変なのは急性腰痛、いわゆる「ギックリ腰」です。

激痛を訴えていたり、まともに歩けなかったりとひどい状態で来院することも少なくありません。

その時に困ることは、「理学テスト」・「筋力テスト」が出来ないことです。

的を得た問診が鍵です。

また、急性腰痛では治療する姿位が限られていることも多いです。

制限が多い中でいかに結果を出していくかという事が重要です。

(辛い点は結果を出さないと治療を終了しにくいことです。)

鍼灸師をしている以上、急性腰痛の治療は避けて通れないと言っても過言ではありません。

慢性腰痛では体質傾向(主に脾虚証)と腰椎前弯傾向の改善が重要です。

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五十肩は腱板炎・上腕二頭筋長頭腱炎などの総称ですが、今回はまとめて五十肩とさせていただきます。

五十肩は肩関節の疼痛・運動制限が主な症状ですが、完治するまで半年~1年、下手すると2年位かかります。

出来れば予防したり、軽症のうちに治したいものです。

五十肩になり易い骨格的歪みとして肩の内旋があります。

猫背の方に多い歪みです。

肩が内旋した状態で上肢を拳上すると第2肩関節のところで衝突(インピンジメント)が起こり、摩擦が生じやすくなるためです。

したがって不良姿勢の治療が五十肩の予防と本治法になります。


8月25日(日)に不良姿勢・猫背の鍼灸治療のセミナーを行ないます。

骨格的に固まっている頑固な猫背の治療に興味のある先生は下記案内をご覧下さい。

http://muto-shinkyu.biz/lp/nekoze/

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頚腕症候群というあいまいな表現にぴったりの患者さんに時々遭遇します。
肩関節がやや内旋傾向になっていて、斜角筋・小胸筋の緊張が強い。
肩関節の軽い可動域制限がある。
そうかといって胸郭出口症候群というほどでもないし、五十肩というほど肩関節周囲の炎症や強い運動制限があるという事もない。
頸肩腕症候群という診断名以外に考えられない。
この様な方の治療は先程挙げた症状-斜角筋・小胸筋の緊張や肩関節の可動域制限を改善する治療を行なっています。
なぜ頸肩腕症候群が発症するかですが、頸椎の変形・椎間狭小など頸椎に問題がある場合が結構あります。
また、不良姿勢を伴っていることも少なくありません。
肩関節が内旋している、いわゆる猫背です。
軽い猫背は広背筋の筋力トレーニングで改善します。
しかし、骨格的に固まっている頑固な猫背は筋力トレーニングだけでは無理です。

 

骨格的に固まっている頑固な猫背の治療に興味のある先生は下記案内をご覧下さい。
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鍼灸治療には多くの適応症があります。

しかし私はそれらを同等としてとらえていません。

薬を使うと簡単に改善する症状もあれば、現代医学で全く治療法がないものもあります。

現代医学で全く治療法がないもの・治療法があっても副作用が問題になるものに対しては鍼灸治療は価値があると考えています。

例えば緊張型頭痛に対し、消炎鎮痛剤は有効です。

頭痛の頻度が年に1回位なら良いのですが、毎日のように頭痛がある患者さんにとって消炎鎮痛剤を頻繁に服用するのは大変なことです。

胃の不調が続いたり、出血しやすくなったりしている人もいます。

この様な患者さんはかなり多くいらっしゃると考えています。

頭痛の有病率は約40%で、緊張型頭痛は22.4%です。

その中で、いつも寝込む人は4%、時々寝込む人が30%、寝込まないが支障が大きい人が40%を占めています。

「鎮痛剤の常用を何とか止めたい」、「寝込んだりすることのない様にしたい」という要望は強いです。

頭痛に鍼灸治療が効果的であるという事を知らない患者さんはまだまだ多いです。

頭痛と首のコリに対する効果的な治療法のセミナーを8月4日(日)に行ないます。
ぜひこのセミナーで頭痛の治療を習得し、慢性頭痛で悩んでいる患者様に効果的な治療を提供して下さい。

→ http://5su.muto-shinkyu.com/category/2014712.html

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頭痛の患者さんでは首のコリが強い方が少なくありません。

緊張型頭痛ではコリ自体が痛みの原因と考えられています。

一般的にコリが強い時にその部位を暖めることが主流となっているようです。

しかし、頭痛においてコリが強い部位を暖めると、むしろ痛みが強くなってしまう場合があります。

その原因は血管の拡張が考えられます。

片頭痛や片頭痛以外の血管性頭痛(風邪・二日酔いなど)では、患部を暖めると血管が拡張し、痛みが増悪します。

また、緊張型頭痛と診断されている場合でも、実際は混合型(緊張型+血管性)の場合もあります。

したがって首を暖める治療は極力避けた方が良いと思います。

また、全体治療においても温補法を主体にしていくと頭痛自体が改善しにくいことが多いです。

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