【日本書記から】鞆の浦と神話/其の四 | 鞆の浦二千年の歴史を紐解く“鞆の浦研究室”/Discovery! 鞆の浦

【日本書記から】鞆の浦と神話/其の四

【第三段 神代七代章 神世七代その二】

 凡て八(やはしら)の神ます。乾坤(あめつち)の道、相参(あひまじ)りて化(な)る。所以(このゆゑ)に、此の男女(をとこをみな)を成す。国常立尊(くにのとこたちのみこと)より、伊奘諾尊(いざなきのみこと)・伊奘冉尊(いざなみのみこと)に迄(いた)るまで、是を神世七代(かみのよななよ)と謂ふ。

 一書(あるふみ)に曰はく、男女たぐひ生る神、先づ土尊(うひぢにのみこと)・沙土尊(すひぢにのみこと)有(ま)す。次に角尊(つのくひのみこと)・活尊(いくくひのみこと)有す。次に面足尊(おもだるのみこと)・惶根尊(かしこねのみこと)有す。次に伊奘諾尊・伊奘冉尊有す。は(くゑつ)なり。<第一>


<訳>

 合計で八柱の神が現れた。陰陽の気が一つになって現れた。それゆえ男神と女神が現れた国常立尊(くにのとこたちのみこと)から、伊奘諾尊(いざなきのみこと)・伊奘冉尊(いざなみのみこと)に至るまでを、神世七代(かみのよななよ)と言う。

 ある書ではこう伝えられている、男女が対になって現れた神は、まず土尊(うひぢにのみこと)・沙土尊(すひぢにのみこと)。次に角尊(つのくひのみこと)・活尊(いくくひのみこと)。次に面足尊(おもだるのみこと)・惶根尊(かしこねのみこと)。次に伊奘諾尊・伊奘冉尊。は杭の意味。<第一>



【日本書記から】鞆の浦と神話シリーズ

鞆の浦と神話/其の一
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鞆の浦と神話/其の二
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鞆の浦と神話/其の三
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鞆の浦と神話/其の四
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鞆の浦と神話/其の五
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鞆の浦と神話/其の六
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鞆の浦と神話/其の七
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鞆の浦と神話/其の八
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鞆の浦と神話/其の九
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鞆の浦と神話/其の十
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鞆の浦と神話/其の十一
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鞆の浦と神話/其の十二
http://ameblo.jp/rediscovery/entry-10746054635.html


鞆の浦と神話/其の十三
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鞆の浦と神話/其の十四
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鞆の浦と神話/其の十五
http://ameblo.jp/rediscovery/entry-10746055516.html



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