【ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 予告編 セテラ·インターナショナル公式チャンネル 2022/10/21公開:1分47秒】
【「ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 公式サイト」】
【日本語字幕付予告編 セテラ·インターナショナル 公式チャンネル 2018/2/7:1分49秒】
【作品紹介:「ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 公式サイト」(⬆)より引用。】
鬼才ロジェ・ヴァディムがコデルロス・ド・ラクロによる1782年の同名原作を基に、舞台を現代のパリに移し、ヴァルモン子爵とメルトゥイユ侯爵夫人を外交官夫妻に置き換えた野心作。セロニアス・モンク、そしてアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズらの奏でるモダン・ジャズナンバーも一層作品を盛り立てている。公開当時、性道徳に反した内容と当時としては過激なベッド・シーンで激しい論争を巻き起こし、 本国フランスでも上映禁止処分を受けたいわくつきの作品で、外国輸出禁止令がしかれていたが、日本が最初の輸出国となった。
よこしまな快楽にひたりながらも瞬間的な真実を求めて生きたヴァルモンという、この複雑な心理を持つ現代の“ドン・ファン”には、ジェラールにまさる適役はいなかった。ジュリエット役にジャンヌ・モロー。リリー・パルマーやミシュリーヌ・プレールの名が挙がる中、ジャンヌ・モローは「ジュリエット役は自分しかいない」と目していたという。貞淑な人妻マリアンヌには、当時ヴァディムの2番目の妻だったアネット・ヴァディム。配役が難航していたときに、その北欧的な美しさから急遽抜擢された。また、奔放な現代っ子セシルに新人のジャンヌ・ヴァレリー。作家・ミュージシャンのボリス・ヴィアンが、ヴァルモンの友人役として出演している。
奇しくも1959 年6月23日に『墓にツバをかけろ』の試写中、ボリス・ヴィアンが心臓発作で、そして『危険な関係』公開中の11月25日にジェラール・フィリップが肝臓癌で、相次いで世を去ることになる。
【あらすじ:「ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 公式サイト」(⬆)より引用。】
外交官夫妻のヴァルモン (ジェラール・フィリップ) とジュリエット (ジャンヌ・モロー) は、パリの社交界でも目立つ存在だ。しかし、実際の二人は、お互いの情事の成果を報告し合う夫婦関係を続けていた。ジュリエットは、愛人だったアメリカ人のコートが18歳のセシル (ジャンヌ・ヴァレリー) と婚約したことを知り、嫉妬心からヴァルモンにセシルを誘惑するよう持ちかける。セシルを追って冬のメジェーヴまで来たヴァルモンは、そこで貞淑な人妻マリアンヌ (アネット・ヴァディム) と出会い、本気になってしまう…。
【結末までのネタバレありのあらすじ:「映画ウォッチ」をご参照下さい。】
ジェラール·フィリップの遺作となってしまった作品だが、流石当時新進気鋭のロジェ·ヴァディム監督作品、なかなかの野心作である。ジェラール·フィリップも、これまでのクラシカルなイメージから脱して新しい方向に動き出した矢先に、36歳という若さでの癌による病死は甚だ残念でならない。40代、50代と円熟味を増しつつも、新しいことにチャレンジし続けるジェラール·フィリップの姿がスクリーンで観たかった…。
ジャンヌ·モローも素晴らしいのは、もちろんだが、音楽もジャズを多用していて、カッコ良い。
【スタッフ·キャスト等:「Wikipedia」より引用。】
スタッフ
監督·脚本:ロジェ·ヴァディム
撮影:マルセル·グリニョン
音楽:セロニアス・モンク、ジャック・マーレイ、モーリス・ルルー(音楽監修)
演奏:セロニアス・モンク・カルテット(チャーリー・ラウズ、サム・ジョーンズ、アート・テイラー)、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(リー・モーガン、ボビー・ティモンズ、ジミー・メリット)、バルネ・ウィラン、デューク・ジョーダン、ケニー・クラーク
キャスト
ヴァルモン:ジェラール·フィリップ
ジュリエット:ジャンヌ·モロー
マリアンヌ:アネット·ヴァディム
ダンスニー:ジャン=ルイ·トランティニャン
セシル:ジャンヌ·ヴァレリー
上映時間·公開日
上映時間:1時間45分
フランス公開年🇫🇷:1959年9月9日
日本公開日🇯🇵:1961年5月1日
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鑑賞日:2023年2月12日
場所:シネ·リーブル池袋
【ジェラール·フィリップ主要出演作品】
「悪魔の美しさ」(1950)
「輪舞」(1950)
「夜ごとの美女」(1952)
「戦いの鐘は高らかに」(1956)
「奥様ご用心」(1957)
「勝負師」(1958)
「危険な関係」(1959)
【ジェラール·フィリップ ドキュメンタリー】
「最後の冬」(2022)
No.12886 Day 5349