朝。
今日も学校に行けそうにない。
子どもの様子を確認して、
「じゃあ、今日もお休みしますって連絡するね」
スマホを開く。
ただ欠席の連絡をするだけ。
なのに、
なんだかイヤ。
「今日も欠席します」
何度も何度も
同じ連絡をしていると、
申し訳ないような、
気まずいような、
情けないような、
なんとも言えない
モヤモヤした気持ちになる。
電話だったら、
先生の声のトーンまで
気になったりする。
「またか、って思われてないかな」
「家ではちゃんと対応してるの?って思われてないかな」
「もっと親がしっかりしてください、って思われてるんじゃないかな」
先生はそんなこと
ひとことも言っていないのに、
電話を切ったあとまで
なんとなく気持ちが重い。
学校から
「最近どうですか?」
なんて聞かれた日には、
どこまで説明したらいいのか
わからなくなったり。
家では元気にしています。
でも学校には行けません。
昼頃まで寝ている日もあります。
ゲームもしています。
……こんなこと言ったら、
どう思われるんだろう。
つい、
「本人も行きたい気持ちはあるみたいなんですけど」
とか、
「家ではこういうこともやっていて」
とか、
聞かれてもいないことまで
説明したくなったりする。
これ、
学校への連絡が苦手だから、
ではないかもしれません。
アイスアメリカーノの季節も終わりだなあ
ここにも、
「心のとげ」が
隠れていることがあります。
たとえば、
「ちゃんとした親だと思われたい」
「子どもが学校に行けないのは、親の責任だと思われるのが怖い」
「普通に子育てできていないと思われたくない」
そんな思い。
もっと奥には、
自分自身が
「子どもが学校に行けているのが普通」
「学校に行けないのは、何か問題がある状態」
と思っていることもあります。
だから、
学校に欠席の連絡をするたびに、
ただ
「今日、子どもが学校を休みます」
という情報を伝えているだけなのに、
心の中では、
「今日も、うちの子は普通にできませんでした」
と報告しているような気持ちになる。
それが
しんどさの中身
【学校に欠席の連絡をする】
↓
【心のとげに触れる】
↓
【痛い!】
↓
申し訳なくなる。
どう思われているか気になる。
必要以上に説明したくなる。
先生の言葉の意味を考え続ける。
こんなことが
起きているのかもしれません。
だから、
「先生はそんなふうに思ってないよ」
と自分に言い聞かせても、
なかなかモヤモヤは
なくならなかったりします。
だって、
先生が実際にどう思っているかが
問題なんじゃないから。
自分の中に、
触れられると痛いところが
あるんです。
じゃあ、
そのとげがなくなったら
どうなるのか。
学校への連絡が、
ただの連絡になります。
「本日、欠席します。
よろしくお願いします」
以上。
先生がどう受け取るかは、
先生の領域。
私は、
必要な情報を伝えた。
それだけ。
必要以上に説明して、
「私はちゃんとした親です」
と証明しなくてもよくなります。
そして、
学校に行っていないわが子のことを、
人に知られるのが
怖くなくなっていきます。
だって、
学校に行っていないことと、
この子の価値は
関係ない。
学校に行っていないことと、
私が親として
ちゃんとしているかどうかも、
本当は別の話だから。
ここが分かれてくると、
学校とのやりとりも
ずいぶんラクになります。
そして、
先生との関係も変わっていきます。
「どう思われているんだろう」
「ちゃんとした親だと思ってもらわなきゃ」
そんな怖さを抱えながら
先生と話していた時は、
先生の言葉を
「責められているのかも」
「何か言われるかも」
と受け取ってしまうことがあります。
でも、
そのとげがなくなってくると、
先生の言葉を
そのまま聞けるようになります。
こちらも、
「家では今こんな様子です」
「本人はこんなことを話しています」
と、
必要なことを
そのまま伝えられるようになる。
すると、
先生は
「自分たち親子を評価する人」ではなく、
一緒に子どもの回復を見守り、
そのために協力していく人
になっていきます。
学校 対 家庭、
先生 対 お母さん、
ではなくて、
子どもを真ん中に置いて、
一緒に考えられる関係になる。
先生との関係そのものが
変わったように感じるかもしれません。
でも実は、
自分の中にあった
「どう思われるか怖い」というとげが抜けたことで、
同じ先生との関係を
違う場所から作れるようになったんです。
先生のちょっとした言葉を
家に持ち帰って、
「あれってどういう意味だったんだろう」
と何時間も考えなくなる。
学校に行っているかどうかで、
自分たちの価値を測らなくてよくなる。
もし、
学校への連絡をするたびに
モヤモヤするなら、
「気にしすぎないようにしよう」
と頑張る前に、
ちょっとだけ
自分に聞いてみてください。
私は、この連絡の何がイヤなんだろう?
何を思われるのが、怖いんだろう?
その答えの奥に、
学校への連絡とは
一見関係なさそうな、
あなた自身の
「心のとげ」が
隠れているかもしれません。
