絵頭 | 山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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 数ヶ月前に仮面屋で絵頭を購入したのだが、それを装着していると画力が格段に向上する。美術の才能に恵まれていない私のような人間にとっては実に有り難い道具である。

 もちろん、画力が向上するといっても偉大な芸術家達と肩を並べるような技量と個性をいきなり会得できるわけではない。ただ、仮面の力を借りれば私のような素人であっても自分が描きたいと望んだ事物を紙にすらすらと写せるのである。

 創作活動が面白くて仕方がないので私はこの数ヶ月というもの、暇さえあれば鉛筆と紙を使って素描ばかりしている。次々と描きたい対象が移り変わるので丹念に色を塗っているような余裕はない。膨大な数量の線画を生産し続けている。しばらく新しい仮面は購入しなくて済みそうである。


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