(2015/01/10 制作)
洋だけかと思ったら戸田さんも来た、ショウジです
舞台挨拶付きって書いてあったので
「どうせあれでしょ…また洋だけなんでしょ… 来ても洋と監督まででしょ…」
と思っていたら、洋と戸田恵梨香さんと監督いらっさいましたw
SPECのファンミーティングではぜーんぜんお顔拝めなかったので
今回は戸田さんをまじまじと眺めさせていただきました。
マッサンのエリーみたいな髪型にしててそれも相まって可愛かった~ (*´∀`)
あ、洋はいつも通りです。
『駆込み女と駆出し男』
◎原案◎
既読(井上ひさし「東慶寺花だより」)
◎あらすじ◎
夫との離縁を求めて駆け込み寺を訪れる女たちと
信次郎を始めとする寺の人間たちとの2年間を描いた物語。
信次郎が夫婦の秘密を解き明かしたりと、ちょっと推理仕立てな作品でもあります。
◎レンタル予想◎
ヒューマンドラマ/コメディ/時代劇
◎つながり作品◎
ファンシィダンス(寺内の生活)
◎過去に観た同監督作品◎
突入せよ!あさま山荘事件、伝染歌、クライマーズ・ハイ
◎おめあて◎
東慶寺花だよりが面白かったので。
感想をひとことで申しますと
そつのない作品!
…こう言うと、なんだかつまらなそうに聞こえますが、これが一番合う言葉だと思います。
というのも
笑える場面がほどよく入っており
恋愛要素もくどくなく好ましい具合に配合されて
女たちが駆け込んだ理由を推理する謎解きの趣もありつつ
江戸時代後期の町人の生活も窺え
全体はヒューマンドラマとしてまとめあげられている
という、全く文句のつけようのない作品なのです。
原案の「東慶寺花だより」がとても面白かったので、あれを超えることは到底無理だろう
と思っていたのですが
「原作」ではなく「原案」としたのが功を奏していました。
原案に登場する女たちが名前だったり駆込み事情をちょっと変えて映画に登場するのも
原案ファンには嬉しいところ。
名前から何からが全く一緒になっていると、原作とここが違ってる!と思うものですが
原案、とされていれば腹も立たないですよね。
全ての原作ありき映画は原作ではなく原案という表記に変えた方がいいと思いますw
タイトルが「駆込み女と駆出し男」と、原案と全く違うキャッチーなものに変えているのも
原案はあくまでも原案ですよ!と示しているようで上手いことやったなと思いました ☆-(ゝω・)
原案ではお勝と利平の娘のお美代ちゃんが一番好きだった私にとっては
映画にはお美代ちゃんがいなかったのが残念だったのですが
代わりをじょご(戸田さん)が努めていたのも良ポイント!
じょごは原案では違う名前だったと思うんですけれども
鉄練りの仕事をする女の役です。
あの役が原案だと幸せになれないで終わるのが、映画だと幸せになって終わるのがまた
原案の想いを遂げられて良かったね!と思いました ( ´艸`)
また、原案では柏屋を舞台に描かれる短編が多かったのですが
映画では東慶寺そのものが舞台となり、そこで暮らす女たちの生活が描かれているのも良かった!
全部柏屋にしちゃっていたら、映画ではくどくなっちゃっていたかも。
そんなわけで
監督の過去作があまり好きではなかったので
「タダなら観たい…」と思っていた私でしたが、今作は好きな作品でございました。
ずっと時代劇が撮りたかったというようなことを舞台挨拶でおっしゃってましたし
現代劇よりも時代劇向きなのかもしれません。
今作はたぶん日本アカデミー賞にノミネートされると思います!
ただ、ひとつ難があるとすれば
全体のテンポが速いので、1つ1つの駆込みエピソードを理解するまでの時間が足りないかも
ということですかね~
私は原案を読んでいたので、信次郎のセリフをじっくり聞かずとも理解出来る部分があったのですが
台詞だけ聞いてスッと理解するのはなかなか難しいと思います。
幸い公開が5月16日と、あと1ヶ月弱ありますので、観賞前に原案を読むのもおすすめです!
今年観た映画ランキング。
星の数と、上の方に書かれているかで示しています。
星3つはぜひ劇場で!
「良い映画観たなあ」 ★★★相当
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(札幌劇場)
6才のボクが、大人になるまで。(札幌劇場)
滝を見にいく (シアターキノ)
駆込み女と駆出し男 (試写会@共済ホール)
「面白かった」 ★★相当
ホビット 決戦のゆくえ (ユナイテッドシネマ札幌)
博士と彼女のセオリー (札幌劇場)
マップ・トゥ・ザ・スターズ (札幌劇場)
ジヌよさらば~かむろば村へ~ (先行上映@シネフロ)
くちびるに歌を (試写会@札幌プラザ2・5)
マエストロ! (試写会@札幌プラザ2・5)
「うーん」 ★相当
エイプリルフールズ(試写会@共済ホール)
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満島さん苦手でしたが、お吟は良いハマり役でした!