一時、下書きを公開してしまったようですが、書き終えたのでちゃんと公開します。
メタ化していくときにはファジーなままにしておくことが肝要です。
例えば、日本軍は良かったのか?悪かったのか?とか、従軍慰安婦はあったのか?なかったのか?などといったテーマについては、実は正解は無く白黒を決することはできません。そのようなテーマについて、黒とメタ化したり、白とメタ化してしまっては、その時点で信ぴょう性を失ってしまいます。
つまり、正解ありきの思考を習慣にしていると「正解だ」と論じた瞬間に信ぴょう性を失っている…
従軍慰安婦問題で一例を挙げると、高給が振り込まれた預金通帳が一冊発見されたことを根拠にして「従軍慰安婦は正当な報酬を受け取っていた」と断定はできません。正解を導き出すためには、サンプリングを正しく行い、正当に支給された例と正当に支給されていない例を集計しなければ統計的に判断できないのです。
これは、最近話題になっている朝日新聞誤報問題でも同様です。朝日新聞がフィクションをノンフィクションと誤って報道したことは大問題ですが、その一例をもって「従軍慰安婦は存在しなかった、日本軍による強制はなかった」と断言はできません。統計的に考えると、必要十分なサンプリングを行い、強制があった例と強制がなかった例の双方が出て来てこそ「事実」として信ぴょう性が生じます。
従軍慰安婦問題で本当に正しい歴史的認識が成されるとしたら、その時には、白と黒が混ざり合った結論となるはずです。しかし、白の正解ありき、黒の正解ありきの議論では、議論を続けるだけ無駄でしょう。
これは太平洋戦争の戦時中に殆ど全てのマスコミの報道に信ぴょう性が無かったことからも判るように、日本軍や戦前の軍事体制にも明らかな不正がありました。そういう過ちがあったからといって、新聞などの報道機関を廃止すべきという論調を良しとしていると、まさに政府がマスメディアを統制するロシアのような国家へと変貌していくことになるでしょう。
ダライラマも言っています。一面だけを見ていてはいけません。
物事に白黒は付けられない、人も組織も白い部分もあれば黒い部分もあります。
常にそのことを念頭において選択肢を導き出し判断していくことが大切ですが、そういった論理的教育が日本では行われてきませんでした。
フランスでは哲学教育が盛んです。日本もニコラス・シャンフォールに学びたいものですね。
以下、恒例のまとめです。
☆神様2011がやってきた☆
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11035522073.html
☆断 罪☆
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11036266320.html
人は、間違った噂や情報を基にして判断を下し、他人や他者を断罪すべきではありません。
正義を追求しているからといって、不確かな情報を流したり、他人に伝言してはいけません。
もちろん、ウソやデマによって人々を扇動してはいけません。
☆三 猿☆
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11039020797.html
正しい三猿、見る、言う、聞く
【告知】「アバター参政グルっぽ」へのお誘い
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11042818893.html
利他、協調、集団となって組織力を活かす
自愛と他愛の表裏一体
http://secret.ameba.jp/u-sa-kichi/amemberentry-11045613259.html
一心同体における自愛と他愛は同じことになり慈愛になる
利己的弱肉強食と適者生存における摂理
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11048263742.html
相手を滅ぼさない利他的弱肉強食と適者生存
苦悩に学ぶ
ギリシャと日本、そして放射能汚染が拡がる世界で暮らすために必要なこと
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11053988687.html
基準値の流動性
基準値の信ぴょう性
危険と安全のあいだのおはなし
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11054569233.html
二分できない雲状
映画「一命」
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11061127570.html
暗い中の微かな明かりは、あたたかい
プライドを捨てろ
他者を切り捨てる日本、対するフランスの思想家シャンフォール
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11059254703.html
自己は他者である、他者は自己である
賢者とは何か。
法に対して自然を、
慣習に対して理性を、
世論に対して自己の良心を、
謬見に対して自己の判断を対立させる・・・
人間である。
日本に蔓延る「他者を悪人、他者を卑怯者、他者を愚か者」と切り捨てる村八分の慣習・・・
2011111
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11065088795.html
心を穏やかに保ち、自ずの役を果たすため、
信仰があり、お守りがあり、記憶があり、法があり、
本能があって、音に耳を傾け、唄い、眠る・・・
映画『ミッション:8ミニッツ』
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11068772900.html
周りに「レッテル」貼って悪者を排除していくより、みんなが変わろうとする方が近道・・・
オセロの黒い駒を排除していくように、ちょっとでも黒いものを排除すると何も残らない・・・
オセロの白い面を引き出していく社会であって欲しいものです。
そのためには、一人一人の人間が白い面を出していくしかないような気がしています。
マインドセット
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11071899395.html
一面だけを見てはダメ…ダライ・ラマ
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11074355729.html
19111010
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11078602038.html
孫文が興した辛亥革命から100年
アニマル・スピリット
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11085449079.html
理性では説明できない野性による行動
規律(ルール)が社会構築の成否を左右
如何なる社会においても、誰かが物語を語り、規律(ルール)を創る
映画「Once In A Blue Moon」
http://secret.ameba.jp/u-sa-kichi/amemberentry-11090270041.html
皆様よいお年を…からす岩神社から
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-11122534233.html
以上、2011年12月まで