どうも、ハイレゾ音楽制作サークルBeagle KickのサウンドPをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。
7/9に1stアルバムを発売しました。ぜひ試聴してみて下さい。

ハイレゾ版も配信中です!
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BRAND NEW KEYS発売記念 インタビュー記事
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ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

オーディオライターとしても活動を始めました。
最近は、OTOTOYにて『Suara / キミガタメ / 君のかわり DSD11.2MHz録り下ろし音源』のレビューを執筆しました。

また、e-onkyo musicでアニメ「トリニティセブン」のハイレゾ音源紹介コメントを執筆しました。(全7枚)
1/2/3/4/サウンドトラック/リミックスアルバム/5


8/23、AVAC秋葉原本店にて「BDP-105D JAPAN LIMITED」スペシャル視聴会が開催された。

103DJPユーザーとしては、日本エディションとはいかなるものかとても気になったので、実際に参加してみることにした。

講師は、AV評論家の麻倉怜士さん。

イベント内容としては、OPPOの開発陣の方の解説や麻倉先生持ち込みの音源を比較試聴、また解説の繰り返しだ。
2F試聴室は満席&満杯で自分は決して良好なスポットとは言えない場所に座ったが、第一部も大盛況だったらしくユニバーサルプレイヤーの注目度の高さが伺えた。

比較試聴は、まずオリジナルの105DJPを使用し、次にJAPAN LIMITEDを使用するという順番で行われた。
音楽や映像はよきところでぶった切る、比較重視の進行となった。

まず、気になる音質からオリジナル版との違いを列挙する。

・空間表現力の向上(奥行き、広がり)
・楽器音のディテールが明瞭に(音像の淀みが晴れて、フォーカス感が良くなり、彫りの深いリアルな音に変化)
・S/Nの改善
・帯域の広がりと引き締まった低域

次に画質の違いだ。

・コントラスト、色味の改善、真に迫る感じ
・背景と人物の奥行きがリアルに。DarbeeがOFFになっているのに驚異の立体感。
・衣装や髪の毛の質感が生々しく変化


あくまでチューンナップ版なので、特別に新しい回路を使っているわけではない。
日本の熟練の技術者がオリジナルの105DJPを1台1台ハンドメイドで加工して出荷しているそうだ。(加工場所は東京)
開発陣は3人のスタッフ。いずれも国内大手メーカーで関連部門に携わった人間ばかり。

今回のチューニングの力点は、いったいどこに置いているのだろうか。
開発の方曰く、音質の向上に特に注力したとのことだった。
施した対策は、ノイズ対策と制震対策が主だ。
これらはオーディオの基本である。基本だからこそ、対策が難しいし果ては無い。

開発の方は、ぜひアナログ出力の音を楽しんで欲しいと強調していた。
確かに音は尋常ではない変化だった。
まるで別のプレイヤーに変えたのかと錯覚するほど激変である。
逆に言えば、音質面の対策はまだ余地が残されていたのだろう。

あらゆる機能を安定的に実現するために多大なコストが掛かり、クオリティー(音質・画質)には一定の妥協をせざるを得ない。
あくまで推測であるが、ユニバーサルプレイヤーの難しい事情ではないだろうか。


USB-DAC機能限定ながらDSD 11.2MHz再生に対応したのも注目だ。
イベントでは最後の最後で同音源の試聴をすることができた。
非常に有機的で生々しいチェンバロの音色が楽しめた。

日本人の繊細な感性を武器に丁寧にチューンナップされた本機。
日本人ががんばればここまで出来る。
エンジニアの底力とAVへの情念を見た、そんなイベントだった。

なお、この日のイベントだけで多数のご成約があったそうだ。

ちなみに私の自宅のAVラックには、高さがあり過ぎて収納できず!
残念!!



現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』
『Anison Strings~弦楽四重奏で聴くランティスの歴史』
『僕らは今のなかで』『きっと青春が聞こえる』ラブライブ!
『「英雄伝説 閃の軌跡」サウンドトラック・オリジナルマスター』 前編後編
『閃光の行方 「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」オープニングテーマ』
『軌跡 jdk アクースティックス』前編後編
『Beyond the Sky (日本語版)』
『「英雄伝説 閃の軌跡II」サウンドトラック・オリジナルマスター』
深窓音楽演奏会其ノ壱
ソナタとインターリュード
UP↑ with Yuji Ohno & Lupintic Five
Aurora Days
いつかの、いくつかのきみとのせかい
『Blu-ray Audio版『Star!!』』
『『Wake Up, Best!』をワグナーと聴いてみた』
Hey World,恋は混沌の隷也,Go Fight!
DREAM SOLISTER,CANDY MAGIC
「英雄伝説空の軌跡FCEvolutionOST」「SAXES STREET」
Blu-ray Audio版『Shine!!

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最近は、OTOTOYにて『Suara / キミガタメ / 君のかわり DSD11.2MHz録り下ろし音源』のレビューを執筆しました。

また、e-onkyo musicでアニメ「トリニティセブン」のハイレゾ音源紹介コメントを執筆しました。(全7枚)
1/2/3/4/サウンドトラック/リミックスアルバム/5


アイドルマスターシンデレラガールズ(以下デレマス)のBDオーディオは、日本で最も売れているBDオーディオではないでしょうか。
その楽曲がピュアオーディオ向けかどうかはともかく、BDオーディオという存在をオーディオマニア以外に知らしめた功績は大きいと思います。

※Blu-ray Audio 詳しくはこちら
http://highresolution.jp/


満を持して2期目が放映開始されたデレマス。
1期目のキャラが伸び伸びと活躍する明るい雰囲気はどこへやら、
会社の論理、もっと言えばビジネスの論理に武内P他アイドルたちは追い詰められていきます。
以前、このBlogでも取り上げたWUGとはまた違ったアイドルの現実に挑んでいます。
あくまで高められているのはリアリティーであって、リアルそのものではないのもポイントですね。
作風からいって社会的な要素がリアルである必要は無い。
キャラクター同士のドラマが本物であればそれで十分だと私は思います。


では、楽曲紹介です!

(以下、文量の都合によりである調)


シングル名:THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 2nd Season 01 Shine!!
アーティスト:CINDERELLA PROJECT 他




販売:全国店頭、ネット販売
収録音声フォーマット:
48kHz/24bit リニアPCM 2ch
48kHz/24bit リニアPCM 5.1ch
Dolby TrueHD 5.1ch



生演奏が今回もとても豪華!
ピアノ、ベース、ギター、トランペット2本、トロンボーン、ストリングス、まさに圧巻だ。
総勢14人が歌う圧倒的なスケールの王道アイドルソング!

どんな困難があっても、仲間を信じファンを思って駆け抜けるシンデレラたち。
その先の新しい自分に辿り着き、そして精一杯君へこの歌声を届けたい。
2期の不穏な空気を反映させつつ、それでも立ち向かい僕らに笑顔と歌声を届けたいという純粋な思いを感じる歌詞だ。
作詞家の森由里子さん、素晴らしい仕事である。

早速音質面をレポートしたい。

使用したシステムは以下の通りだ。

プレイヤー:OPPO BD-103DJP
アンプ:DENON AVR-X4100W
スピーカー:DALI MENTOR2
スピーカースタンド:SOUND ANCHORS SDA6.5DALI
スピーカー間の物体:プラズマテレビ42インチ(シルク100%のカバーを掛けて対策
リスニングポイントからスピーカーまでの距離:約1.5m
左右スピーカー間の距離:約1.2m
間取り:和室6畳



【CDとの音質比較】
※Blu-ray AudioはリニアPCM 2ch出力における比較
※曲目は「Shine!!」
※信号伝送はHDMIケーブル(SONY DLC-HE15XF)を使用。アナログ変換はAVアンプ側で行っている。


CD版は、押し出しが強くエネルギッシュな音作りだ。
音場は平面的で立体感は今ひとつな感じがある。
非常に残念なのは生演奏のパートが生演奏に聞こえないほどに音が痩せて埋もれてしまっている。
倍音の再現度や楽器音のディテール表現に限界があるようだ。
音数が多いため音場が飽和している。
ただ、ボーカルは気持ちよく聴こえた。
複数人で歌っている煌びやかな感じがしっかりと表現されている。

BDオーディオ版は、音圧を抑えてダイナミクスを重視した印象だ。
音量をCDより2dBほど上げてもうるさく感じない。
これは1期のStar!!よりも顕著で、オーディオファンとしてはたいへん喜ばしいことである。
躍動感が違うので没入感が高まるからだ。

低域の引き締まってクリアな感じはたまらない。
音の粒子が細かく潰れていないため、キラキラとした楽曲をより際立たせている。

ミックスにおける前後感の演出がきちんと受け取れるのも魅力だ。
生演奏も打ち込みとしっかり聴き分けられるし、分離も改善されている。
情報量が増えたことで混濁して飽和気味だった音場がだいぶ整理された。

特筆すべきはボーカルの生っぽさである。
例えて言えば、CD版が合成音声だとすると、BDオーディオ版は人の声だ。
それくらい大きく違う。
空気感や細かなニュアンスの違いなど忠実に描写されていて聴き所が満載だ。
ファンならきっとより幸せになれることだろう。
ちなみに1期のStar!!に比べて、一人一人の声がより明瞭に聴き分けられるようになっている。
ミックスやマスタリングの手法が変わったのかも知れない。

参考までに「とどけ!アイドル」もCD版と比較してみた。
音場が飽和していたCDに対して、BDオーディオ版は大幅に改善され、分離や解像度が向上、音の粒も細かく聴きやすい仕上がりになっていた。


マルチチャンネルも試聴した。

リニアPCMとドルビーTrueHDを比較したが、大きな違いは感じられない。
実スピーカーを使ってきちんと検証すれば、いろいろ見えてくるものはあるだろう。
フロント2chのダウンミックス再生においては、低域のクリア感・音のディテールがPCM版に若干の優位があると思った。
(サウンドモードはドルビーサラウンドを使用した。バーチャルモードは違和感が強かった)

低域は迫力と量感があり2chとはまた違った楽しさがあった。
リアスピーカーが2個あればセンターやウーハーがなくてもチャレンジする価値は十分にあるだろう。
フロントのみのバーチャルサラウンドシステムでは音数が多い本作の場合、ちょっと無理があるかも知れない。
我が家では映画と比べて包囲感や解像感に限界があった。

ぜひスペースのある諸兄はマルチチャンネルを揃えていただきたい。


そして、BDオーディオを楽しむにあたり重要なポイントというか落とし穴がある。
DVD世代のAVアンプを持っていたりHDMIで音声伝送を行っていないリスナーは要注意だ。

48kHz/24bitのハイレゾを高音質で聴きたい人は、HDMIでリニアPCMやドルビーTrueHDが入力できるAVアンプで楽しんでほしい。
光デジタルや同軸デジタルは問答無用で48kHz/16bitにダウンコンバートされてしまう。

詳細は
Blu-ray Audio版『Star!!』を聴いてみた/CINDERELLA PROJECT
この記事の後半をお読みいただきたい。



以上です。

いかがでしたか?


これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
じっくりと聞き込み、確かに感じたことのみを記事にしています。
日々精進中の身ですので、一つの参考意見として捉えてもらえたらと思います。

ともあれ、ハイレゾ音楽の面白さが伝われば嬉しいです。

ハイレゾ再生は、対応ポータブルプレイヤーからはじまり、
ネットワーク対応のミニコンポ、専用ポータブルプレイヤー、対応AVアンプなどドンドン広がっています。
スマホに対応機器をくっつけることでそのクオリティーを手軽に楽しめるようにもなりました。対応スマホも続々発表されています。

パソコンにUSB-DACを付けてヘッドフォンやスピーカーで聴くという簡単な方法から、やはりオーディオはオーディオとして独立させたいという願いにも答えることができます。

ぜひ、高音質音源の再生にチャレンジしてみてください!
音楽生活がもっと豊かに楽しくなることでしょう。


現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

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『「英雄伝説 閃の軌跡」サウンドトラック・オリジナルマスター』 前編後編
『閃光の行方 「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」オープニングテーマ』
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フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。
7/9に1stアルバムを発売しました。ぜひ試聴してみて下さい。

ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

オーディオライターとしても活動を始めました。
最近では、e-onkyo musicでアニメ「トリニティセブン」のハイレゾ音源紹介コメントを執筆しました。(全7枚)
1/2/3/4/サウンドトラック/リミックスアルバム/5


ファルコムのハイレゾ音源は、今作で大幅にグレードアップしました。
ファルコムの音楽を取り上げるのは恒例なので、もう前置きは不要ですよね?w

今までの48/24の作品で土台を固め、一部の96/24の作品で培った蓄積を経て、
ついにファルコムとしてのハイレゾ音楽を確立したと本作を聴いて強く感じました。

もう一切の迷いは感じられません。
圧倒的な自信と余裕に満ちあふれた音源です。
その魅力をレポートします。


【楽曲紹介】
アルバム名:英雄伝説 空の軌跡FC Evolution オリジナルサウンドトラック
アーティスト:Falcom Sound Team jdk



販売:e-onkyo/mora/OTOTOY
フォーマット96kHz/24bit(WAV/FLAC)



日本ファルコムの看板RPG、軌跡シリーズ第一作目である空の軌跡FCをフルボイスでリメイクした「空の軌跡FC Evolution」 。そのオリジナルサウンドトラックだ。
ゲーム内BGM全55曲をフルアレンジ。(同社のサントラとしては)初の96kHzネイティブ制作である。
生楽器をこれでもかと多用し、ミックスの仕上がりもオーディオで聴くに十分なクオリティーを備えている。
従来の軌跡シリーズは、ハイレゾとはいっても48/24で音圧はゲーム音楽らしくかなり突っ込んだ状態になっていた。
それが今作になると、96kHzの圧倒的な情報量を生かすためダイナミクスを広く取り、空間表現を駆使したミックスで音場の開放感やバランス感が高まっている。
前後の奥行きや左右の広がりは、前作までとは比べものにならない。
打ち込みのオーケストラ曲も生演奏の迫力や躍動感に気を配り、妥協無く作り込まれていた。
単に96kHzに進化したからではなく、これまでのハイレゾ制作の蓄積が花開いたと言ってよいと思う。

生楽器は、ギター・ベース・ドラムといったバンドサウンドを支える楽器はもちろん、弦楽器、パーカッション、ハーモニカと多彩だ。
特に驚いたのがストリングスだ。弦楽四重奏として劇中劇「白き花のマドリガル」のBGMで活躍したと思えば、イベント曲「呪縛からの解放、そして・・・」でも涙腺を崩壊させる名演奏を披露している。
その他にも、打ち込みをメインとしつつベースだけ生だったり、パーカッションが多用されていたりと、味わい深い楽曲の魅力を大きく高めている。
改めて生演奏の素晴らしさと貴重さを実感した。
もちろんフルバンド演奏によるバトル曲・ボス曲がカッコ良すぎるのは言うまでもない。
欲を言えば木管楽器を生演奏にして欲しかった。
メインメロディーを担当することが多い楽器なので、今後の新規ミュージシャン登場に期待したい。

ファルコムのハイレゾ作品を聴き続けてきた筆者にとって、一つの集大成的な作品だと感じた。
録音もミックスも今までの蓄積を踏まえた「これでどうよ!?」という自信と確信が見え、今後の新作にも大きな期待を寄せずにはいられない。
ファルコムのゲームをプレイされたことのない読者は入門作として最適だ。
サントラからでもいい、ぜひその味わい深いファルコムサウンドに触れて頂きたい。




お次は、アニソンからだいぶ離れてフュージョンです。
フュージョンというジャンルは、かなりざっくり言うと「POPなJAZZ」です。(JAZZを基調に様々なジャンルを融合させたのがフュージョン)
詳しい人に怒られそうですが、私はその程度の認識で高校生の頃、フュージョンにハマりました。
ゲーム音楽が好きだった私は、魅力的なインストを追い求め、アジアンフィーリングやスムースジャズを聴いたりしていました。
そこで偶然見つけたのが本田雅人さんのWhat Is Fusion。
これでもかと音程を変えて絶え間なく吹きまくる本田節に衝撃を受けた私は、それから十数年経過した今も目をそらすことはできません。

そんな本田雅人さんが6年ぶりにリリースしたのがこちら!


【楽曲紹介】
アルバム名:SAXES STREET
アーティスト:本田雅人



販売:e-onkyo
フォーマット96kHz/24bit(WAV/FLAC)




楽曲は、すべて本田氏によるオリジナルナンバーである。
聴く者の心を捉えて放さないその楽曲センスは、時代の先を行く新しさを常に忘れず、しかしどこか安心できる定番さも併せ持っている。
JAZZやフュージョンが初めてでもきっと楽しめることだろう。


音の傾向は、一言で言うと「楽しさ重視」だ。
96kHz/24bitのフォーマットに内包された演奏の情報量は確かな魅力である。
一方で、いわゆる”オーディオ的な音の純度”は決して高いとは言えない。
本作で注目したいのは、音楽を聴いていて楽しい・面白い・興奮すると思える仕掛けの部分だ。
音が極めて明瞭に、かつ煌びやかに浮き出るように眼前に現れる。特に前後感は派手に仕上げられている。
既に50歳を超える本田氏の枯れないハイパープレイは、ハイレゾでこそそのソウルをダイレクトに感じられるだろう。

録音はオンマイクを基本とした現代POPミュージックのスタイルを取りつつ、ミックスは積極的な音作りで彩りとカッコ良さを底上げしている。
特に印象に残ったのは、ドラムの録り音である。
多数のマルチマイクの位相が違和感なく揃っており、左右のスピーカーの間をきめ細かく定位が移動する。
派手なプレイもこの細かな定位再現のお陰で興奮度がより増幅されるのだ。
これでもかと吹きまくる本田氏のサックスと合わせて、「もうごちそうさまです!」と何度感服したか分からない。

全てのインストファンに必聴盤としてオススメできる一枚といえるだろう。



以上です。

いかがでしたか?


これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
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