4.5畳の恋人。 -6ページ目

夏子の専属シェフ

間取図

仕事が深夜になることはザラ。
そんな仕事をしている俺にとって、
ひとつ悩みがある。

自由な時間がない?
睡眠時間が少ない?
ワーカーホリックになりつつある?


いやいや、
そんな小さい悩みじゃありません。


「ただいま~」

夏子 「……(´Д`)」

「ど、どうした?」

夏子 「……腹減った(´Д`)

「食材買っておいたじゃん。卵もサンマもキャベツも」

夏子 「食材あっても食べられないでしょ……」

「え……」



夏子 「夏子、料理できないの知ってるでしょ!!!!

俺 「……(´Д`)




夏子 「夏子のこと好きなら作って!!」

「……なにを食べたいですか?」



夏子 「焼肉♪

俺 「家にある食材すら把握してないだろ



夏子 「夏子いじめないで」

「でもさ、俺が帰るまで何も食べないのつらいでしょ?」

夏子 「つらいよ」

「……」


この日より、毎日、晩御飯を作ってから
出勤するようになりました……(´Д`)。


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律子とあの事件を振り返る

間取図

会社でいつもインターネットメッセンジャーを使っている俺は、
私生活でもよくメッセンジャーを使用する。

友だち、家族、元カノ、仕事仲間……。
そのメンバーは多種多様だ。


元同僚の律子とも、たまにメッセンジャーでチャットをする。
まあ、たいした内容は話さないけれど。

俺とは逆に、夏子はメッセンジャーを使わない。
自分がオンラインであることを、誰にも知られたくないようだ。
オンラインになることで、話しかけられるのが面倒というのが理由だ。
なので、夏子はメッセンジャーに登録されてはいるものの、
夏子がオンラインになることはない。

まあ、夏子とは並んでパソコンやってるから
横を向いて話すのが一番早い。


メソセンジャー

律子の発言: ごめん!

勇太郎の発言: 何が?

律子の発言: あなたのことメタボリックって言ったわよね?

こちらを参照


勇太郎の発言: ああw

律子の発言: 傷ついた?

勇太郎の発言: 傷ついてないけど……。

律子の発言: ないけど?

勇太郎の発言: また思い出して死にたくなった……。


律子の発言: やっぱ傷ついたよね♪

勇太郎の発言: そこに音符マークはおかしいから。




律子の発言: でも……何もしてないんだよね?

勇太郎の発言: 記憶が疑わしいのかい!!

律子の発言: うん。

勇太郎の発言: してないしてない……と思う。

律子の発言: じゃあしてない。そういうことにしとこう♪



勇太郎の発言: 隣で夏子が Mac してるの知ってての発言か? 



律子の発言: でもあの子、熱しやすくさめやすいタイプよ。

勇太郎の発言: 熱しやすく、冷めにくいよ夏子は。

律子の発言: そうかしら?


勇太郎の発言: 熱しやすく、冷めにくいから……いつも暴走するの(´Д`)


律子の発言: でもどちらにしても……惚れたもんの負けよ♪

勇太郎の発言: 惚れてしまって困ってます……(´Д`)



律子の発言: でも、友だち同士でもキスくらいいじゃないね?
勇太郎の発言: だから隣でパソコンしてるの夏子。俺、殺されるよ?


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犬と猫のトイレ事件

間取図

この4.5畳の部屋に住んでいることは、
夏子の家族(父・母・兄・姉)は知らないが、
俺の家族(父・母・兄・妹)は知っている。

ちゃんとした鉄骨マンションでありながら、
4.5畳というイメージから、俺の家族には
“かなり貧乏な生活”をしていると思われている。




なので、たまに実家から食料が届く……。



「ちゃんとご飯食ってんの~?」

「食ってる食ってる」

「またフライドチキンばかり食ってるんじゃなくて?」

「肉も食ってるけど野菜も食ってるよ」

「……なんかフライドチキン以外のもの送るから」

「ありがたいけど、無理しなくていいからね」



母 「アンタ、野菜送んないとフライドチキンばかり食ってるじゃないの!!
俺 「なぜ肉といえばフライドチキンなんだよ!!




「なんか送るから」

「ありがとう。でも、気にしなくていいよ。健康だから」

「宅配便で送るけど、夏子ちゃんいつも家にいるんでしょ?」

「明日から建築の仕事で、施主(クライアント)と打ち合わせでいないときもあるっぽい」



母 「そう。じゃあ荷物を玄関に置いてってもらえるようにするから
「そんなことできんの?」



……3日後。



トゥルルルルルルルル♪


「はい……あ、夏子? どうした? まだ会社だよ俺」

夏子 「……あのさ、勇太郎のお母さんから荷物届いたの」

「お、きっと食い物だ」

夏子 「いや、それはすごく嬉しいんだけど……」

「なによ」

夏子 「玄関の前に荷物置いてあってさ……」

「あ~、なんか不在のときは宅配業者さんにお願いするとか言ってたな」


夏子 「……箱になんて書いてあったと思う?」

「ハァ? 意味がわかんない」

夏子 「箱にね、勇太郎のお母さんがマジックで大きく書いてあるのよ」

「なんて?」




中に“犬と猫のウンチ吸い取り砂”が入っています。
よろしくお願いします。


俺 「……(´Д`)




夏子 「……」

「……そ、そうか」

夏子 「……どういうこと?」


俺 「あはは……ウチの母親、天然というか、豪快というか……


夏子 「でさ、中身なんだったと思う?」

「え……野菜とかかな?」


夏子 「……クロレラの粒100,000粒
俺 「じ、じゅうまんつぶ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



夏子 「……いや、ありがたいけどね……でも……」

「……(´Д`)」

夏子 「……(´Д`)」



……母親に電話。



「荷物、ありがとう……嬉しいよ」



母 「アンタ、フライドチキン食うんだろうから、それ飲んで相殺しなさい



「う、うん。ありがとう。でもさ……箱に書いてた言葉は何?」

「なんのこと?」

「犬と猫のウンチの砂がどうこうって……」


母 「ああ、そう書けば、外に置いてあっても
          ドロボーが持って行かないでしょ♪



……(´Д`)


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※本来、宅配業者は玄関の前に荷物を置いていくことはしません。
また、それにより荷物が紛失しても、配送業者は保障しないとのことです。
 

まだまだ浮気調査

間取図

まだまだ言われ続けています……。
浮気の誤解を解くのは至難の業です……。



夏子 「……(゜Д゜)
俺 「……(´Д`)




夏子 ねえねえ、本当は何してた?(´ー`)

「?」

夏子 「怒んないからさ。何してた?(´ー`)」

「……何もしてないから、何もしてないとしか言えないよ」

 

夏子 「怒んないから言ってみ!!(゜Д゜)
俺 「怒りながら言うなよ
(´Д`)



夏子 「……ただ酔っ払って寝ただけ?」

「そう、その通り。フトンだって敷いてなかったでしょ?」

夏子 「……チューしたよね?」

「してない」

夏子 「だっこしたりさ」

「してない」



夏子 「しないはずないんじゃああああ!!(゜Д゜)
俺 「何かしててほしい言い草だな(´Д`)




夏子 「……わかった信用する」

「……まあ、誤解されても仕方ない。部屋に入れたのは俺が悪いから」

夏子 「……」

「ごめんな……」

夏子 「……」

「俺、浮気はしないよ」

夏子 「あたりまえでしょ!!!!!!!!!!!!」

「……もし浮気したらどうなんの?」



夏子 「大変なことになるよ!!!!!!!!!!!(゜Д゜)
「ど、どんなことに?」



夏子 「職場わかってんだから入り口で待ち伏せする」

「……そ、そうか(´Д`)」


夏子 「勇太郎よりもまずオンナを殺す!!
俺 「お、おいおい……(´Д`)




夏子 「覚悟して浮気してね(゜Д゜)」
俺 「その目はやめて……(´Д`)



夏子は、過去に何度か浮気をされた経験がある。
しかも、浮気以上に苦痛な経験をしている。
それは後々語るとして、今回は俺の軽率な行動が原因だ。
そこは、やはり反省しなくてはならない……そう思った日だった。


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夏子の帰還

間取図


……やばい。


夏子 「それで……どうして一緒に寝てんの?(゜Д゜)


「……いや、飲んでてさ、気がついたら寝てた」

律子 「……」

夏子 「……(゜Д゜)」

「いや、ただ一緒に寝てただけ」


夏子 「それが問題なんでしょうが!!!!!!!!!!!!!!(゜Д゜)


「ああああ、変な意味じゃない!!」


夏子 「一緒に寝てただけで変な意味なのよ!!(゜Д゜)


律子 「ごめんなさい、本当に何もないんですよ。飲んで気がついたら熟睡ですから」

夏子 「……(゜Д゜)」

「……ほんとなの。家に人をあげたのは悪い。でも何もしてない」

夏子 「……(゜Д゜)」


ピンポ~~~ン♪


俺 「あっ、誰かな? 出ないと♪
夏子 「いい!! 夏子出るから!! そこいなさいっ!!(゜Д゜)


「……はい」


ガチャリ。


夏子 「何ですか?(゜Д゜)

係員 「あっ、あ……成瀬さん……ですね? ガ、ガスの点検きました~」

夏子 「……(゜Д゜)

係員 「……!? き、今日の11時と約束されてたかと」

夏子 「……どうぞ(゜Д゜)

係員 「お、おじゃまします。すぐ終わりますんで……」

夏子 「……(゜Д゜)



係員 「……ああっ(´Д`)
↑流れる空気の読み込み完了。


夏子 「……で、本当はなんかしてたんでしょ?(゜Д゜)


俺 「いや、ほんと、何もない。お酒買ってきて……
律子 「カンパイして雑談して……
俺 「いつの間にか夜中になって……
律子 「気がついたら寝ていました



夏子 「あら? いやに二人の息がシンクロしてるじゃない(゜Д゜)


係員 「……(´Д`)

「それはいいがかりだよ。何もしてないといったらしてない」

律子 「飲んで酔っ払って泊まった私が軽薄でした。ごめんなさい」



夏子 「あたりまえでしょ(゜Д゜)



律子 「……ちょっとおかしくないですか?
俺 「!!!!!!!!!!!


夏子 「ハァ?(゜Д゜)


律子 「彼氏が言うことを信じられないのはおかしくないですか?」

係員 「……(´Д`)

夏子 「アンタ勇太郎のこと誘惑してるんでしょ!? 魂胆ミエミエ!!(゜Д゜)」



律子 「ハァ!? こんなメタボリックいらないわよ!! 帰る!!

メ、メタボ……(´Д`)



夏子 「何勝手に帰るのよ!! 待ちなさいよ!!



「まあまあ、いいからいいから。今日用事があるって言ってたしさ」

夏子 「あのオンナのこと詳しいのね!!」


係員 「……とりあえずガス漏れてないみたいです(´Д`)
夏子 「はい、ご苦労!! 
勇太郎じっくり話し聞くからね!!(゜Д゜)


係員 「お邪魔しました……」


夏子 「言い逃れできないよ!! 朝まで女といたのよ? ガス屋も見てんだから!!

 係員 「……(´Д`)


夏子 「なんかもう!! すべて崩れてく!!」
俺 「夏子、興奮しすぎだよ。おかしなこと言ってるよ


夏子 「うわああああああああああああん」

「悪かった。何もしてないけど、人ここに呼ぶの嫌なんだよな。ごめんな」



係員 「……お、お邪魔しました(´Д`)


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内緒で律子がやってきた

間取図


元同僚の律子が家にやってきた……。

律子は、前にいた会社の同僚のなかでも
特に親しく飲んだり食ったりし合った仲だ。

やや強引なため……
夏子が翌日まで実家に帰っているため……
とうとう律子の「家に行ってみたい」リクエストを
断れずに呼んでしまった……。


律子 「おじゃましまーす♪」

「ま、あがって……」



律子 「ひぐぬっ!!
俺 「ケンシロウの敵すら叫ばない驚き方だな



律子 「これちょっとひどいでしょ~~。ここに二人?」

「うん……」


律子 「ど、どこ座ればいい?


「い、いま折りたたみテーブル出すから、そこらへんに座ってちょ」

律子 「……いやあ、それにしても勇太郎クン……この狭さはないでしょ~」

「はは……、彼女によると、現在は1.75畳のスペースはあるみたい」


律子 「スペースじゃなくて隙間でしょソレ(´Д`)


「はは……敷きフトンも頭の部分曲げないと敷けないからね」

フトン

律子 「……会社の仮眠室より狭いやん」

「それ禁句」

律子 「……」

「とりあえずさ、ビールでカンパイしよう♪」

律子 「そ、そうね。目が点になっちゃってビール忘れてたわ」



カンパーイ♪



「……プハーーー!! うまい♪」

律子 「ところでさ、彼女とはうまくいってるの?」

「あ、うん。順調順調♪」

律子 「ケンカとかしないの?」

「するよそりゃあ」

律子 「こんな狭い部屋で険悪なムードになったら最悪よね~」



俺 「うん。だから、夏子が悪くても俺が謝ることにしてる
律子 「あはは♪ それは重要重要」



「怒ってる人に怒りをぶつけたところで、また怒りを呼ぶだけ」

律子 「オトナや~ん!!」


俺 「4.5畳の狭い部屋に二人だから……俺が夏子を理解してやらないとね
律子 「エライ! オトナになったね♪ ジャンジャン飲もうっ♪」



……3時間後。



俺 「夏子なんて理解なんかできるかバカ!!!!!!!!!!!!
律子 「そうだそうだ!! ハッキリ言ってやんなきゃダメよ!!」


「着物買ってやったのに1度しか着ないしよぉ~!!」

律子 「ひどい!! 男にとっては着て欲しいものよね~!!」

「ファイナルファンタジーも買ってやったのに開封すらしない!!」

律子 「なんのために買ったのよって感じよね!!」

「ヘッドフォンしながら歌われたらヘッドフォンの意味ないだろ!!」

律子 「素人のオンチな歌なんて聴きたくないわよね~!!」

俺 「そ、それ言いすぎ(´Д`)



……2時間後。



俺 「あのオンチ度はノーベル賞モノだね
律子 「カラオケでひとりで歌って欲しいわね……」



「……んあ? いま何時だ?」

律子 「……しんな~い」

「……オンチオンチと…………んあ~3時……夜中の3時だ」

律子 「あそー……」

「………」

律子 「…………」


Zzzzzzzzzz…………


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4.5畳に住む法律

間取図


夏子
「この部屋ね、すごく狭いよね」

「狭いね」

夏子 「だからね、けっこう無法になるじゃない?」

「どういうこと?」


夏子 「狭い部屋なのに勇太郎が好き勝手するじゃない?
俺 「ええええええええええ!!



夏子 「だから法律決めたいの」

俺 「けっこう、すでに夏子の見えない法律で縛られている気がするけど

夏子 「ハァ? お尻ひねるよ?」

「……どんな法律なの?」

夏子 「そうねぇ……とりあえず……」


・ご飯は勇太郎が作る
・ゴミ捨ては勇太郎がする
・虫は勇太郎が捕まえる
・洗濯物は勇太郎がランドリーにもっていく



「これさ……」

夏子 「ん? 文句あるの?」

俺 「この法律、俺、すでに守ってるわ



夏子 「最近洗濯してないじゃない!! たまってんのよ」

「んなこと言ったって、仕事から帰るの遅いしさ……」

夏子 「厳しいっていうこと?」

「もうちょっとユルくしてほしいな♪」

夏子 「じゃあ……これは?」


・ご飯は料理が上手な人が作る
・ゴミ捨ては朝最初に家から出る人が出す
・虫は男が捕まえる
・洗濯物は勇太郎がランドリーにもっていく



俺 「言い方だけ変わったようだな


夏子 「そう?」


俺 「しかもランドリーは俺ってそのままじゃん!!



夏子 「夏子、自宅で作業はしているけれど、締め切りに追われる仕事なの」

「まあ、知ってるよ」

夏子 「だから、やりたくてもできないのよ」

「……そうだな。俺の理解が足りなかったかもしれない」

夏子 「ほんと? わかってくれたんだ♪ 嬉しいっ♪」

「なんだかんだ言っても気がついたら料理とかやっちゃうしな♪」

夏子 「4.5畳の狭い部屋に二人で住む法律は必要よ♪ じゃあこれは?」


・PSPを夏子に買う
・Nintendo DSを夏子に買う
・デジカメを夏子に買う



俺 「法律じゃなくて納税だろコレ(´Д`)


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友だち呼んでみたい

間取図


元同僚の律子とケータイで会話中……。


「俺んち!? 狭いよ……」

律子 「え~でも行ってみたい。麻布十番だよね?」

「うん、そうだけどさ」

律子 「今度行きますよ♪ 来週とかどう?」

「う~ん、考えとこうかな♪ 麻布十番でお茶ならいいよ」

律子 「家に行きたい。どんな部屋か見たい」

「あははは、彼女がOKしてくれたらね」

律子 「楽しみにしてる♪」



……そして。




俺 「あのさ……ここに友だち呼んでいいかな?」

夏子 「呼んだら殺すよ?
俺 「そっすヨネ♪




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テレビ騒動

間取図

4.5畳の部屋……娯楽といえば、パソコンがあるくらい。
というかパソコンがあれば結構楽しいのだけれど……
やっぱりテレビが欲しい!!


夏子 「プレステ2も欲しい!!
俺 「それ買うの俺だろ?


夏子 「あたりまえじゃん♪ 夏子、お金ないの」


俺 「勇太郎、お金ないの
夏子 「殺すよ?



「そ、それよりさ、テレビ置く台ないよね」

夏子 「テレビ台あるじゃん」

「……フトン置き場になってるやん」


夏子 「はうあ!!
俺 「俺の真似かよ


夏子 「じゃあ、夏子が東急ハンズで買ったアクリルの板を台にするよ」

「そんなのあんの?」

夏子 「うん、建築してるといろいろ模型とか作るときに必要なのよ」

「よし、それはまかせた!!」



ということで、テレビを……
なぜかプレステ2付きで購入。


テレビ


「……感無量だな」

夏子 「とうとうこの家にちゃんとしたテレビがきたのね」


俺 「部屋は激しく狭くなったけどな


夏子 「この広さだと居住スペースは約1.75畳、つまり2.88平米ね」
俺 「そ、そうか……狭さを再確認しなくていいぞ



夏子 「事実だもの」

「と、とにかくスイッチつけるぞ?」

夏子 「うん♪」

「スイッチポン♪」


ザーーーーーーーーーーーー。


「……」

夏子 「……」


ザーーーーーーーーーーーー。
ザーーーーーーーーーーーー。



「……」

夏子 「……」


ザーーーーーーーーーーーー。
ザーーーーーーーーーーーー。
ザーーーーーーーーーーーー。



「……」

夏子 「……」



俺 「アンテナの線忘れてた!!!!!!!!!
夏子 「げっ!!!!




「どうした?」


夏子 「この部屋、テレビのアンテナ線きてないよ
※正式名称はテレビアウトレット



「マジかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

夏子 「マジマジ。すごいでしょ?」

「すごくない。むしろヘコむ事実だよ(´Д`)」


夏子 「なんで? 夏子、プレステ2できるからいいじゃん?
俺 「そういう魂胆か!!



夏子 「夏子の幸せは勇太郎の幸せでしょ?」

「そ、そうだけど。じゃあ俺の幸せは夏子の幸せ?」


夏子 「夏子が幸せだと勇太郎が幸せ。なら勇太郎はいま幸せでしょ?
俺 「とんちですか?(´Д`)


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ついに大家からの苦情

間取図

テュルルルルルルルル♪
テュルルルルルルルル♪



俺 「おおおっ!! IP電話を導入してからはじめての電話だ!!
夏子 「いや~ん、嬉しいね♪ でも誰かしら?



ガチャ


夏子 「はい、成瀬です。……あ、はい! いつもどうも~♪」


……5分ほど会話。



「誰から電話!? ご両親?」
夏子 「……大家さん



「えっ? どんな話?」



夏子 「……夏子が夜中にドンチャン騒ぎしてうるさいって
俺 「はうあ!!



夏子 「こないだの掃除機のときだわ……」

「ドンチャン騒ぎはしてないよな……」



夏子 「友だち呼んで大宴会してるって……
俺 「……4.5畳でどうやって大宴会しろと?




夏子 「静かにしてくれと、隣から苦情がきたみたい」

「……まあ、掃除機使ったの夜中だったからな」

夏子 「……鉄骨なのに、隣との壁が薄いのよここ」

「まあ、同棲してるの大家さんにバレなかっただけでもよしとするか」

夏子 「隣に住んでいるの女性なんだけど、いつもヘビメタ聴いてるのよ」

「あ、実は知ってた(笑)。壁の向こうから聴こえてきてるし」



夏子 「あっちだってうるさいじゃん!! なんだか腹が立ってきた!!



「まあ、ここで大家に苦情言っても、仕返しとしか思われないよ」



夏子 「男の声が聞こえてうるさいとか言ってやろうかしら!!
俺 「まさにココの部屋だから言うのヤメヨ(´Д`)


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