前回、瞑想中に見た現人神社の神。

福岡県那珂川市にある、住吉の元宮のお社。

 

彼は貫頭衣(らしいもの)を着ていた。


では、古来から続く祭りでは何を着ているのか、と調べて辿りついたのがこのサイト。

 

「こちらご遺体搬送の日礼自動車です」
http://blog.livedoor.jp/nichireij/archives/1728856.html

秘されてるという新嘗祭、大嘗祭のことについて詳しく記載されていた。

 以下、サイトを参照した。                                  


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新嘗祭は、冬至の頃、オリオン座の動きと共に行われる。  

 

オリオン座が東の空に上る頃、天皇は湯灌をする。

湯灌は葬儀において、故人をあの世に返す準備の儀式。
天皇の死を意味している。
(人から、現人神へ)

 

天頂に来る頃、オリオン座と共に食事。
オリオン座は亡くなった天皇を意味する。
共に食事をすることで魂を受け継ぐことになる。

西の空に沈む頃、産湯に入る。


そして、三つ星オリオン座が神格化したのが、住吉神。
オリオン座は住吉神を意味する。

 

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(以下、21年5月2日改)
*ここのサイトで、新嘗祭と住吉神が繋がりましたが、上記のどこまでが実際に行われていのかは不明。
*wikiによると、天皇がこの神事に着る服は「貫頭衣」ではなかった。

神の依代として奉納されるという、麁衣(あらたえ)がこれに当たると思う。 「大嘗祭」wiki

                        *

 

件のサイトから、推測されること。

現在、新嘗祭が行われているのは、11月22日~23日にかけて。

wikiによると、明治6年の改暦より以前は太陽太陰暦(旧暦)の11月の二の卯の日、旧暦11月13日~24日)に行われていたよう。
(旧暦の11月は、冬至を含む月)

これが冬至の頃の行事であり、元は冬至に新穀を神と供食して生命のよみがえりをはかる祭事であったと、以下のサイトにあった。

 余録:昼がもっとも短くなる冬至に太陽の復活を願う冬至祭が… | 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20191114/ddm/001/070/114000c
(現在、大嘗祭((*天皇が最初に行う新嘗祭))は、太陽暦の「11月の二の卯の日」に行われる)

 

神社専門メディア*奥宮によると、大体12月15日ころに当たるそう。
https://okumiya-jinja.com/special002/
 

旧暦は新暦に当てはめると毎年変わるが、旧暦11月15日は大体下のように南中に(近く)なる。

夏至の頃に「オリオン座の三ツ星が南中に来る」というのは、言えると思われる。*1

 

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新暦の11月22日は、宮中で鎮魂祭が行われる。
”祖霊神への鎮魂”には違いないのでしょうが・・・。

同じ日、石上神宮では大きな神事がある。

<< 鎮魂祭(魂振り神事) >>。

この日は、饒速日命の命日だと伝えられていて、奈良の石上神宮では、蘇りの儀式、魂振り神事が行われている。
 

《魂を受け継ぎたい神》は、亡くなった神。

新嘗祭は、饒速日命から連なる祭りなのでは?
 

また、《一年に一度》生まれ変わりをすると伝えられている神は、
歳神(としがみ)さま。

スサノオの子であり、年始に幼児の姿として現れ、
年の終わりに翁になるという稲穂の神。

スサノオの子、大歳のこと。

後に分かるのですが、稲荷神や倉稲魂神、宇迦之御魂神とされる神も「歳神」。

又の名を《饒速日命》
 

新穀を祝い(お礼し)、共に食する神ならば、この神の他にいない。
 

 

冬至の頃、(12月22日あたり。変わることもある)の真夜中0時、正中にくる星は確かに、三ツ星(オリオン座)。   

 

この新嘗祭は、饒速日命と深く関わりがありそうだ。

また、ここにあった住吉神(三ツ星)も、その饒速日命とも深く関わりがあった。

 

(つづく)

 

 

*1 新暦11月22日に新嘗祭

厳密にいうと、その日は年により変わる。

旧暦で行われた11月の2回目の卯の日。

それを新暦に決めた時、11月22~23日にしたのは、石上神宮の神事の日との一致もあり、意図されたものであると考えられる。

 

また、当然ながら星の位置も。

”「崩御したその日」の0時に三ツ星が南中にきていた”

または、

後に住吉=三ツ星とされたことから、

”そのような神事になった”

おそらく後者かと思われる。