【フランス語予告編 Flame Flamable チャンネル 2012/10/11:3分21秒】
【作品紹介:「ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 公式サイト」より引用。】
メキシコのある村を舞台に、酒浸りの元医者ジョルジュと未亡人ネリー、それぞれの絶望と孤独、そして再生を描く。ジャン=ポール・サルトル原作「チフス」を元に、ジャン・オーランシュがメキシコを舞台に書き下ろした作品。監督は『夢の箱』『美しき小さな浜辺』『男の世界』でジェラールとはデビュー時から付き合いのあるイヴ・アレグレ。共演は『夜の騎士道』で再び共演することになるミシェル・モルガン。
【あらすじ:「ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 公式サイト」(⬆)より引用。】
メキシコのひなびた漁村で酒浸りの生活を送る元医師ジョルジュ (ジェラール・フィリップ) 。フランス人の旅行者ネリー (ミシェル・モルガン) は夫を伝染病で失い、見知らぬ土地で途方に暮れる。同じフランス人のネリーをぶっきらぼうに慰め、何かと世話を焼くジョルジュ。夫の財布が盗まれたためフランスからの送金を待つしかないネリーは、宿屋の主人ロドリーゴ (ヴィクトル=マニュエル・メンドーサ) に執拗に言い寄られ、住民の好奇の目にさらされながらも、耐えなければならなかった。伝染病がますます蔓延していく中、ジョルジュはワクチンも打たずに、かいがいしく患者の世話をする。彼が自暴自棄な生活を送るのも、また自分のことを顧みず患者の世話をするのも、全ては妻を誤って死なせてしまったことが原因であることを知り、ネリーは次第にジョルジュの人間性に惹かれていくのであった……。
【結末までのネタバレありのあらすじ:「Movie Walker Press」をご参照下さい。】
【感想】
ジェラール·フィリップは、波乱万丈の活劇のヒーローか、美女と恋愛する美男子というイメージが強いが、この映画はちょっと毛色が変わっている。恋愛ドラマは恋愛ドラマなのだが、ジェラール·フィリップが演じているのは、今までのジェラールの印象を覆す様な、アル中の医者ジョルジュだ。
まあ、彼がそうなってしまったのは、ある過去の悲しい出来事のせいな訳だが、彼の相手となるミシェル·モーガン演じるネリーももっと悲惨で、メキシコ🇲🇽旅行中に事もあろうか、夫が感染症で急死してしまい、夫の財布が盗まれて持ち金を無くしてしまうという、正に踏んだり蹴ったり💦。
そんな2人が徐々に惹かれ合っていくというのが映画の流れ。クラシックな文芸ものというより、私は、現代に通ずる様な新しい展開·スタイルをこの映画に感じたのだが、どうだろうか❓。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231201/16/451skibaka7440/ed/84/j/o0466065815371519338.jpg?caw=800)
【スタッフ·キャスト等:「Movie Walker Press」(⬆)及び「Wikipedia」より引用。】
スタッフ
監督:イヴ·アレグレ
脚本:ジャン·オーランシュ、ジャン·クルウゾー、イヴ·アレグレ
撮影:アレックス·フィリップス
美術:ギュンター·ゲルソ
音楽:ポール·ミスラキ
キャスト
ジョルジュ:ジェラール·フィリップ
ネリー:ミシェル·モルガン
ロドリーゴ:ヴィクトル=マニュエル·メンドーサ
上映時間·公開日
上映時間:1時間43分
フランス公開日🇫🇷:1953年11月25日
日本公開日🇯🇵:1954年10月29日
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鑑賞日:2023年1月2日
場所:シネ·リーブル池袋
【ジェラール·フィリップ主要出演作品】
「肉体の悪魔」(1947)
「パルムの僧院」(1948)
「美しき小さな浜辺」(1949)
「悪魔の美しさ」(1950)
「輪舞」(1950)
「ジュリエット あるいは夢の鍵」(1951)
「花咲ける騎士道」(1952)
「夜ごとの美女」(1952)
「狂熱の孤独」(1953)
「しのび逢い ムッシュ·リポアの恋愛修行」(1954)
「赤と黒」(1954)
「夜の騎士道」(1955)
「戦いの鐘は高らかに」(1956)
「奥様ご用心」(1957)
「モンパルナスの灯」(1958)
「勝負師」(1958)
「危険な関係」(1959)
No.12715 Day 5263