【フランス語予告編 FURY チャンネル 2022/5/27:1分30秒】
【作品紹介:「ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 公式サイト」より引用。】
女性とみると口説かずにはいられないジゴロのリポア氏。『禁じられた遊び』や『太陽がいっぱい』の巨匠ルネ・クレマンがロンドンを舞台に撮ったシニカルなラブ・コメディ。1953年カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞。共演は『大いなる遺産』『情炎』のヴァレリー・ボブソン、『舞姫夫人』のナターシャ・パリーなどイギリスのスター女優。その他、フランス人のシャンソン歌手、ジェルメーヌ・モンテロが気のいい娼婦マルセル役で出演。
この作品でジェラールは、富と名声を夢見ながらも、現実には次々に女性をたらし込みながら日々を刹那的に生きる現代の“ドン・ファン”の哀しみを絶妙に演じている。『赤い風車』の名カメラマン、オズワルド・モリスによって隠し撮りされた当時のロンドンの雑踏が、異国を一人さまよう主人公リポア氏の孤独感を際立たせて印象的。
【あらすじ:「ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 公式サイト」(⬆)より引用。】
妻キャサリン (ヴァレリー・ホブソン) の不在にかこつけ、妻の友人パトリシア (ナターシャ・パリー) を自宅に呼び言い寄るリポア氏 (ジェラール・フィリップ) 。頑ななパトリシアの気を引こうと、今までの恋愛遍歴を告白し始める……。職場の上司のアン (マーガレット・ジョンストン) と暮らし始めるが、家でもこき使われるのに閉口したリポア氏は、次に街で出会った純情なノラ (ジョーン・グリーンウッド) とつき合い始める。しかし、結婚を迫られ逃げ出す。街を彷徨っていたところ、気のいい娼婦マルセル (ジュルメール・モンテロ) に拾われ、彼女のヒモとなる。だがそこにもいたたまれず、フランス語教師の看板を掲げたところ、資産家の娘キャサリンがフランス語を習いに現れ、彼女の気を引くことに成功。まんまと結婚する。そして自分たちの結婚式に出席していたパトリシアを式当日に見初め、それ以来忘れられないと締め括る…。
【結末までのネタバレありのあらすじ:「Unifrance」をご参照下さい。】
【感想】
ジェラール·フィリップお得意のドンファン役だが、さすが、恋愛至上主義のフランス映画🎬🇫🇷と雖も、皮肉と悲哀に満ちている。リポア氏 (ジェラール·フィリップ) の心は決して満たされることはない。なかなか1954年公開の映画とは思えない程、ハイカラである。ちょっとゴダール映画の様な新しい感じもある。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231209/10/451skibaka7440/97/20/j/o0460064615374684517.jpg?caw=800)
【スタッフ·キャスト等:「ジェラール·フィリップ生誕100年映画祭 公式サイト」(⬆)及び「allcinema」より引用。】
スタッフ
監督:ルネ·クレマン
脚本:ヒュー·ミルズ、ルネ·クレマン
原作:ルイ·エモン
撮影:オズワルド·モリス
美術:ラルフ·ブリントン
音楽:ロマン·ヴラッド
キャスト
リポア:ジェラール·フィリップ
キャサリン (リポアの妻):ヴァレリー·ホブソン
パトリシア (キャサリンの友人):ナターシャ·パリー
アン (リポアの上司):マーガレット·ジョンストン
ノラ:ジョーン·グリーンウッド
マルセル:ジュルメール·モンテロ
上映時間·公開日
上映時間:1時間45分
フランス公開月🇫🇷:1954年5月
日本公開日🇯🇵:1954年10月28日
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鑑賞日:2023年1月24日
場所:シネ·リーブル池袋
【ジェラール·フィリップ主要出演作品】
「肉体の悪魔」(1947)
「パルムの僧院」(1948)
「美しき小さな浜辺」(1949)
「悪魔の美しさ」(1950)
「輪舞」(1950)
「ジュリエット あるいは夢の鍵」(1951)
「花咲ける騎士道」(1952)
「夜ごとの美女」(1952)
「狂熱の孤独」(1953)
「しのび逢い ムッシュ·リポアの恋愛修行」(1954)
「赤と黒」(1954)
「夜の騎士道」(1955)
「戦いの鐘は高らかに」(1956)
「奥様ご用心」(1957)
「モンパルナスの灯」(1958)
「勝負師」(1958)
「危険な関係」(1959)
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