彼らは神話の全ての神であり、それはすべて彼らの物語になる。
二人の天照・饒速日命と御炊屋姫。
筑紫では、高良神と神功皇后。
★前回の記事
★目次
☆1 世界の始まりの神
☆2 国産み
☆3 白日別
☆4 豊日別
☆5 建日別
☆6 建日向豊久士比泥別
世界の始まりの神
神々が生まれていく。
すべて二柱の彼らである。
国産み
*神話の流れより
☆1 イザナギ神とイザナミ神夫婦となり、国産みをする<イザナギ、イザナミの国産み>宮殿を建てる。
イザナギ神とイザナミ神は、天浮橋に立ち、天の泥矛を海に刺しかき混ぜる。
そうして次々と出来上がって行く日本列島。
その中に「筑紫島」がある。
「四つの面」に分かれているというそれの一つ、白日別は筑紫の国魂である高良神。
ゆえに、この場面も全て彼らが関係している。
以下は、中村啓信氏 訳「古事記」を引用
「次に筑紫嶋を生みたまふ。此の嶋も身一つにして面四つ有り。面ごとに名有り。故筑紫国を白日別と謂ひ、豊国を豊日別と謂ひ、肥国を建日向日豊久士比泥別と謂ひ、熊曽国を建日別と謂ふ。」
豊前豊後(大分など)、日向(宮崎)など、後の区分になる。
「竺紫と筑紫」の違いは、この状態になってるかどうか。
古代、玄界灘と有明海は針摺で繋がっていた。
物部の子孫、真鍋大覚氏の「儺の國の星」にはこうある。
四王寺山は潮路見(しおじみ)山、或いは四明山と呼ばれた。
麓の別院が安楽寺であり、今の天満宮になっている。
今から千八百年前の昔はここで南と北の潮目の満ち引きを見る安楽人の望楼観亭があったと伝えられている。
筑後久留米高良大社の絵巻物がこれを語る。
その他は下の記事で。
図1 右 海面上昇シュミレーションシステム
左 Google map
上が「筑紫島の四つの面」の区分である。
白日別
「古事記」には白日別は筑紫国とある。
筑紫の国魂、高良大社の高良神のこと。
筑紫神社に祀られている白日別神は筑紫神であり、筑紫の国魂であった。
では、他の三つも彼に関係ある神なのだ。
☆祭神、筑紫神は「命尽くし神」を退治した方の神。
☆高良大社の高良神は、饒速日命であった。
*神秘書には高良神(住吉神)と神功皇后が夫婦と記載されている↑。
二柱が男女の天照。
豊日別
豊日別は豊国。
彼女は宗像神であり、図1の宗像大社がある豊国の国魂。
豊姫は、高良大社に合祀されている。
后以外、共に祀らないので彼女が神功皇后。
彼女は饒速日命の后、御炊屋姫。
女神天照、豊受大神、宇迦之御魂神、市杵島姫命=宗像神に繋がる。(上記、記事参照)
高良神と共に、筑紫の神なのだ。
今の豊前豊後は後の区分。
宇佐神宮ほか、どちらの一之宮も姫大神=宗像三神と神功皇后。
「豊神」が彼女だという事。
宗像神は三柱で一柱。
*神話の誓約で「剣を三つに折り、天照が口に含んだ剣から生まれた神」とは、四柱は同神の意味。
宗像神=市杵島姫命=弁財天=御炊屋姫=女神天照
宇佐神宮に祀られる宗像神と神功皇后は同神になる。
建日別
建日別は熊曽國。
「古事記」で神功皇后は、熊曽国と対峙していた。
高良神と神功皇后は羽白熊鷲(熊襲)を退治。
それは同じもの。
それらの本拠地が古処山の麓。
図1 の紫丸で囲んだ地域。
これが建日別。
建日向豊久士比泥別
建日向豊久士比泥別は肥国。
肥前肥後とは佐賀のこと。
まさしく図1の区分になる。
肥国の国魂、天山、脊振の弁才天、武雄の神か。
久士布流多気が脊振なのだから、脊振の神なのかもしれない。
豊は豊姫。
久士は櫛=櫛玉饒速日命。
二龍が降ったとは、神がこの地におられたことを意味する。
二柱は全ての神。
彼らは住吉神(高良神)と神功皇后。
ゆえに住吉の元宮の現人神社があるこの地が神話の舞台になる。
また、真鍋大覚氏の「儺の國の星」には、ここが「天原」と呼ばれていたとあった。
高天原=神話の舞台の全てとになる。
(地上に下りた後の話もすべてこの地)
「豊姫である神功皇后と、櫛玉饒速日命である高良神が降臨した地」。
降臨したとは、この地におられた、または、この地に祀られている神を意味する。
ゆえに建日向豊久士比泥別。
( つづく )
*参考
岩波文庫「日本書紀」
角川文庫「古事記」中村啓信 著
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