夏子の専属シェフ
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
仕事が深夜になることはザラ。
そんな仕事をしている俺にとって、
ひとつ悩みがある。
自由な時間がない?
睡眠時間が少ない?
ワーカーホリックになりつつある?
いやいや、
そんな小さい悩みじゃありません。
俺 「ただいま~」
夏子 「……(´Д`)」
俺 「ど、どうした?」
夏子 「……腹減った(´Д`)」
俺 「食材買っておいたじゃん。卵もサンマもキャベツも」
夏子 「食材あっても食べられないでしょ……」
俺 「え……」
夏子 「夏子、料理できないの知ってるでしょ!!!!」
俺 「……(´Д`)
」
夏子 「夏子のこと好きなら作って!!」
俺 「……なにを食べたいですか?」
夏子 「焼肉♪」
俺 「家にある食材すら把握してないだろ」
夏子 「夏子いじめないで」
俺 「でもさ、俺が帰るまで何も食べないのつらいでしょ?」
夏子 「つらいよ」
俺 「……」
この日より、毎日、晩御飯を作ってから
出勤するようになりました……(´Д`)。
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律子とあの事件を振り返る
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
会社でいつもインターネットメッセンジャーを使っている俺は、
私生活でもよくメッセンジャーを使用する。
友だち、家族、元カノ、仕事仲間……。
そのメンバーは多種多様だ。
元同僚の律子とも、たまにメッセンジャーでチャットをする。
まあ、たいした内容は話さないけれど。
俺とは逆に、夏子はメッセンジャーを使わない。
自分がオンラインであることを、誰にも知られたくないようだ。
オンラインになることで、話しかけられるのが面倒というのが理由だ。
なので、夏子はメッセンジャーに登録されてはいるものの、
夏子がオンラインになることはない。
まあ、夏子とは並んでパソコンやってるから
横を向いて話すのが一番早い。
![メソセンジャー](https://stat.ameba.jp/user_images/a3/11/10010921202.jpg?caw=800)
律子の発言: ごめん!
勇太郎の発言: 何が?
律子の発言: あなたのことメタボリックって言ったわよね?
※こちらを参照
勇太郎の発言: ああw
律子の発言: 傷ついた?
勇太郎の発言: 傷ついてないけど……。
律子の発言: ないけど?
勇太郎の発言: また思い出して死にたくなった……。
律子の発言: やっぱ傷ついたよね♪
勇太郎の発言: そこに音符マークはおかしいから。
律子の発言: でも……何もしてないんだよね?
勇太郎の発言: 記憶が疑わしいのかい!!
律子の発言: うん。
勇太郎の発言: してないしてない……と思う。
律子の発言: じゃあしてない。そういうことにしとこう♪
勇太郎の発言: 隣で夏子が Mac してるの知ってての発言か?
律子の発言: でもあの子、熱しやすくさめやすいタイプよ。
勇太郎の発言: 熱しやすく、冷めにくいよ夏子は。
律子の発言: そうかしら?
勇太郎の発言: 熱しやすく、冷めにくいから……いつも暴走するの(´Д`)
律子の発言: でもどちらにしても……惚れたもんの負けよ♪
勇太郎の発言: 惚れてしまって困ってます……(´Д`)
律子の発言: でも、友だち同士でもキスくらいいじゃないね?
勇太郎の発言: だから隣でパソコンしてるの夏子。俺、殺されるよ?
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犬と猫のトイレ事件
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
この4.5畳の部屋に住んでいることは、
夏子の家族(父・母・兄・姉)は知らないが、
俺の家族(父・母・兄・妹)は知っている。
ちゃんとした鉄骨マンションでありながら、
4.5畳というイメージから、俺の家族には
“かなり貧乏な生活”をしていると思われている。
なので、たまに実家から食料が届く……。
母 「ちゃんとご飯食ってんの~?」
俺 「食ってる食ってる」
母 「またフライドチキンばかり食ってるんじゃなくて?」
俺 「肉も食ってるけど野菜も食ってるよ」
母 「……なんかフライドチキン以外のもの送るから」
俺 「ありがたいけど、無理しなくていいからね」
母 「アンタ、野菜送んないとフライドチキンばかり食ってるじゃないの!!」
俺 「なぜ肉といえばフライドチキンなんだよ!!」
母 「なんか送るから」
俺 「ありがとう。でも、気にしなくていいよ。健康だから」
母 「宅配便で送るけど、夏子ちゃんいつも家にいるんでしょ?」
俺 「明日から建築の仕事で、施主(クライアント)と打ち合わせでいないときもあるっぽい」
母 「そう。じゃあ荷物を玄関に置いてってもらえるようにするから」
俺 「そんなことできんの?」
……3日後。
トゥルルルルルルルル♪
俺 「はい……あ、夏子? どうした? まだ会社だよ俺」
夏子 「……あのさ、勇太郎のお母さんから荷物届いたの」
俺 「お、きっと食い物だ」
夏子 「いや、それはすごく嬉しいんだけど……」
俺 「なによ」
夏子 「玄関の前に荷物置いてあってさ……」
俺 「あ~、なんか不在のときは宅配業者さんにお願いするとか言ってたな」
夏子 「……箱になんて書いてあったと思う?」
俺 「ハァ? 意味がわかんない」
夏子 「箱にね、勇太郎のお母さんがマジックで大きく書いてあるのよ」
俺 「なんて?」
中に“犬と猫のウンチ吸い取り砂”が入っています。
よろしくお願いします。
俺 「……(´Д`)」
夏子 「……」
俺 「……そ、そうか」
夏子 「……どういうこと?」
俺 「あはは……ウチの母親、天然というか、豪快というか……」
夏子 「でさ、中身なんだったと思う?」
俺 「え……野菜とかかな?」
夏子 「……クロレラの粒100,000粒」
俺 「じ、じゅうまんつぶ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
夏子 「……いや、ありがたいけどね……でも……」
俺 「……(´Д`)」
夏子 「……(´Д`)」
……母親に電話。
俺 「荷物、ありがとう……嬉しいよ」
母 「アンタ、フライドチキン食うんだろうから、それ飲んで相殺しなさい」
俺 「う、うん。ありがとう。でもさ……箱に書いてた言葉は何?」
母 「なんのこと?」
俺 「犬と猫のウンチの砂がどうこうって……」
母 「ああ、そう書けば、外に置いてあっても
ドロボーが持って行かないでしょ♪」
俺 「……(´Д`)」
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※本来、宅配業者は玄関の前に荷物を置いていくことはしません。
また、それにより荷物が紛失しても、配送業者は保障しないとのことです。
まだまだ浮気調査
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
まだまだ言われ続けています……。
浮気の誤解を解くのは至難の業です……。
夏子 「……(゜Д゜)」
俺 「……(´Д`)」
夏子 「ねえねえ、本当は何してた?(´ー`)」
俺 「?」
夏子 「怒んないからさ。何してた?(´ー`)」
俺 「……何もしてないから、何もしてないとしか言えないよ」
夏子 「怒んないから言ってみ!!(゜Д゜)」
俺 「怒りながら言うなよ(´Д`)」
夏子 「……ただ酔っ払って寝ただけ?」
俺 「そう、その通り。フトンだって敷いてなかったでしょ?」
夏子 「……チューしたよね?」
俺 「してない」
夏子 「だっこしたりさ」
俺 「してない」
夏子 「しないはずないんじゃああああ!!(゜Д゜)」
俺 「何かしててほしい言い草だな(´Д`)」
夏子 「……わかった信用する」
俺 「……まあ、誤解されても仕方ない。部屋に入れたのは俺が悪いから」
夏子 「……」
俺 「ごめんな……」
夏子 「……」
俺 「俺、浮気はしないよ」
夏子 「あたりまえでしょ!!!!!!!!!!!!」
俺 「……もし浮気したらどうなんの?」
夏子 「大変なことになるよ!!!!!!!!!!!(゜Д゜)」
俺 「ど、どんなことに?」
夏子 「職場わかってんだから入り口で待ち伏せする」
俺 「……そ、そうか(´Д`)」
夏子 「勇太郎よりもまずオンナを殺す!!」
俺 「お、おいおい……(´Д`)」
夏子 「覚悟して浮気してね(゜Д゜)」
俺 「その目はやめて……(´Д`)」
夏子は、過去に何度か浮気をされた経験がある。
しかも、浮気以上に苦痛な経験をしている。
それは後々語るとして、今回は俺の軽率な行動が原因だ。
そこは、やはり反省しなくてはならない……そう思った日だった。
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夏子の帰還
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
……やばい。
夏子 「それで……どうして一緒に寝てんの?(゜Д゜)」
俺 「……いや、飲んでてさ、気がついたら寝てた」
律子 「……」
夏子 「……(゜Д゜)」
俺 「いや、ただ一緒に寝てただけ」
夏子 「それが問題なんでしょうが!!!!!!!!!!!!!!(゜Д゜)」
俺 「ああああ、変な意味じゃない!!」
夏子 「一緒に寝てただけで変な意味なのよ!!(゜Д゜)」
律子 「ごめんなさい、本当に何もないんですよ。飲んで気がついたら熟睡ですから」
夏子 「……(゜Д゜)」
俺 「……ほんとなの。家に人をあげたのは悪い。でも何もしてない」
夏子 「……(゜Д゜)」
ピンポ~~~ン♪
俺 「あっ、誰かな? 出ないと♪」
夏子 「いい!! 夏子出るから!! そこいなさいっ!!(゜Д゜)」
俺 「……はい」
ガチャリ。
夏子 「何ですか?(゜Д゜)」
係員 「あっ、あ……成瀬さん……ですね? ガ、ガスの点検きました~」
夏子 「……(゜Д゜)」
係員 「……!? き、今日の11時と約束されてたかと」
夏子 「……どうぞ(゜Д゜)」
係員 「お、おじゃまします。すぐ終わりますんで……」
夏子 「……(゜Д゜)」
係員 「……ああっ(´Д`)」
↑流れる空気の読み込み完了。
夏子 「……で、本当はなんかしてたんでしょ?(゜Д゜)」
俺 「いや、ほんと、何もない。お酒買ってきて……」
律子 「カンパイして雑談して……」
俺 「いつの間にか夜中になって……」
律子 「気がついたら寝ていました」
夏子 「あら? いやに二人の息がシンクロしてるじゃない(゜Д゜)」
係員 「……(´Д`)」
俺 「それはいいがかりだよ。何もしてないといったらしてない」
律子 「飲んで酔っ払って泊まった私が軽薄でした。ごめんなさい」
夏子 「あたりまえでしょ(゜Д゜)」
律子 「……ちょっとおかしくないですか?」
俺 「!!!!!!!!!!!」
夏子 「ハァ?(゜Д゜)」
律子 「彼氏が言うことを信じられないのはおかしくないですか?」
係員 「……(´Д`)」
夏子 「アンタ勇太郎のこと誘惑してるんでしょ!? 魂胆ミエミエ!!(゜Д゜)」
律子 「ハァ!? こんなメタボリックいらないわよ!! 帰る!!」
俺 「メ、メタボ……(´Д`)」
夏子 「何勝手に帰るのよ!! 待ちなさいよ!!」
俺 「まあまあ、いいからいいから。今日用事があるって言ってたしさ」
夏子 「あのオンナのこと詳しいのね!!」
係員 「……とりあえずガス漏れてないみたいです(´Д`)」
夏子 「はい、ご苦労!!
勇太郎じっくり話し聞くからね!!(゜Д゜)」
係員 「お邪魔しました……」
夏子 「言い逃れできないよ!! 朝まで女といたのよ? ガス屋も見てんだから!!」
係員 「……(´Д`)」
夏子 「なんかもう!! すべて崩れてく!!」
俺 「夏子、興奮しすぎだよ。おかしなこと言ってるよ」
夏子 「うわああああああああああああん」
俺 「悪かった。何もしてないけど、人ここに呼ぶの嫌なんだよな。ごめんな」
係員 「……お、お邪魔しました(´Д`)」
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内緒で律子がやってきた
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
元同僚の律子が家にやってきた……。
律子は、前にいた会社の同僚のなかでも
特に親しく飲んだり食ったりし合った仲だ。
やや強引なため……
夏子が翌日まで実家に帰っているため……
とうとう律子の「家に行ってみたい」リクエストを
断れずに呼んでしまった……。
律子 「おじゃましまーす♪」
俺 「ま、あがって……」
律子 「ひぐぬっ!!」
俺 「ケンシロウの敵すら叫ばない驚き方だな」
律子 「これちょっとひどいでしょ~~。ここに二人?」
俺 「うん……」
律子 「ど、どこ座ればいい?」
俺 「い、いま折りたたみテーブル出すから、そこらへんに座ってちょ」
律子 「……いやあ、それにしても勇太郎クン……この狭さはないでしょ~」
俺 「はは……、彼女によると、現在は1.75畳のスペースはあるみたい」
律子 「スペースじゃなくて隙間でしょソレ(´Д`)」
俺 「はは……敷きフトンも頭の部分曲げないと敷けないからね」
![フトン](https://stat.ameba.jp/user_images/76/88/10010863324_s.jpg?caw=800)
律子 「……会社の仮眠室より狭いやん」
俺 「それ禁句」
律子 「……」
俺 「とりあえずさ、ビールでカンパイしよう♪」
律子 「そ、そうね。目が点になっちゃってビール忘れてたわ」
カンパーイ♪
俺 「……プハーーー!! うまい♪」
律子 「ところでさ、彼女とはうまくいってるの?」
俺 「あ、うん。順調順調♪」
律子 「ケンカとかしないの?」
俺 「するよそりゃあ」
律子 「こんな狭い部屋で険悪なムードになったら最悪よね~」
俺 「うん。だから、夏子が悪くても俺が謝ることにしてる」
律子 「あはは♪ それは重要重要」
俺 「怒ってる人に怒りをぶつけたところで、また怒りを呼ぶだけ」
律子 「オトナや~ん!!」
俺 「4.5畳の狭い部屋に二人だから……俺が夏子を理解してやらないとね」
律子 「エライ! オトナになったね♪ ジャンジャン飲もうっ♪」
……3時間後。
俺 「夏子なんて理解なんかできるかバカ!!!!!!!!!!!!」
律子 「そうだそうだ!! ハッキリ言ってやんなきゃダメよ!!」
俺 「着物買ってやったのに1度しか着ないしよぉ~!!」
律子 「ひどい!! 男にとっては着て欲しいものよね~!!」
俺 「ファイナルファンタジーも買ってやったのに開封すらしない!!」
律子 「なんのために買ったのよって感じよね!!」
俺 「ヘッドフォンしながら歌われたらヘッドフォンの意味ないだろ!!」
律子 「素人のオンチな歌なんて聴きたくないわよね~!!」
俺 「そ、それ言いすぎ(´Д`)」
……2時間後。
俺 「あのオンチ度はノーベル賞モノだね」
律子 「カラオケでひとりで歌って欲しいわね……」
俺 「……んあ? いま何時だ?」
律子 「……しんな~い」
俺 「……オンチオンチと…………んあ~3時……夜中の3時だ」
律子 「あそー……」
俺 「………」
律子 「…………」
Zzzzzzzzzz…………
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4.5畳に住む法律
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
夏子 「この部屋ね、すごく狭いよね」
俺 「狭いね」
夏子 「だからね、けっこう無法になるじゃない?」
俺 「どういうこと?」
夏子 「狭い部屋なのに勇太郎が好き勝手するじゃない?」
俺 「ええええええええええ!!」
夏子 「だから法律決めたいの」
俺 「けっこう、すでに夏子の見えない法律で縛られている気がするけど」
夏子 「ハァ? お尻ひねるよ?」
俺 「……どんな法律なの?」
夏子 「そうねぇ……とりあえず……」
・ご飯は勇太郎が作る
・ゴミ捨ては勇太郎がする
・虫は勇太郎が捕まえる
・洗濯物は勇太郎がランドリーにもっていく
俺 「これさ……」
夏子 「ん? 文句あるの?」
俺 「この法律、俺、すでに守ってるわ」
夏子 「最近洗濯してないじゃない!! たまってんのよ」
俺 「んなこと言ったって、仕事から帰るの遅いしさ……」
夏子 「厳しいっていうこと?」
俺 「もうちょっとユルくしてほしいな♪」
夏子 「じゃあ……これは?」
・ご飯は料理が上手な人が作る
・ゴミ捨ては朝最初に家から出る人が出す
・虫は男が捕まえる
・洗濯物は勇太郎がランドリーにもっていく
俺 「言い方だけ変わったようだな」
夏子 「そう?」
俺 「しかもランドリーは俺ってそのままじゃん!!」
夏子 「夏子、自宅で作業はしているけれど、締め切りに追われる仕事なの」
俺 「まあ、知ってるよ」
夏子 「だから、やりたくてもできないのよ」
俺 「……そうだな。俺の理解が足りなかったかもしれない」
夏子 「ほんと? わかってくれたんだ♪ 嬉しいっ♪」
俺 「なんだかんだ言っても気がついたら料理とかやっちゃうしな♪」
夏子 「4.5畳の狭い部屋に二人で住む法律は必要よ♪ じゃあこれは?」
・PSPを夏子に買う
・Nintendo DSを夏子に買う
・デジカメを夏子に買う
俺 「法律じゃなくて納税だろコレ(´Д`)」
●『4.5畳の恋人。』 とは?
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友だち呼んでみたい
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
元同僚の律子とケータイで会話中……。
俺 「俺んち!? 狭いよ……」
律子 「え~でも行ってみたい。麻布十番だよね?」
俺 「うん、そうだけどさ」
律子 「今度行きますよ♪ 来週とかどう?」
俺 「う~ん、考えとこうかな♪ 麻布十番でお茶ならいいよ」
律子 「家に行きたい。どんな部屋か見たい」
俺 「あははは、彼女がOKしてくれたらね」
律子 「楽しみにしてる♪」
……そして。
俺 「あのさ……ここに友だち呼んでいいかな?」
夏子 「呼んだら殺すよ?」
俺 「そっすヨネ♪」
●『4.5畳の恋人。』 とは?
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テレビ騒動
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
4.5畳の部屋……娯楽といえば、パソコンがあるくらい。
というかパソコンがあれば結構楽しいのだけれど……
やっぱりテレビが欲しい!!
夏子 「プレステ2も欲しい!!」
俺 「それ買うの俺だろ?」
夏子 「あたりまえじゃん♪ 夏子、お金ないの」
俺 「勇太郎、お金ないの」
夏子 「殺すよ?」
俺 「そ、それよりさ、テレビ置く台ないよね」
夏子 「テレビ台あるじゃん」
俺 「……フトン置き場になってるやん」
夏子 「はうあ!!」
俺 「俺の真似かよ」
夏子 「じゃあ、夏子が東急ハンズで買ったアクリルの板を台にするよ」
俺 「そんなのあんの?」
夏子 「うん、建築してるといろいろ模型とか作るときに必要なのよ」
俺 「よし、それはまかせた!!」
ということで、テレビを……
なぜかプレステ2付きで購入。
![テレビ](https://stat.ameba.jp/user_images/5b/e3/10010833792_s.jpg?caw=800)
俺 「……感無量だな」
夏子 「とうとうこの家にちゃんとしたテレビがきたのね」
俺 「部屋は激しく狭くなったけどな」
夏子 「この広さだと居住スペースは約1.75畳、つまり2.88平米ね」
俺 「そ、そうか……狭さを再確認しなくていいぞ」
夏子 「事実だもの」
俺 「と、とにかくスイッチつけるぞ?」
夏子 「うん♪」
俺 「スイッチポン♪」
ザーーーーーーーーーーーー。
俺 「……」
夏子 「……」
ザーーーーーーーーーーーー。
ザーーーーーーーーーーーー。
俺 「……」
夏子 「……」
ザーーーーーーーーーーーー。
ザーーーーーーーーーーーー。
ザーーーーーーーーーーーー。
俺 「……」
夏子 「……」
俺 「アンテナの線忘れてた!!!!!!!!!」
夏子 「げっ!!!!」
俺 「どうした?」
夏子 「この部屋、テレビのアンテナ線きてないよ」
※正式名称はテレビアウトレット
俺 「マジかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
夏子 「マジマジ。すごいでしょ?」
俺 「すごくない。むしろヘコむ事実だよ(´Д`)」
夏子 「なんで? 夏子、プレステ2できるからいいじゃん?」
俺 「そういう魂胆か!!」
夏子 「夏子の幸せは勇太郎の幸せでしょ?」
俺 「そ、そうだけど。じゃあ俺の幸せは夏子の幸せ?」
夏子 「夏子が幸せだと勇太郎が幸せ。なら勇太郎はいま幸せでしょ?」
俺 「とんちですか?(´Д`)」
●『4.5畳の恋人。』とは?
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ついに大家からの苦情
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/03/68/10010655678_s.jpg?caw=800)
テュルルルルルルルル♪
テュルルルルルルルル♪
俺 「おおおっ!! IP電話を導入してからはじめての電話だ!!」
夏子 「いや~ん、嬉しいね♪ でも誰かしら?」
ガチャ
夏子 「はい、成瀬です。……あ、はい! いつもどうも~♪」
……5分ほど会話。
俺 「誰から電話!? ご両親?」
夏子 「……大家さん」
俺 「えっ? どんな話?」
夏子 「……夏子が夜中にドンチャン騒ぎしてうるさいって」
俺 「はうあ!!」
夏子 「こないだの掃除機のときだわ……」
俺 「ドンチャン騒ぎはしてないよな……」
夏子 「友だち呼んで大宴会してるって……」
俺 「……4.5畳でどうやって大宴会しろと?」
夏子 「静かにしてくれと、隣から苦情がきたみたい」
俺 「……まあ、掃除機使ったの夜中だったからな」
夏子 「……鉄骨なのに、隣との壁が薄いのよここ」
俺 「まあ、同棲してるの大家さんにバレなかっただけでもよしとするか」
夏子 「隣に住んでいるの女性なんだけど、いつもヘビメタ聴いてるのよ」
俺 「あ、実は知ってた(笑)。壁の向こうから聴こえてきてるし」
夏子 「あっちだってうるさいじゃん!! なんだか腹が立ってきた!!」
俺 「まあ、ここで大家に苦情言っても、仕返しとしか思われないよ」
夏子 「男の声が聞こえてうるさいとか言ってやろうかしら!!」
俺 「まさにココの部屋だから言うのヤメヨ(´Д`)」
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