スサノオ命の名は、星神を意味する。

彼は布留神、住吉神でもあった。

彼らがおられた高天原は、北部九州に存在した。

 

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★目次

☆1 スサノオ命とスセリ姫

☆2 高天原

☆3 大国主命の”くに”は闇夜

 

  スサノオ命とスセリ姫

 

 「儺の國の星」4、椋の木より引用

”すさ”はギリシャ語の Asteria(アステリア)ローマ語のAstra(アストラ)英語の star(スター)と同じく星の古語であった。

(中略)

”すせり(須勢理)”なる姫の名も或いは Antares(アンタレス)の古語であったかもしれない。

(中略)

”はし”は”かし”と同じく”ほし”の古語でありました。

”あめのうきはし”とは彗星或いは長星のことになります。

(真鍋,1982,P17-19)

 

スサノオ命の名も星神を意味するものかもしれない。

 

彼らは星の神でもある。

布留神=隕鉄(隕石の鉄)の剣=饒速日命

=住吉神=三ツ星

=高良神=三島神

 

*島は星と同義語

三島神はオリオンの三ツ星のこと

奈良では布留神(天理の三島神社)

福岡では高良神

➡同神

 

スサノオ命は祇園神であり、高良大社の下社の呼称。

同神ゆえである。

 

 

 

饒速日命の后の御炊屋姫(ミカシキヤひめ)の”かし”も、また星神を意味するものであったかもしれない。

 

以前、こんな記事を書いた。

 

炊屋(かしきや)には織姫の意味があるようだ。

彼女は天照であり、内宮の神の瀬織津姫。

 

 

 

持統天皇は豊御食炊屋姫(とよみけかしきや)姫。

その名は、祖神天照である彼女の名を模したものであると思われる。 

 

 

☆その他
 

”はしけやし”とは星空が手に取るが如く眺められる盆地の景観であります。

”むらやま”とは祖先が天の慈しみと恵みを祈って、山頂に並べた神護石(こうごいし)のあるところであります。

(真鍋,1982,P19-20)

 

福岡周辺には神籠石がある山が幾つかある。

高良山は神の住まい。

雷山には、神功皇后の伝承と、山頂に鬼が出たと言う伝承がある。

 

元は結界の意味があったのではないかと考えている。

 

 

  高天原

(「儺の國の星」4、椋の木より 引用)

 

筑紫の西を昔は天原島と称したが。肥前、松浦、小城(おぎ)、高来には人工化天然化空色を湛えた沼が連なる。

(真鍋,1982,P17)

 

筑紫の西を天原島と称した。

この記述も後に何度も出る。 

 

 

 
相当、先なのでここに引用する。
「拾遺  P82」

 

昔、筑紫の国はその中央を、北から玄界灘、南から有明海の荒穂、即ち滔々たる海流が貫いて居た。

東なるを宇佐島と云い、西なるを天原と言った。

 

☆有明海が脊振、耳納、四王寺を三つの海峡で仕切っていた時代でもあった。

(真鍋,1985,P82)

 

北部九州は、四つの面を見せていた。
 

左  海面シミュレーションシステム
右  Google map

 

神話の「筑紫島の四つの面」とは、この状態を意味している。

 

 

 

これに関わるのが高良神と神功皇后。 

 

 

 

白日別は、筑後の国魂である筑後国一ノ宮の高良大社の神、高良神。

 

豊日別は、大社合祀の豊姫。

これが彼の后の神功皇后。

 

建日別は、熊襲の本拠地であり、敵対していた者。

彼らが退治していた「羽白熊鷲」、異類である。

 

建日向豊久士比泥別が、「天原」。

彼らが「降臨」した高天原なのである。

 

彼らがおられた地を意味する。

そこには天照=住吉の元宮である現人神社がある。

 

 

 

  大国主命の”くに”は闇夜

(「儺の國の星」4、椋の木より 引用)

なお大国主命の”くに”は陰或いは闇夜、更には冬至を中にした常世の時間を表現した。

すせりは、又”しさり”即ち天頂の星座から離れて、辺陬(へんすう)の地平線を彷徨する星のことでもあった。

(真鍋,1982,P17)

 

新嘗祭は旧暦の冬至にあったという。

これに関わるのが住吉神であり、饒速日命に繋がるのではないかと以前、記した。

 

彼が皇祖神天照であるならば、偶然ではないだろう。

大国主神もまた、彼なのである。

 

 

 

 

 

彼は隠された神、月読命であり、高良神である。

 

 

大国主神も国譲りで出雲へと隠遁している。

”くに”はこれを暗示しているのではないか。

 

 

 

 

☆その他

磁鉄鉱は荒粒の結晶を大真佐と呼び、これを出雲安来から積み出すのが大真佐船でありました。

(真鍋,1982,P18)

 

福岡の岸辺には磁鉄鉱がある。

南に脊振山系があり、花崗岩の地。

それは砂鉄を多く含む。

 

川を流れて来た砂鉄が、岸に溜まったのではないだろうか。

ゆえに、古来からたたらが盛んであったと聞いた。

 

出雲と福岡はよく似ていると思う。

かの土地には、大国主神、スサノオ神がおられたと神話にある。

 

それは移った一族が、神を勧請したゆえだと推測している。

 

 

 

 

(  つづく  )

 

 

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