注意本稿は、TULIP50周年記念ツアー “the TULIP” 2023年4月8日()埼玉県大宮ソニックシティ公演について記しています。作話の体を成していますが、実際の【セットリスト】についての記載があります。まだ、まだまだ、知りたくない方は、本当に名残惜しいのですがここで閉じてくださいますようお願い致します注意

 

セットリストを確認したい方

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※※我ながら今日はそれでいいかな~汗

 

チューリップ黄

【作話と事実】

チューリップ50周年記念ツアー theTULIP 2023 @大宮 4/8

 

 

私のお母さんは、ママっていう感じではない。だからと言って、親子の仲が冷え切っているというわけでもない。私が、母親をママって呼ぶタイプではないだけかもしれないけど。

でも、呼ぶときはそう呼ぶ。

 

 

先週の事。

 

「あなた、来週の土曜日の予定ってもう決まってる?」

「これからだけど」

「じゃあ、大宮に行ってきて」

「え?なんで?なに?」

「チューリップのLIVEに行って来て」

「それってお母さんが超絶楽しみにしてたのだよね?」

「そうよ、その通りよ。でも行けなくなっちゃったの....」

 

え?なにそれ。

この日だけは「絶対に休みを取る!」って仕事がんばって頑張ってガンバッてたのに。 怒ってるような半泣きしてるような顔して言わないで欲しい。

 

「またお仕事?休めなくなっちゃったの?どうして?ひどいじゃん。具合悪くなったとかで休んじゃえば。。。」

「そうもいかないんだって」

「そんなにお仕事すきなの?意味わかんない」

 

視線をゆっくりと私に合わせて言う。

「仕事が好きっていうのとはね、ちょっと違う」

 

さらに意味が分かんない。

 

「たとえば。あなたが誰かに助けて貰いたい時。その人から『また別の日じゃダメかな?』って言われたら、どうなっていくかな」

 

あまりピンとこないけど、お母さんの仕事的にはそういう事があるのは分かる。きっと、分かんない人から見たら、うちのお母さんは、馬鹿で詰まらない人間に映るのかもしれない。だけどそれも全然ぜんぜん違う。

 

 

「これ聞いて予習するのよ」

mp3のプレーヤーを渡された。

お母さん曰く「去年行った人のブログを参考にして、私の手持ちのCDからせっせと編集したのよ」と自慢げだ。

「この人も相当チューリップが好きみたいだけど私にはまだ及ばないわね」と得意顔で、顔も名前も知らない人に対抗心むき出しにしてる。

 

 

「先に知っちゃったら当日つまんなくない?」

「そうね。そういう人が結構多いみたいね。でもあなたは知らなさ過ぎるでしょ。だから、今からでも知っておいた方が楽しめると思う」

「そうなの?」

「たとえばさあ。あなた、お母さんが作ったパスタ飽きもせず好きでしょ。それと同じよ」

「ごめん。超絶意味がわかりません」

めんどうだからそれでおしまいにした。けど本気で「代わりに行ってあげるんだから、ご褒美は?」って聞いた。「コンサートがそれよ。ありがたく頂戴しなさい」と、お母さんは笑った。

 

でも。瞳は泣いてた。

しまった...

そのくらいは私にも分かる。

ホントにいいのかな、これで。。。

 

欲しいお洋服を交渉しようと思ったけど、やめた。

学校の行き帰りや寝る前に真面目に予習に努めた。今までも、車の中でなんとなく耳に入って来ていた聞いたことがある歌が何曲かあった。

改めて真面目に聞いてみると全部いい歌だと思った。

 

「どう?どの歌が気に入ってる?」

金曜日の夜に聞かれた。

 

お母さんの思うつぼになるのは悔しいので

「うーん。わかんない」

 

「嘘おっしゃい。あなた本音を隠している時、早口になるのよね。あと、・・・」

おかあさん。身内に娘に「それ」を使うのはやめて欲しい。

 

 

 

 

土曜日がやってきた。

天気予報は雨。

しかも本降りっぽい。

やだなあ。

 

お母さんは、私に内緒でお洋服を用意してくれていた。できれば今日じゃなくて友達と遊ぶ時に着たかった。けど、嬉しかった。コンサートに行くっていうのは、歌を聞きにいくだけじゃないのかもしれない。

本当はほんとうは、お母さんが今日こういう風にしたかった筈なのに。すこし胸が痛くなった。お母さんは「仕事が好きとはちょっと違う」って言ったけど、もっと教えて欲しいと思った。

 

「いい。帰って来た時にちゃんと報告できなかったら、そのお洋服没収!切る!そして焼く!」

「ええええええ!むりむりむりむり」

「嘘おっしゃい。あなた本音を隠している時、早口になるのよね。あと、・・・」

お母さんにはすっかりバレてしまっていた。真面目に予習して、私はすっかりこの日を楽しみにしていた。

 

 

仕事に行く前。

「ブログの人は『テンス・オデッセイ』とか『愛は戻れない』を期待してるようだけど、それは残念だけどないわ~。でも、初めの3曲のどこか、生ギター・コーナー,アンコールで変更があるかも。お母さんが別に入れといた歌のどれかが必ず来るから、この点、抜かりなくよ!いい、わかった? 返事!!!」

と念を押して、お母さんは颯爽と出て行った。

 

 

新幹線真ん中

 

 

大宮駅を降りて

スマホを頼りにして

歩いていった。

あれかな?

 

 

 

 

わたしはどう映っているんだろう?

明らかに、孫状態なんですけど。

しかも、たった一人。

この中だと

うちのお母さんは若いんだと思った。

 

お母さんに頼まれたグッズも買った。

大人ってよくわかんない。

うちの母親だけかな。

でもみんな買ってた。

長蛇の列っていうのを体験した。

二度と御免だっていうのは

きっとこういう事なんだろうなと思った。

 

 

CDとDVDの列が別にあった。覗いてみたけど、どれもお家で見たことがあるのだったからパスした。お洋服のお礼の親孝行をしそびれた。

 

 

お母さんの言いつけ通り「ここはどこ」の時に立ち上がった。まわりの人がみんなそうしていたから抵抗なく立ち上がれた。厚底の靴が私の低身長をカバーしてくれた。

 

エジプト」の歌がカッコよかった。

もっと聞きたいと思った。

この人すごいっぽい。

 

ムーン号!」の時は、「歌っているドラムの人をよく見続けるのよ!」の意味もよく分かった。「魔法の黄色い靴」の最後のところも見どころだった。あと、ちゃんとみんなと一緒に腕を突き出したよ。

 

そうだそうだ。ドラムの人が二人いた。サングラスでMステのタモリさんみたいな人が凄いパワフルだった。歌も動きも。

その横のもう一人の人は、どうしてそんなにニコニコしているの?っていうくらい、とろけるような笑顔でなめらかな動きをずっとしてた。

すごく対照的だなと思った。

 

キーボードの人も楽しそうだった。

お客さんと一緒に立ってた時があった

 

We Can Fly」「ブルー・スカイ」の手拍子も上手にできたと思う。「私のアイドル」の時の手を左右に振るのはうまく出来なかった。次は上手にできたらいいな。

銀の指環」はうまく跳ねたよ

 

ギターの人の髪の毛がサラサラできれいだった。

歌に合わせてたまに口が動いてたように見えた。

 

 

青春の影」は75歳?のおじいちゃんとは思えない綺麗な声だった。

 

Shooting Star」は初め分かんなかった。

「予習した方がいい」は正解だった。

ズシンと来た。震えた~

 

アンコールの時「心の旅」を歌った人が、リーダーの人にふられて「次また来てね~」とか「次また来ます!」とか二度念押しして言ってた。

次、お母さんと一緒に来たいな。

 

 

それと、お母さん凄い!

心を開いて」と「逆回転

本当に歌ったよ!!

 

 

 

 

2022年

4月23日(府中の森 芸術劇場(東京都)

6月4日()東京国際フォーラム(有楽町)

6月5日(東京国際フォーラム(有楽町)

9月3日(山ぎん県民ホール(山形県)

11月13日(高崎芸術劇場 (群馬県)

 

 

 

...に続きTULIPのコンサートに行って来ました。

 

 

 

 

TULIP 50周年記念ツアー

“theTULIP”

2023年

4月8日(

@大宮ソニックシティ

 

赤色No.が2022年からの変更曲

 

【セットリスト】

[第1部]

01. 心を開いて

(1975年『無限軌道』)
02. 悲しみに挨拶を

(1979年『Someday Somewhere』)
03. ハーモニー

(1972年『魔法の黄色い靴』/同シングルB面)
04. 風のメロディ

(1976年シングル)
05. 博多っ子純情

(1977年『WELCOME TO MY HOUSE』)
06. ここはどこ

(1974年『ぼくがつくった愛のうた』)
07. 思えば遠くへ来たものだ

(1972年『魔法の黄色い靴』)
08. エジプトの風

(1984年『 I dream』)
09. 走れ!ムーン号

(1974年『ぼくがつくった愛のうた』)

[生ギター・コーナー]
10. 仔牛のロー・カウジー

(1974年『ぼくがつくった愛のうた』)
11. ある昼下がり

(1975年『無限軌道』)
12. 逆回転

(1978年『Upside-down』)


[第2部]
13. We Can Fly

(1982年シングル)
14. ブルー・スカイ

(1977年シングル)
15. 虹とスニーカーの頃

(1979年シングル)
16. TAKE OFF

(1974年『TAKE OFF 離陸』)
17. 明日の風

(1974年『TAKE OFF 離陸』)
18. 夏色のおもいで

(1973年シングル)
19. 悲しきレイン・トレイン

(1975年シングル)
20. ぼくがつくった愛のうた

(1974年『ぼくがつくった愛のうた』)
21. 青春の影

(オリジナル1974年『TAKE OFF 離陸』からシングル用へ再レコーディング)
22. Shooting Star 

(1981年『THE LOVE MAP SHOP』)

[アンコール]
23. 2222年ピクニック

(1982年『2222Picnic』)
24. 銀の指環

(1974年シングル)
25. 私のアイドル

(1974年『ぼくがつくった愛のうた』/同シングルB面)

26. 心の旅

(1973年シングル)
27. 魔法の黄色い靴

(1972年シングル/同アルバム・デビュー曲)

 

 

変更点

2022年

1.「悲しみに挨拶を」

2.「置いてきた日々」

2023年

1.「心を開いて」

2.「悲しみに挨拶を」

※「置いてきた日々」が未歌唱になりました。

 

生ギター・コーナー

・宮城さんご当地なぞかけ

西武と救援投手

・3曲目

2022年「箱入り娘」

2023年「逆回転」

 

アンコール

・「魔法の黄色い靴」

2023年は大合唱

 

「夢中さ君に」は未だ封印

 

 

 

 

しょっぱい作話でした。そんなような女の子がいたんです。姫野さんの「また来ます!」も実話です。追加公演があるということでしょうか??

 

 

 

ここまでありがとうございました。

 

 

 

追記

2023/10/29

 

続・この女の子