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1979年とは…

 

・1月20日 オフコース シングル「愛を止めないで」発表

・3月25日 サザンオールスターズ シングル「いとしのエリー」発表

 

・5月5日 吉田拓郎 シングル「流星」発表

※拓郎さんが初めて日本武道館でのコンサートを行ったのが1979年のようです。

 

・7月26、27日 「吉田拓郎アイランド・コンサートin篠島」オールナイトコンサート開催 全69曲

 

※このコンサートに ・3月5日ファースト・アルバム『風は南から』を発表した長渕剛がゲスト出演、

「帰れコール」を浴びる中、歌唱。←猛烈な罵声を浴びながら…だったかどうかは真偽不明。

 

・8月25日 「ひとり咲き」でチャゲ&飛鳥がレコード・デビュー

 

・甲斐バンド 2月26日 シングル「HERO(ヒーローになる時、それは今)」 10月5日シングル「安奈」 発表

 

 

 

・12月 全日本プロレス世界最強タッグ・リーグ戦

ドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンクの兄弟タッグ ザ・ファンクスが優勝

ザ・シークが本気の*火炎殺法をタッグ・パートナーのアブドーラ・ザ・ブッチャーに浴びせました。プロレスが好きになったきっかけの一戦です。翌年、当時の蔵前国技館へも父と行き観戦しました。

*18分過ぎたあたりです。

 

※ちなみに、な・なんと

ここから30数年後、

実況してるアナウンサーの孫とそこそこ深い縁を持つに至りました(恋仲ではないです)

 

知り合ってから結構な月日が経過したある日。

「うちのお爺ちゃん知ってる?“マイクは死んでも離さない” の人なんだけど?」

「え?うぉっ! ホントに!!そりゃ、すごい、全日の○○アナ!?」

「そう! サイン、貰ってこようか?」

「はは、恐れ多い、お元気で何よりです、実況に興奮・感銘してたとだけ伝えてくれ」

 

これは全く予期せぬ期待せぬ 

Someday Somewhere でありました。

(正真正銘・純度100%級の実話であります)

 

そう

 

Someday Somewhere について書きます。

 

 

1979年のチューリップ。

ぼくが本格的にTULIPを好きになったのは1981年です。

大袈裟な言い方をすればTULIPが好きなぼくが生まれる前の話です。

 

 

デビュー8周年、8大都市コンサート、

8月一ヵ月に開催。

福岡、広島、大阪、名古屋、東京、仙台、札幌、ホノルル

その【セットリスト】記事、リンク。

 

 

 

上田さんが脱退を宣言したのはこのツアーの前だったようです。

( マル秘本「ANTHOLOGY2」179頁 )

 

 

7月5日シングル「虹とスニーカーの頃」発表

 

もともとは、このアルバム用の「わがまま」(仮題)という楽曲でした。( CD『チューリップ アンソロジー1 レアトラック集 』 ライナーノーツより )

 

これを聴くとシングル・ヴァージョンがかなり洗練されている事が伝わってきます。 「わがまま」はシングル「約束」のB面でアルバム収録とは別バージョンの「恋のドラキュラ」を彷彿させるような雰囲気・音作り・歌唱という感想です。

 

シングルバージョン→4分30秒過ぎから「わがまま」(仮題) 自分が持ってる・聴いたのと印象が違うけど、これなんだよな…汗

 

 

そして

 

2枚組のオリジナル・アルバム。

 

結成当初、1972年のデビューからのメンバー

ベースの吉田さん

ドラムの上田さん

…がレコーディングに参加した最後のアルバム。

(ただし正確には上田さんはTULIP 3期のアルバム『そんなとき女を好きになる』でゲスト参加しています。)

 

 

『Someday Somewhere』

 

「虹とスニーカーの頃」に続いて 

7月20日に発表されました。

 

 

ぼくがこのLPを買って聴いたのは

それから 2年あとでした。

 

地味だな…

 

…というのが当初の感想でした。

許してやってください。

 

財津さんソロ・シングル「Wake Up」や

『THE 10th ODYSSEY』や

初めてリアルタイムで発売日に買った

「We Can Fly」

…に比べると、どうにも、しっとりしています。

 

 

当時のぼくといえば…

松山千春「長い夜」はいい曲だなと聴き入っても

続けて発表された「ふるさと」は、これまた

 

地味だな

 

という感想しか持てない

超お子ちゃま

でした。 ( 許してください )

※のちに「ふるさと」はふと口ずさんでしまう曲となりました。 「ふるさと」は今では、コンサートで聴きたい曲です。僕が足を運んだ近年のコンサートでは歌われていません😢

 

 

… …な、ものですから

LP『Someday Somehere』に

最初は、ついて行けていませんでした。

 

でも…なんですが…

 

気が付くと

 

頭の中、胸の中、

 

不意に収録曲が浮かんできていて…

きちんと当時のぼくの感性に

記録されていたのでありました。

 

浮かんできて

『Someday Somewhere』に収録されている曲と分かっても、曲名やどの位置に収録されているかまで言い当てられる正確なひっかかりではなかったので、ある時期からちゃんと・きちんと・好きで聴くように変わりました。

 

LP2枚 計4つある盤面を

1日の時間帯・時刻に

割り振っています。

 

 

二枚組 1枚目 A面 Morning side 

1. 愛の窓辺

2. 今日と明日の間に

3. Silent Love

4. Blue Eyes

5. いま、友へ

 

全曲 作詞・作曲:財津和夫

 

♪愛の窓辺

アルバム全体を印象付けるような1曲。しっとりとした曲。つまりバラード。ピアノとストリングスと財津さんの歌唱。財津さんは40周年に発表した自選(自薦)ベストに、この曲を選んでいます。 曰く「レコーディング当時、自分の歌がもっと上手ければ良かったと思う。大げさな曲だからこそ、とてもいい曲になるはず。」と述懐しています。   アルバム『Halo』を締めた「愛を抱きしめて」は幸せの瞬間を輝かしく歌いあげてます。一聴で響いて来ました。 それよりもこちらの方が成熟度の進行・感受性・経験値を求められていたのだと思います。   嵐のあとの静けさ、終焉した気持ちを穏やかに清らかに旋律に載せてつぶやくように歌い、そして高揚していく。   …蛇足→徳永英明や玉置浩二が歌っても(たら、ではなく、ても)、、、結構いい感じかもしれません。のちに沢田知可子に提供した「会いたい」系の旋律といって大丈夫かと思います。

 

♪今日と明日の間に

1曲目を受けたかのようなその後の歌詞世界と、活き活きと展開する旋律。 メロディーの組み立ては「ブルースカイ」や「Wake Up」などに分類されると思いますが、それでもやっぱり、、しっとりしている。 財津さんの澄んだ高音というよりも、そこを抑えている印象。時期的にはむしろ財津さんの高音が謳歌されるのは、このすぐあと80~85年あたり?とも思いますので、その前夜的歌唱なのかもしれません。ああ、でも、、ライブ音源の「人生の始まり」などの突き刺さる高音も枚挙に暇はありませんです…。 この曲も次のツアーで聴いてみたいです。

 

♪Silent Love

イントロがカッコイイ。 愛の在り方・在り様の比喩表現が全体を占める。 メロディアスな念仏… どうかなあ、、賛同してもらえないかなあ。

これも歌われたら盛り上がりそう。 あ、この曲の最後には財津さんのつんざく高音が連打されます! with姫野さんコーラス

 

♪Blue Eyes

当時のコンサートでは、LPの並び順通りで Silent Love に続けて演奏、披露された印象強し。 ゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」を彷彿するのは銀河系でぼくだけでしょう。溢れるハッピー感をしっとりめにしています。 (参考)人生幸朗師匠は「天皇か!」と奥様を横にご立腹していましたが、

 

グループ名の由来の一つに後醍醐天皇がある。ミッキー吉野は自分の姓「吉野」から吉野朝廷→後醍醐天皇と連想でき、子供のころから好きだったからと語っている。

英語表記では“GODIEGO”となる。「DAI」ではなく「DIE」という表記を思い付いたのはスティーブ・フォックスである。「生きて、死んで、また生きる」つまり不死鳥、復権した後醍醐天皇、七転び八起き、あるいは輪廻転生がイメージできることからミッキー吉野も同意したという。また「GOD」「I」「EGO」と分けると、「神」「自分」「エゴ」という意味にもなる。  ウィキペディアより

 

♪いま、友へ

これはもうオフコースの「わが友よ」に通づる世界観の曲かと思います。鈴木さんと小田さんは“もう一度生まれるとしても君は僕の友達”と歌い、財津さんは“も一度だけ 君に会いたい” と歌いました。

 

 

二枚組 1枚目 B面 Noon side 

1. まだ闇の内

2. Give me a chance

3. サーカスは青い空

4. 思い出のフリスビー

5. 8億光年の彼方へ

 

 

♪まだ闇の内 作詞:財津和夫 作曲:安部俊幸  歌唱:安部俊幸

汗ああそうか…作詞は財津さんだったか…と今更ながら確認。 2期も含めてこれが安部さんがリードヴォーカルをとった最後の曲となっています。作曲法についてはてんで門外漢・ドどど素人ですが、安部さんの生み出すシンプルながらも耳に残るメロディには濃く深い味わいがあります。 そして、声(と音程)。

 

♪Give me a chance

物語風の歌詞世界。全てを言い尽くしていない為に想像を働かせたり幾つかの解釈を与えたりが可能となっているように思います。まんま腹話術師でもいいし、マジシャンや役者、漫才師の世界を歌っていると思う…ことも出来ます。が、そんな事を考える暇、隙もないほどにアップテンポな曲。 かつて遠い昔、ビリージョエルを薦めてくれた友達が♪Give me a chance を聴いて一言。「メリーアンだ」(THE ALFEE)。似てなくもないけれども、こちらが安心の余裕の先であります笑  1997年の再結成、武道館公演でのアンコール Give me a chance は最高でした!*注:ぼくは行けてませんが汗

 

♪サーカスは青い空 作詞:財津和夫 作曲:安部俊幸 歌唱:姫野達也

今となっては… なおさらに… この配置、役割分担、分業、嬉しくなる次第であります。 どことなく Give me a chance の歌詞と世界観が通じています。 微かにです。

 

♪思い出のフリスビー 作詞:上田雅利 作曲:安部俊幸  歌唱:上田雅利

今更ながら… まだ闇の内 で始まった Noon side は 安部さんside です。 味わい深いです。 上田さんの哀愁溢れる歌唱、そもそものそれが滲み渡る安部さんメロディー。  

 

♪8億光年の彼方へ

無粋だったぼくは(もしかしたら現役かもしれませんが(-_-;) なぜ8億、、と思っていました(笑)。 単に語呂がいいだけでなく8周年にもひっかけていたのかいっ!? 偶然・・?? 面白くなります。 ラジオで上田さんが「好きな曲」と言っていたのを思い出します。 じわじわと自分の中に入りこみ、次元を越えていくようにも錯覚できる・幻惑される歌詞と音作りが沁み渡って行ってくれます。 次のツアーで演奏されたなら、のっけから鳥肌が立つのは必至です。不可避です。

 

 

 

二枚組 2枚目 A面 Twilight-side 

1. 悲しみに挨拶を

2. I Love You

3. ムトウス

4. 哀別の日 

5. 神様に感謝をしなければ 

6. 愛の窓辺 ~reprise

 

♪悲しみに挨拶を

わりと埋もれてしまっている名曲。 でも、、!! 2005年のツアー、生ギターコーナー内で披露! これは嬉しかった。 このLPのような感じで第2部のオープニングもよし、第1部で不意に、チューリップ十八番のコーラスワークが来るも良し(佳し)! 再演が待たれる1曲。Silent Love と並んで、この頃の財津さんの心象世界が窺える1曲。

 

♪I Love You 

すんなりさらっと、お手の物、で内側から自然発生したように出来た曲。…と勝手な印象を抱いています。 TULIPや財津さんのコンサートに足を運ぶのは、ある時期に集中している私の小さな人生において、生唄を聴いた機会が多い印象のこの曲であります。

 

 

♪ムトウス

雷鳥を歌った動物ソング(他には「僕はライオン」など)。 …と称してしまうと楽し気な曲?と知らない方には刷り込んでしまいますが、幻想的な1曲。 再結成後のツアーにおいて掘り起こしてくれた嬉しい1曲の一つ。 2005年に続いて、is Thereツアー でも鳥の話題と共に再演してくれました。

 

 

♪哀別の日       作詞:財津和夫 作曲:姫野達也   歌唱:姫野達也

ここから3曲、失恋後の歌。 その第1幕。 この後つづく第2幕、終幕をより際立たすための1曲。

 

♪神様に感謝をしなければ       作詞:安部俊幸 作曲:姫野達也  歌唱:姫野達也

もうこういう気持ちになることはない。あるいは、、こういう気持ちになっていたかどうかも思い出せない。それでも、今も聴く人の胸の内、思い出の中、記憶の彼方を包み込んでくれるやわらかさが安部さんの歌詞、姫野さんの歌唱、チューリップの演奏に確かに存在している。

 

♪愛の窓辺

このアルバムの1曲目、アップテンポにして再登場。 うおっ  そういう事か… と正気に戻されるような感覚。財津さんの閃き、才能の片鱗と歌唱力を堪能できる瞬間。

 

 

二枚組 2枚目 B面 Night-side 

1. 刹那居季節

2. 雨が降る

3. あなたのなかへ

4. 居留守番電話

5. Someday Somewhere

 

 

♪刹那居季節       作詞:財津和夫 作曲:姫野達也 歌唱:姫野達也
再び… あるいはきっと 別の人の物語。 恋の始まりを歌っている。 「夢中さ君に」ほどハチャメチャにハッピーではなく、「都会」のように息苦しいどうにもならない処理しきれない現実の苦しみでもなく、この胸の裡を君は知っているのと吐露するような歌。
 
♪雨が降る
さらに別の人の物語。 ソロ・アルバム『宇宙塵』収録の「土砂降りの日」が激・動ならば、こちらは、寂・虚・重。 単独でというよりもアルバム通しの中でこそ聴きたくなる曲。
 
♪あなたのなかへ
一転して財津甘味路線(官能路線寸前状態…と言いますか、もう官能してますね(例)官能の最中曲「二人だけの夜」「星をちりばめて」「無邪気な夜だから」「メルティング」など)。 とろけちゃうような歌唱の瞬間があって、ちょっと苦手(笑)
 
♪居留守番電話       作詞:財津和夫 作曲:吉田彰 歌唱:吉田彰
このアルバムの肝。肝心な曲。 他のメンバーと比してもアマチュアの頃からの財津さんの盟友の吉田さん曲。 のっそり、おっとり、狼狽気味、疲労気味で懇願、電話に出てくれない彼女に「もう許しておくれよ」と歌う曲。 これは、かなり後になってから知りましたが、、、吉田さんがコンサートの日に会場に…←このあとが書き残ってしまうのは辛いので、ここまでで精一杯。 この Night-side はそれまでのsideに比べて、1曲1曲それぞれの人の恋の場面を題材にしているような感じが際立ちます。 この恋の行方や今後がどうなるのか、時計の針の進みに合わせてどうなって行くのか、どのように生きていくのか…その情景を、この曲終盤の演奏音が耳に届いて、聴く人それぞれに描かせていってくれます。 そしてカットアウト(演奏終了)とともに…夜の静寂、つづいて…
 
♪Someday Somewhere 
財津さんの声から始まります。 クリスマスの日、失恋直後の幼馴染に出逢います。(あるいは、逢いに行きました)
 
 
誰かにきいたよ 別れてしまったと
せっかくのクリスマスなのに
僕の家へおいでよ
幼なじみの話をしよう
 
知っているかい 大事なことは
愛を失うたびに 
君はもっと美しく
美しくなってゆく
 
Someday Somewhere Someplace
いつか どこかに きっと
誰かが 君を待っている
いまは ただ じっと
窓を閉めて待つだけ
愛が君を連れて 旅立つまで
 
 
いつからだろうね サンタクロースが
この世に居ないことを 知ったのは
誰にも聞かずに 
僕等は知ったんじゃない
 
Someday Somewhere Someplace
いつか どこかに きっと
誰かが 君を待っている
いまは ただ じっと
窓を閉めて待つだけ
愛が君を連れて 旅立つまで
 
 
 
キャンドルライトが 揺れるたびに
僕の心が激しく揺れて
抱きしめたいけど
今はただ メリー・クリスマス
 
Someday Somewhere
いつか どこかに きっと
Someday Somewhere
 
Someday Somewhere
いつか どこかに きっと
Someday Somewhere

 

 

 

『TAKE OFF』も『無限軌道』も『日本』も

『Upside-down』も

『THE LOVE MAP SHOP』も

『THE 10th ODYSSEY』も

『2222Picnic』も

『Halo』も

『I dream』も

『PRIMARY COLOR』も『Well』も

好きなんですが…

 

一番思い入れを感じるアルバム作品が

この『Someday Somewhere』 となっています。

…多分。

 

 

 

この幼馴染の二人は…「ふたつめのクリスマス」で

結ばれたようです。

…多分。

 

二つの曲、そのふたり

結びついて(結びつけて)

この上なく感動しました。

よかったと思いました。