きみはいい子 | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

日記を書きつつ、ゆるーく指人形10,000体を目指すブログです。

150121
(2015/01/20 制作)


本日はちっちゃいもの店はお休みです、ショウジですショウジ

裏参道まつりがあるということで、本日はお休みですのでご注意を!

明日は開店、14・15日は定休日、その後20日までは毎日開店

というスケジュールになっております (・ω・)b




本日はフリーパスで最後に観た映画の感想でっす!


『きみはいい子』

◎原作◎
未読(中脇初枝の同名小説)

◎あらすじ◎
児童虐待を主題にした映画。
小学校の先生の話、虐待する母親の話、一人暮らしのおばあさんの話が
薄くつながっている作品になっています。

◎レンタル予想◎
ヒューマンドラマ

◎過去に観た同監督作品◎
オカンの嫁入り

◎おめあて◎
池脇千鶴さん、内田慈さん、高橋和也さん、高良健吾さん





感想をひとことで述べますと


「何も考えずに子どもを産んでしまう人間」に対して恐ろしさを感じる作品


でした。

まず、虐待する母親のシーン。

「何で産んだの?
 虐待された経験がある時点で、自分も同じことをするかもしれないとは思わなかったの?」

と苛つかざるを得ませんでした。

産み落とした瞬間に、自分とは違う人格を持った一人の人間の人生が始まる

ということを忘れてしまっているとしか思えない。

そして小学校のシーン。

ほぼ学級崩壊しているクラスを見て、ここに自分の子どもがいたら…と想像してゾッとしました。

崩壊の中心人物の子どもたちが悪魔に見えたんですよね。。。

あれは子どもが悪いんじゃなくて、親の育て方、さらに言えばそのまた親が悪いわけで

何代もに渡って少しずつ積み重ねられてきた育て方の破綻が

最終的に悪魔を作り出していると思いました。

あの子どもたちがさらに子どもを産んで、またその子どもが…

と考えていくと頭が痛くなってくる…

そういった意味では、私にとってはホラー映画よりも怖い作品です (;´Д`)

池脇千鶴さんの素晴らしい演技と

一人暮らしのおばあさんと知的障碍者の息子とその母親の心温まる交流の件

この2点以外には特に劇場で観る必要性は感じませんでした。

池脇さんはもう…なんであんなに上手いんでしょうね。

どの作品観てもどんな脇役でもいつも唸らされる。

そしておばあさんと母子のシーンは

おばあさんに、知的障碍を持つ息子を褒められて、母親が泣くというものだったのですが

一人で息子さんを育ててきた母親がおばあさんに救われるというその構図が良かった。

そして富田靖子さんが珍しく素直に良い役でしたw

ただまあ

3つの話でぐるぐる場面転換される構成が、観ていてちょっとダレるんですよね ( ´`)

原作が連作短編集だからこそこういう作りにしたのかもしれませんが

こういったタイプの作品は映画を観るのではなく、むしろ原作を読んだ方がいいのかも。

私は未読ですが。




ここからは出産について私が普段思っていることと、映画を観ていて思ったことです。

…今日はなんだか多方面から苦情が来そうな気がしていますが

あくまでも一個人の感想・考えですので

どうか目くじら立てずに読んでいただけると幸いです (;´▽`A``

最近、いわゆる「マタハラ」がニュースでよく取り沙汰されていますが

先日見かけたニュースで

『上司に「俺だったら自分の収入で食わせられないと思ったら子どもは作らないね」
 ということを言われた』

というのがあったんです。

確かに人に向かって言ってはいけないことですが、正直、正論だな…と思いました。

企業っていうのは、従業員1人1人のことももちろん考えなければいけませんが

最終的には企業利益、効率性が大事なわけです。

子どもいるいないに限らず

しょっちゅう休んだり早退する従業員がいるとどうしたって上手く回らなくなる。

休む人の代わりに仕事量が増えて、残業して、過労で鬱になったり、倒れたりする人が現れたら

誰がどう責任取るんでしょう。

従業員が正常に働けなくなると、会社の収益が落ち、果てには給料が払えないということになると

雇う側と雇われる側が共倒れになるわけです。

妊娠したら仕事量が減らされた!と訴えたい気持ちもわかるんですよ。

仕事が好きな人はそれまでと同じ仕事出来なくなったら哀しいだろうし

勤務時間減らされて給料下がったらそりゃあ嫌ですよね。

でも、従業員も食わせて、会社も破綻しないようにしようと思えば

どうしたって1日きっかり働ける人が欲しくなるんですよ。

妊娠・出産してそれまで通りに働けなくなるというのは

こっちの会社でも正社員でいたいけれど、あっちの会社でも正社員でいたい

ということが叶わないのと同じことだと思います。




子どもを産んでるんだから貢献している、と言う人に対しても私は苦々しい気持ちを抱きます。

そもそも子どもが社会に貢献するような年齢になるまで生きているかはわからないし

生きていたとしても働かず、結果的に税金も納めないかもしれない

働いていたとしても脱税するかもしれない

最悪犯罪者になった場合、貢献もへったくれもないわけです。

「そんな極端な…」と思われる方もいらっしゃると思いますが

一人の人間を産み落とす、ということは実際問題それだけのリスクがあるし

だからこそ全うな人間になるように育てなければならない。

自分は本当にしっかり育てられるのか、金銭面は大丈夫なのか

産んだ後に自分が自分自身や子どもの権利ばかり主張するような人間にならないかどうか

最低限これくらいを考えてから出産しないと

不平不満の中で子育てをすることになると思います。

何が女性に優しい社会だよ、何が子育てしやすい社会だよ、なってねーじゃねーか!

何が産休・育休だよ、くれねーじゃねーか!

と、妊娠・出産してから文句を言うのでは遅いのです。

だって、本当に子育てしやすい社会なのか

本当に産休・育休を気持ちよく取らせてくれる会社なのか

妊娠前の時点でなんとなくわかるはず。

そんな社会が完成されているわけじゃないし、そんなすばらしい会社じゃないということが!

そしてそういう会社を選んだのは誰でもない、自分自身です。

だから、どんな環境でもいいから子どもを産もう、たくましい子に育てよう

という覚悟と決意を持って出産して欲しいんです。

これは出産に限ったことではなく

女性であろうが男性であろうが、自分で選んでその道を進んでいるという自覚を持たない限り

いつまでも自分を悲劇の主人公のように感じて

不当な扱いを受けている! と叫び続ける人生になってしまうと思います。




「結婚しているんだから、子どもを産むのは当たり前」

という考え方は現代にも根強く残っていますが

個人単位でもいいからその考え方は捨てた方が良いとわたしは思います。

そりゃあ国家としては子どもばんばん産んでくれた方がありがたいんでしょうけれども

社会が、子育てする人のお金も精神面も保障するというのは無理な話だと思う… (;´ω`)

実現出来たとしても、果たしていったい何10年後になることか。

子どもを作るか作らないか、ということを真剣に考える時代なのだということを

ひしひしと感じる作品でした。

そういった意味では少子化対策を妨害する作品と言っても過言ではないかもしれませんw

あなたの好きな演者さんや映画自体が酷評されていてイラッとしたら




今年観た作品一覧。

うさぎの表情でランク付けしています。

「良い映画観たなあ」がぜひとも劇場で観ていただきたい作品。

「面白かった」はレンタルで、「うーん」はテレビ放映時でおk

という基準になっております!


150111
「良い映画観たなあ」  ★★★相当

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(札幌劇場)
6才のボクが、大人になるまで。(札幌劇場)
滝を見にいく         (シアターキノ)
駆込み女と駆出し男      (試写会@共済ホール)
ソレダケ / that's it       (札幌劇場@フリーパス)
ビリギャル          (試写会@札幌プラザ2・5)



150121
「面白かった」  ★★相当

ホビット 決戦のゆくえ      (ユナイテッドシネマ札幌)
龍三と七人の子分たち      (試写会@札幌プラザ2・5)
寄生獣 完結編          (試写会@STVホール)
愛を積む人           (試写会@札幌プラザ2・5)
新宿スワン           (試写会@共済ホール)
ハイネケン誘拐の代償      (札幌劇場@フリーパス)
博士と彼女のセオリー      (札幌劇場)
きみはいい子          (札幌劇場@フリーパス)
マップ・トゥ・ザ・スターズ   (札幌劇場)
ジヌよさらば~かむろば村へ~  (先行上映@シネフロ)
和食ドリーム          (札幌劇場@フリーパス)
くちびるに歌を         (試写会@札幌プラザ2・5)
呪怨 ザ・ファイナル       (札幌劇場@フリーパス)
台風のノルダ          (札幌劇場@フリーパス)
ジェサベル           (札幌劇場@フリーパス)
クラウン            (札幌劇場@フリーパス)
お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX   (札幌劇場)
マエストロ!          (試写会@札幌プラザ2・5)
セッション           (札幌劇場@フリーパス)



150327
「うーん」  ★相当

明烏       (札幌劇場@フリーパス)
エイプリルフールズ(試写会@共済ホール)


ランキングにほんブログ村 ハンドメイドブログ 人形・ぬいぐるみへ
 ↑     ↑
まだ感想を書いていない映画が3本あります。