福岡県那珂川市の「現人(あらひと)神社」。
住吉神の元宮である。
彼は高良神。
后は神功皇后と、高良玉垂宮神秘書にある。
彼らはこの地におられたのだ。
鳥居と拝殿は西向き。 海の神様が祀られている証。 ここから海までは10キロほど離れているが、今から1800年以上前、塩原が海岸線だった。
最も古い神社の一つとされていて、住吉の元宮である。
祭神は、「底筒男神命・中筒男神命・表筒男神命」
住吉三神。 彼は高良神であった。 高良垂宮神秘書には、神功皇后と夫婦であり、共に異類を退治したとある。
神話の神はすべて彼らに集約される。
高良神は物部の祖神であったのだ。
由緒書き
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神話では、神功皇后が大陸へ出征する際に、姿を現し皇后を守った神。
「人(神功皇后)の前に初めて姿を現した神」
現人神社の名前の由来。
大事の際に人の前に姿を現し、神通力を振るうと伝わる。
日本書紀の神功紀に、神功皇后が指揮を執り造られたとされる「裂田の溝」(さくたのうなで)は、この土地にある神田へと水を引くため。
那珂川には神話の全てがあった。
日本書紀にある、現存する「裂田の溝」
「迹驚岡・とどろきのおか(安徳台)」。
神話の住吉神が生まれた所、
そこに筑紫日向橘阿波岐原がある。
ここには、その地形、地名、すべてがあるのだ。
祓いの神は全ての神。
本当の神話の故郷。
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いつか、ふと気になって「現人神」を調べた。
大辞泉に載っていた意味の一つには、
「随時、姿を現して、霊験あらたかな神。
特に住吉や北野の神などをいう」
住吉さんは、もともと「現人神」と呼ばれていたかもしれない。
現人の神。
「人として現れた神」
後に本当に住吉さんに繋がった。
”彼”は、住吉の神であった。