内緒で律子がやってきた
![間取図](https://stat.ameba.jp/user_images/98/e8/10010834082_s.jpg?caw=800)
元同僚の律子が家にやってきた……。
律子は、前にいた会社の同僚のなかでも
特に親しく飲んだり食ったりし合った仲だ。
やや強引なため……
夏子が翌日まで実家に帰っているため……
とうとう律子の「家に行ってみたい」リクエストを
断れずに呼んでしまった……。
律子 「おじゃましまーす♪」
俺 「ま、あがって……」
律子 「ひぐぬっ!!」
俺 「ケンシロウの敵すら叫ばない驚き方だな」
律子 「これちょっとひどいでしょ~~。ここに二人?」
俺 「うん……」
律子 「ど、どこ座ればいい?」
俺 「い、いま折りたたみテーブル出すから、そこらへんに座ってちょ」
律子 「……いやあ、それにしても勇太郎クン……この狭さはないでしょ~」
俺 「はは……、彼女によると、現在は1.75畳のスペースはあるみたい」
律子 「スペースじゃなくて隙間でしょソレ(´Д`)」
俺 「はは……敷きフトンも頭の部分曲げないと敷けないからね」
![フトン](https://stat.ameba.jp/user_images/76/88/10010863324_s.jpg?caw=800)
律子 「……会社の仮眠室より狭いやん」
俺 「それ禁句」
律子 「……」
俺 「とりあえずさ、ビールでカンパイしよう♪」
律子 「そ、そうね。目が点になっちゃってビール忘れてたわ」
カンパーイ♪
俺 「……プハーーー!! うまい♪」
律子 「ところでさ、彼女とはうまくいってるの?」
俺 「あ、うん。順調順調♪」
律子 「ケンカとかしないの?」
俺 「するよそりゃあ」
律子 「こんな狭い部屋で険悪なムードになったら最悪よね~」
俺 「うん。だから、夏子が悪くても俺が謝ることにしてる」
律子 「あはは♪ それは重要重要」
俺 「怒ってる人に怒りをぶつけたところで、また怒りを呼ぶだけ」
律子 「オトナや~ん!!」
俺 「4.5畳の狭い部屋に二人だから……俺が夏子を理解してやらないとね」
律子 「エライ! オトナになったね♪ ジャンジャン飲もうっ♪」
……3時間後。
俺 「夏子なんて理解なんかできるかバカ!!!!!!!!!!!!」
律子 「そうだそうだ!! ハッキリ言ってやんなきゃダメよ!!」
俺 「着物買ってやったのに1度しか着ないしよぉ~!!」
律子 「ひどい!! 男にとっては着て欲しいものよね~!!」
俺 「ファイナルファンタジーも買ってやったのに開封すらしない!!」
律子 「なんのために買ったのよって感じよね!!」
俺 「ヘッドフォンしながら歌われたらヘッドフォンの意味ないだろ!!」
律子 「素人のオンチな歌なんて聴きたくないわよね~!!」
俺 「そ、それ言いすぎ(´Д`)」
……2時間後。
俺 「あのオンチ度はノーベル賞モノだね」
律子 「カラオケでひとりで歌って欲しいわね……」
俺 「……んあ? いま何時だ?」
律子 「……しんな~い」
俺 「……オンチオンチと…………んあ~3時……夜中の3時だ」
律子 「あそー……」
俺 「………」
律子 「…………」
Zzzzzzzzzz…………
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