かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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「最近よくテレビを見ます」という話を先日もしたところですけど、

今日もちょっと時間が空いたので家でテレビを見てました。


ちょうど「林修の今でしょ!講座」がやってました。


本日は「春に食べたい食材」について、

管理栄養士さんと一緒にその栄養学的な話を解説してくれるという内容でした。


結構しっかりした解説がついてたので中々勉強になりましたね(^-^)


特に「カツオの鉄分をビタミンCと一緒に摂取すると吸収が良くなる」という話があったのですが、

これはなるほど~と思いました。

このメカニズムに関してはテレビでは詳しい解説はありませんでしたが、

化学的に見れば確かな話です。


実は食物中の鉄分は「鉄イオン」の形で入っているのですが、
(主に血液などに溶け込んでます)

鉄イオンには2種類がありまして、

赤い色の鉄イオンが→鉄(Ⅲ)イオン

黄緑色の鉄イオンが→鉄(Ⅱ)イオン

です。

「三価の鉄イオン」、「二価の鉄イオン」という呼び方もしますね。

ちなみにこの2つは鉄(Ⅱ)イオンが酸化すると鉄(Ⅲ)イオンになる、という関係です。


つまり赤身の魚には鉄(Ⅲ)イオンがいっぱい溶けているということになります。


しかし腸で吸収できるのは鉄(Ⅱ)イオンだけなので、

還元性のビタミンCと一緒に摂取することで

鉄(Ⅲ)イオンが還元されて鉄(Ⅱ)イオンに変わり吸収されやすくなるのです。


なのでカツオとか赤身のお魚と一緒にレモンを絞って食べると良いよ、

というお話でした(^^)

なるほどですね!




しかし、「ん?」と思ったのは、


『春は花粉や紫外線のせいで肌が荒れるので、コラーゲンを食べましょう!』


というお話がありました…(´・_・`;)

ちなみにこれは勝手にテレビが言ってる感じで栄養士さんは何も言ってなかったんですが、、

テレビさんはまだこれ言い続けてるんですね…(^_^;)

林先生も適当にカンペ読んでちゃダメですよそこは…(苦笑)


ちょっとこれについて詳しい話をしておきたいと思います。




◎コラーゲンは「肌荒れ」には何の効果もない


「コラーゲン」は「エラスチン」と共に肌のハリや弾力を司る皮膚下層のタンパク質です。


コラーゲンが正常であれば皮膚の弾力が保たれ、

ハリのある若々しい肌が維持できるというわけですね。



もし、コラーゲンを食べたり塗ったりして肌のコラーゲンになったとしても、

コラーゲンにははじめから肌の炎症など見た目の「肌荒れ」を抑える作用など全く無く、

「食べて肌荒れに効く成分」という認識は大間違いということになります。



しかも実際には皆さんもご存知のように、

コラーゲンは巨大なタンパク質ですので塗っても食べてもそのまま肌のコラーゲンになることはなく、

塗った場合であれば単なる皮膚表面の保湿成分という扱いになります。

食べた場合には諸説ありますが、

現状では肌荒れや肌の弾力の改善効果に関しては見込み無しと考えられています。



◎コラーゲンの経口摂取について


コラーゲンは食品には「ゼラチン」という状態で入っています。
(ゼラチンとはコラーゲンが熱によって溶け出したものです。)

鶏肉を煮るとプルプルのやつが出てきますよね。あれです。

美肌に効果的!と言われる「コラーゲン鍋」のコラーゲンも実はコレです。


一般的に言う食品の「コラーゲン」とは「ゼラチン」であり、

これはコラーゲンのタンパク質構造が十分残っている状態の巨大なタンパク質です。


で、実はこれまで多くの研究が行われてきて、

この「ゼラチン」は、食べても皮膚には何の影響も得られない、ということがほぼ確実視されています。
(→ラット皮膚ヒロキシプロリン量に及ぼすゼラチンおよびコラーゲンペプチド経口投与の影響


つまりゼラチン質のものを食べても肌には何の意味もないのです。


まぁこれは当たり前といえば当たり前で、

コラーゲンというのはお肉と一緒で「タンパク質」です。

タンパク質はお腹の中で分解されてしまいますので

コラーゲンを食べればそのまま肌のコラーゲンになるなんてことはありません。



ただし最近の研究では、

コラーゲンを加水分解して得られた「コラーゲンペプチド」(主に魚類由来)の場合、

経口摂取にて「皮膚の水分量」のみ微妙に増加する可能性が示唆されています。
(→コラーゲンペプチド経口摂取による皮膚角層水分量の改善効果


まぁ数値的に見るとかなり微妙なんですけどね(^_^;)

あと水分量は心なしか増えてますけど、

他に行った「経表皮水分蒸散量」,「皮膚粘弾性」,「皮膚所見」に関しては有効データ無しということです。


つまり皮膚の水分保持力・ハリ弾力・見た目(つまり肌荒れ)にはそんなに影響しないということです。



元々コラーゲンには「ヒドロキシプロリン」という特別なアミノ酸が多数含まれています。

このアミノ酸はヒアルロン酸の生成に重要であり、当然コラーゲンの主成分でもあります。

予め分解したコラーゲンであればこのヒドロキシプロリンの吸収効率が上がり、

ヒアルロン酸などの生成が促され水分量が増加した、ということなのかもしれません。
(詳しくは不明ですが;)


まぁ見た目には分からないほどかなり微妙なものなので、

これを有意差と言えるかは結構微妙ですけどね…(^_^;)


しかも豚由来コラーゲンはペプチドでも意味無しらしく。

となるとコラーゲンじゃなくてお魚特有の別の成分が関係してるんじゃないか?という見方もできるわけです。

なので、『諸説あり』ということになります。


まぁ少なくとも普通に食べるコラーゲン(ゼラチン)は意味無しと言い切れそうです。

あとはお魚由来のコラーゲンペプチドのサプリメントがあるなら、

可能性レベルの効果は見込めるかも…?というところかと。






何にせよテレビさんは化粧品会社と超密接な癒着があるので、

ああいうことはこれからもずっと言い続けるんでしょうね。

皆様も穿った情報には惑わされぬようご注意を。



しかし林先生くらいの博識な人なら化学専門でなくても分かりそうなものですけど、、

なんだかちょっとがっかりしちゃいました(^_^;)




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